前職はブラック企業だった、今回はホワイト企業に勤めたいと考える応募者はたくさんいるはずです。転職したいと思う理由に、ブラック企業だったからと答える人がたくさんいます。
次こそはホワイト企業、でも見分け方は?転職先を探しているとき、このような悩みを抱く人もいるはずです。今回は、そのような悩みを抱えてみる人へ、ホワイト企業の見分け方を解説していきます。転職先を探すために役立ててください。
ホワイト企業の特徴
まずはホワイト企業の特徴を上げていきましょう。待遇が良いというイメージどおりの内容があげられます。
労働時間が適切
ホワイト企業は、労働時間を適切に管理しています。働き過ぎで体調を崩すことは企業としてもマイナスです。ブラック企業は使い捨てるイメージ、ホワイト企業は長く勤めて力を発揮してもらうイメージです。
残業をしたときは、必ず残業代を支払います。残業代未払いなどあってはなりません。適切な労働時間は、社員の士気を高め、質の良い仕事をしてくれるはずです。勤務時間内は最高のパフォーマンスを提供する、この思いが社員に芽生えることでしょう。ホワイト企業は、社員の士気を落とさないためにも、労働時間を適切に管理します。
完全週休二日制
ホワイト企業の多くは、完全週休二日制をとっています。さらに祝日も休日です。ホワイト企業は社員のプライベートの充実を考えています。良い仕事をするには、プライベートの充実も必要です。
よく働きよく休む、これにより社員の満足度は高まり、最高のパフォーマンスが期待できます。もちろん有給の取得に関しても理解を示してくれるはずです。ストレスを少なくして働けるのは、ホワイト企業の特徴です。
手厚い福利厚生の充実
手厚い福利厚生の充実は、ホワイト企業の証です。社員のことを考えている企業の表れと言えます。
- 住宅補助
- 社員食堂の充実
- 各種手当の充実
- さまざまな割引
これらを福利厚生をうけるだけで、この会社に勤めてよかったと感じることでしょう。最初から福利厚生が充実している人は、その有難さに気づいていない人もいます。ブラック企業から、手厚い福利厚生の会社へ転職したとき、こんなにも社員のことを考えてくれる企業もあるんだと感動することでしょう。
福利厚生が充実している企業は、ホワイト企業です。手当の充実が給料の底上げをしてくれます。
サポート制度の充実
ホワイト企業は、サポート制度が充実している特徴があります。有効なセミナーを開催したり、フレックスタイム制の導入、育児や介護の理解などがある企業は、ホワイト企業です。
企業が社員教育に力を入れているか、サポート制度を見れば一目瞭然です。会社に長くいて欲しいからこそ、勤めやすい環境を作り出します。ホワイト企業ならではの考え方です。
ホワイト企業の見分け方
ここからはホワイト企業の見分け方を解説していきます。この記事で一番大切な内容です。転職の際に役立ててください。
求人が頻繁でない
たまにしか求人募集を出していない会社、これはホワイト企業の見分け方として、大切な注目点です。求人サイトを見ていると、「またこの企業の募集だ」と感じることはありませんか?とくに営業職に多いと思われます。
先ほど少しふれましたが、ブラック企業は使い捨ての考え方、辞めればすぐに補充すればいいと考える傾向が強いです。しかしホワイト企業は違います。さきほど特徴で説明したとおり、社員が長く勤めることでレベルアップを期待するのです。
結果、ホワイト企業は退職者が少なく、求人を行う必要がありません。求人が頻繁に出ている企業はブラック企業、出ていない企業はホワイト企業という見分け方ができます。
面接官が丁寧に答えてくれる
面接官がいろいろと丁寧に答えてくれる企業、これはホワイト企業の可能性が十分ありえます。ホワイト企業の見分け方は、面接官の対応にも現れるのです。
面接官が福利厚生や休暇などを丁寧に話すことができる、それは、自社の制度に自信があるからです。勤めている面接官も納得できる素晴らしさがあるからこそ、丁寧な説明ができます。
ブラック企業は、丁寧に教えることはしません。逆に面接を手短に済ませようと考えます。元気があって大丈夫そうと思えば即採用を決めてしまう、それがブラック企業の特徴です。使い捨てにするのならば駒は多いほどいい、その考え方から面接を簡単に済ませることでしょう。また中には、圧迫面接を行う企業もあるので注意してください。詳しくは、こちらの記事に記載しています。
圧迫面接とは?行われる理由とよくある事例を知っておけば、冷静な対応ができるはずです
面接官の対応が見分け方の一つです。あまりにも丁寧さを感じなければ、転職面接を受けた後、こちらからお断りの連絡をするようにしましょう。
社風を確認する
社風を確認することで、ホワイト企業と見分けることができます。最近は企業のホームページに企業理念を掲げている会社が増えました。この内容から社風を見ることができます。
経営方針、経営理念などに精神論や宗教的な一面を見せていると、オラオラ系の企業の可能性が高まります。つまりブラック企業という訳です。ホームページなどで情報の公開が少ないのも、何かしら隠したいことがあるのでしょう。社風が悪いと判断できるかもしれません。
経営理念や経営方針の内容は、社風を確認するのにうってつけです。違和感を感じたらブラック企業の可能性が高まります。ホワイト企業は、情報の提示がある程度されており、社風の良さがそこからもうかがえます。
離職率の確認
離職率は見分け方の基本です。離職率が高ければそれだけ多くの人が辞めている証、先ほどの説明した使い捨てをする企業ととることができます。ただ離職率を公開していない企業もあるので、確認が難しいのも事実です。
しかし、逆を言えば離職率が低い企業は、それが売りにもなります。会えて公表しないのは、数字が高いからではないでしょうか。離職率を提示し、その数値が低い企業は、ホワイト企業かもしれません。
ホワイト企業に転職する際の注意点
最後に、ホワイト企業に転職する際の注意点も確認しておきましょう。ホワイト企業が絶対に正解かと言うと、そうとも限りません。自分にとってプラスな転職になるかは、企業との相性も関係してきます。
いくらホワイト企業でも自分に合わない
いくらホワイト企業だったとしても、自分に合わない仕事を選べば苦痛です。ホワイト企業には年功序列の企業が多く、その制度を嫌う人もいます。実力主義の人は、年功序列ではなく成果主義の企業との相性が良いはずです。ホワイト企業に勤めることで、毎日イライラすることにもなりかねません。
周囲にイライラするだけでなく、物足りないと考えてしまうケースもあり得ます。転職の場合、長年勤めている年下社員よりも出世が遅くなるかもしれません。その状況に耐えられないと考える人は、ストレスがたまることでしょう。
ホワイト企業で退職をする人はいるの?と思うかもしれませんが、実際にいます。一番多い理由が人間関係です。年功序列に甘んじ、仕事をあまりしない上司、イライラすることでしょう。さらに同僚と上手く行かないこともあります。ゆったりとした職場の雰囲気が性に合わない人には苦痛かもしれません。
一概にホワイト企業だからいいと決めつけることはできません。自分の相性に合った企業を選ぶこと、これも大切なことです。
転職先はホワイト企業だから安心とも限らない
ホワイト企業だから安心と限りません。ただし、ブラック企業の過酷さを知っている人は、ホワイト企業へのあこがれを持ちます。見分け方を知ってまでも勤めたい、このように思われるのは、過酷な仕事を強いられてきたからです。
ホワイト企業を探すのも大切ですが、自分のやりたい仕事に就くのも大切です。自己分析を行い、転職先を考えるようにしましょう。それでもホワイト企業が良いと思いえば、今回の見分け方を参考にしてください。
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