勤めている会社を辞めたあとに転職活動を始めると、予想外にうまくいかないことから、ブランクが長い期間に及ぶこともあります。長くなればなるほど、転職に不利になるのでは？と焦る人もいるかもしれません。
その他、家族の関係など致し方ない理由で仕事ができない人もいることでしょう。転職面接において、ブランク期間が気になってしまうところです。だからと言って就職しないわけにはいきません。対策を講じて就職を目指しましょう。
今回の記事では、転職面接におけるブランク期間について解説します。ブランク期間をポジティブな言い回しに変え乗り越えていきましょう。
ブランク期間を聞く理由
面接官がブランク期間を聞く理由は、応募者に働く意欲があるのかを知りたいからです。まずは、不利になるケースとなりにくいケースを確認しておきましょう。
不利になるケースとは？
最も不利になるのは、特に何の理由もないケースです。理由もなしに仕事を6カ月以上していなかったとなれば、働く異様に欠けていると判断できます。面接官は、もしかすると急に仕事が嫌になり、来なくなるケースもあると判断することでしょう。無意味な長期間のブランクは、大きなマイナスイメージです。
また、致し方ないブランク期間でも不利になることがあります。それは、病気やケガ、育児などのブランク期間です。病気やけがの場合、完治しているとしても内容によっては穴をあける可能性を面接官は考えます。ただ、積極的に病気の内容やケガの状況を説明する必要はありません。しかし、仕事に支障が出るほどの後遺症があるのならば、説明をする必要があります。
また子育てによるブランク期間も、子どもが保育園に通っているとなると、突発的な休みを取得するかもしれないと考えます。もし複数人が応募している転職面接ならば、確実に不利になることでしょう。
不利になりにくいケースとは？
ブランク期間が長くとも不利になりにくいのは、資格や留学をしていたというケースです。ただし、ブランク期間が長くなることが納得できるような資格や留学でなければいけません。
極端な話、2～3週間で取得できるような資格を取るために、前職を辞め3カ月以上のブランク期間があるのならば納得できません、さらに今回希望している職種がその資格と関係がないのならば、面接担当者も不思議に感じることでしょう。
留学も同じです。語学のために留学することは前向きで企業としても納得できますが、何の成果もなければ信じることができません。留学をした結果、取得をしたスキルを利用して頑張りたいとまで言えれば、ブランク期間も不利にはなりません。
ブランクが長いほど印象が悪い
説明のつかないブランク期間が長くなればなるほど、面接官への印象は悪くなります。その間に何社も転職面接を受け、頑張っている人もいるかもしれませんが、受からないという事実が印象を悪くするのです。
2～3カ月程度ならば許容範囲ですが、それを超えると何かしらの理由があり、その理由が面接官の納得できることでなければ印象は最悪です。その結果、面接が怖いと感じるようになる人もいます。もし怖いと感じ始めた人は、こちらの記事を参考にしてください。
面接が怖い！今日も行けない、克服するための解消法
ブランク期間をポジティブなイメージに変える
それでは、ブランク期間が長い場合のポジティブな答え方を解説します。印象を良くしたいからと言ってウソを考えることは絶対にしないでください。もし転職面接がうまくいき採用をいただけたとしても、その後バレたら取り消しになることも十分にあり得ます。無駄な時間を費やすことになるので、ウソだけは使わないようにしてください。
ブランク期間は自分にとって必要だったと伝える
ブランク期間は、今後の自分にとっても必要な時間だったと説明をします。ブランク期間の間の説明を、聞かれないからしないというのはいけません。ブランク期間の質問をされずに助かったと思うかもしれませんが、面接官はブランク期間をみただけで不採用と決めいる可能性が高いです。そのような状況にならないためにも、自ら進んでブランク期間を説明するようにしましょう。
その際に、ブランク期間において、何をしていたか具体的に説明をする必要があります。毎日ダラダラと過ごしていたというイメージを与えるのではなく、このような経験が、自分の考え方に影響をしはじめたなど、必要な時間だったことを話すようにしましょう。
ブランク期間で得た知識が、今後あなたの会社で役立つこと間違いなし、ここまで説明できるような内容に変えてください。
ブランク期間であっても、毎朝必ずランニングを欠かさなかった。前職では朝から晩まで働いていたことからランニングを毎日するという考え方もできません。仕事を辞めてからは、不規則な生活をしないようにと毎朝決めた時間に起き、ランニングをしてきました。その結果、体重も減り体調も万全です。継続すれば得るものがある、この経験は自分にとってかけがえのないこととなりました。
資格を取得していたなど、スキルで証明できるブランク期間があれば、それを具体的に説明しましょう。本当に何もしてこなかったと思う人は、その中で得たものを探し出します。その経験が今の自分にとって必要なものと説明できるようにしてください。
万が一何もない場合は、正直にそれを話すしかありません。絶対にウソだけはやめておきましょう。
堂々と説明する
どんなに良い内容へ転換できても、オドオド説明をすれば面接官も信用できません。弱点とも言えるブランク期間の説明です。そんなときほど堂々と説明をするように心がけましょう。
ブランク期間を説明するうえでNGなこと
転職面接において、ブランク期間を説明するときのNGを解説します。
ブランク期間の内容を羅列する説明
ブランク期間で何をしていたかと聞かれた際に、ただただしていたことを羅列するだけの答え方はNGです。何をしていたかと聞かれると、していたことを説明しようと考えてしまいます。
していたことを話すのは簡単です。しかし、それを聞いて面接官はどのように考えるでしょうか。意味のない生活を送っていたと感じることでしょう。時間の無駄遣いをしている応募者、これで採用になるわけがありません。
1つの項目を具体的に説明し、そこから何を得たか、それを説明することが大切です。面接官はあなたの1日のタイムスケジュールを聞きたい訳ではありません。
生活費を稼ぐためにアルバイトをしていた
何もせず過ごしていたと答えるよりは、アルバイトをしていたと説明する方が良いと考える人もいることでしょう。もちろん、ダラダラ過ごしていたよりかは、幾分マシですが、いろいろな面接を受けながらアルバイトをしていたという説明だけではNGです。
そのアルバイトで何を得たか、ここまで説明するようにしましょう。さらにそのアルバイトと関連する職種ならば、アルバイトをして興味を持ったとつなげることもできます。
ブランク期間に生活費が必要となるのは当然です。アルバイトをする人もいることでしょう。ただ、その結果なにを生み出したのか、そこまで説明できなければ、ダラダラ過ごしていたのと大差がありません。
今からでもブランク期間を有意義なものにする
ブランク期間で何もしてこなかったと考える人もいるはずです。ならば今から何かを始めればいい、そうすればウソにはなりません。何かを始めれば経験を生み、転職面接でも、上手に説明できるようになるはずです。
ブランク期間を怖がってはいけません。怖がってしまったことにより、不採用を重ねることも考えられます。そうなれば、さらにブランク期間が長くなり、自分の首をしめることになるでしょう。開き直り、堂々と自分に必要な期間だったと説明すれば大丈夫です。
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