転職活動を始めると、よく見かけるのが非公開求人という言葉です。公開されている求人と非公開にされている求人、いったいどんな違いがあるの？と考える人もいるのではないでしょうか。
まずは、非公開求人とはどんなものなのかを知ることから始めましょう。今回の記事では、非公開求人について解説をしていきます。メリットとデメリットを知り、転職活動に役立ててください。
転職における非公開求人とは
非公開求人とは読んで字のごとく、一般的に公開がされていない求人のことを指します。募集をするのならば、広く募集をしたいと思うのが探している立場の考え方と思う人もいることでしょう。なぜ企業は非公開求人を利用するのでしょうか。
求人を非公開にする理由
それでは、企業が非公開求人を利用する理由を解説していきます。
企業が募集情報を見られたくない
非公開求人を利用することで、競合他社に自社の条件が見られないで済むと言ったメリットがあります。同業種が自社の求人を参考に給料の設定をしたらどうでしょうか。自社より少々高めの給料を設定されたら、そちらに流れる可能性も高まります。
また、求人をしていることで、なにかしら新しいプロジェクトが発足されてるのかもしれないといった情報を他社が得ることもできます。これらの情報を知られたくないと思うのは当然のことです。
広く募集を求めるよりも、情報をできるだけ漏らさず募集をする方が、メリットが高いと考えることができます。
企業が面接人数を効率的に減らせる
広く求人をしないことで、応募者を減らすことができます。非公開求人を利用している企業は、有名な企業が多く、ひとたび求人を出せば応募が殺到する可能性もあるのです。そのすべてに対応をするのは大変なこと、その都度履歴書を確認していたら手間も増えてきます。
非公開にすることで、転職エージェントがある程度しぼった人材を連れてくるようになるのです。これにより余計な手間も省けると言った企業側のメリットが非公開求人にはあります。
このことからもわかる通り、非公開求人は、より高い面接力が必要です。面接の準備はしっかりと行いましょう。面接の前日をより良いものにするため、こちらの記事も参考にしてみてください。
面接の前日にすることは何？合格率が上がるためにする6つの行動
非公開求人のメリット
次に非公開求人のメリットを確認しておきましょう。
多くの求人を見ることができる
扱う転職エージェントによっても異なりますが、最近は公開求人よりも非公開求人にしている企業が増えていると言われています。非公開求人を利用することで、多くの求人を見られるというメリットが生じてくるのです。
公開されている求人だけを見続けていると、どのサイトも見たことのある求人ばかりが掲載されていると思われることはありませんか。公開されている求人だけでは、見たことがあるものばかりになってしまいます。
転職エージェントに登録し、利用を開始することで、非公開求人の情報を得ることができます。公開されている求人とは異なる情報なため、真新しい求人を見ることができることでしょう。多くの求人情報を見られることは、転職活動中の大きなメリットです。
大手企業の求人がある
先ほども少々触れましたが、非公開求人を利用する企業は、大手企業の可能性が高まります。公開募集を行うことで、事務作業に支障をきたすのは望みません。ネームバリューで転職活動を判断する人もいるのです。
社会的に知名度のある会社ならば、安心できると言った考えを持つ人もたくさんいることでしょう。大手企業が募集を開始すれば、多くの人がそのネームバリューに惹かれ応募をしてくるのです。
そのような面倒な状況を避けるため、大手企業は非公開求人を利用します。つまり、非公開求人を利用しなければ大手企業の求人情報を得ることができない可能性が高いのです。
非公開求人を利用することで、大手企業に転職ができる可能性が高まります。これも非公開求人を利用する大きなメリットと言えるでしょう。
役職の高い求人もある
非公開求人の中には、高い役職の求人募集もあります。転職し勤め始めたときから、幹部を約束する求人も中にはあるのです。高い役職を公開で求人したらどうなるでしょうか。先ほどと同様に、募集が殺到する可能性が高くなります。
高い役職を募集するのですから、それなりの経験がある人材を募集したいのは当然です。管理能力が伴っていない人を面接するほど企業も暇ではありません。そのため、面接する人を厳選したと思うのは当然です。
非公開求人を利用することで、あるていど人材育成を行ったことのある人、管理職の経験がある人のみを面接できるようなります。公開されている求人では、知ることができないような、役職の高い求人情報に出会えるメリットが非公開求人にはあるのです。
非公開求人のデメリット
非公開求人のメリットを見てきましたが、良いこと尽くしのようにも見えてしまいます。しかしデメリットもあるのです。最後にデメリットを確認しておきましょう。
非公開求人の情報を得るには転職エージェントの担当と話す必要がある
非公開求人の情報を得るためには、その情報を持ってる転職エージェントの担当と面接する必要があります。転職エージェントによって面接方法は異なり、直接会う場合もあれば電話で済ますこともあるようです。
これを面倒と思う人もいることでしょう。面倒と感じれば、それはデメリットです。さらに、担当者により、非公開求人の情報が異なる場合もあります。せっかく面接を行ったのに、自分が求めているような非公開求人の情報を得られないこともあるでしょう。
もし一度の面接で、自分の期待するような非公開求人の情報を得られない場合は、さらに他の人と面談をし情報を得る必要が出てきます。また時間を費やさなければいけないというわけです。他の転職エージェントに登録する時間もかかります。同じような説明を何度もしなければいけないこともあり得るのです。
さらに、転職エージェントが自分と合わないこともあり得ます。態度に腹が立ったと言った口コミを見かけることもあるのです。せっかく時間を割いて面談をしたのに自分との相性が最悪な担当に当たると、転職活動のやる気もうせてしまうことでしょう。
現在の仕事を続けながら転職先を探す人ならば、時間を作ることも大変です。一度でより素晴らしい非公開求人の情報を得られれば良いのですが、そうとも限りません。得るためにはそれなりの時間が必要となるデメリットも生じてきます。
高いスキルが求められる
大手企業、役職の高い求人情報なので、高いスキルが求められるのも当然です。転職エージェントの担当も、応募者のスキルに合った非公開求人の情報を提示してきます。先ほど説明した自分の求めている非公開求人の情報を得られないという人は、スキルが足りていないのかもしれません。
担当は企業との信頼が大切です。求めている人材と離れた人を紹介されたら、転職エージェントの担当変更を企業側も考えることでしょう。自分が持っている情報を誰にでも紹介するという訳ではないのです。
高いスキルや豊富なキャリアを持ち合わせてなければ、紹介される可能性も低くなります。これもデメリットの一つです。
転職をするのならば非公開求人の情報も手に入れよう
転職をするのならば、公開された情報だけで判断をするのは良くありません。一つでも多くの転職情報を集めるのが、転職活動を成功させるための秘訣です。非公開求人の企業に転職をするかどうかではありません。一つでも多くの求人情報を得て、選ぶ範囲を増やすようにしましょう。
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