転職活動で仕事を探していると、営業の仕事が多いということに気が付くはずです。それほど営業マンが足りていないのかもしれません。好条件に見えるのに、長い期間募集しているということもよくあります。
ただ、好条件で誰でもできると書いてある求人広告に惑わされてはいけません。営業マンには向き不向きがあります。よく不向きなどないという人も居ますが、それは向いている人の発言です。
今回の記事では、営業マンへの転職を考えている人へ、不向きな人の特徴を解説していきます。転職して後悔する前に自己分析を行っておきましょう。
営業マンに不向きな人の特徴
それでは営業マンに不向きな人の特徴を解説していきます。営業にも色々な種類があります。必要なものを売るが競合他社が多くいる場合や、必要と考えていない人に購買意欲を高め販売するものなど状況はまちまちです。ただどのスタイルであったとしても不向きな人は共通しますので注意してください。
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お人よし
お人よしの人には営業マンは不向きと言えます。営業マンの大切な点は、自社の利益をどれだけ出せるかです。お人よしの人は、お客様の利益までも本心で出そうとします。結果商品は売れるが利益があまりでません。さらにお人よしの人は、1つ売るのに時間をかける傾向があります。つまり生産性が低いのです。優しいからこのような営業スタイルになるのでしょうが、これでは上手く行きません。きっと上司に叱らることでしょう。
できる営業マンは、お人よしのように見せて心の中では利益を考えています。本心からのお人よしは、相手の立場を考え過ぎてしまい、結果売れるものも売れなくなるのです。もちろんリピーターが多くなるかもしれませんが、それだけで成り立つ営業はありません。営業を数でこなす場では、上司に目の敵にされる可能性が非常に高くなります。
人付き合いが苦手
人付き合いが苦手の人は営業マンに不向きです。販売しているものがジュースのように自動販売機で売れるものならば営業マンはいりません。そのジュースに何かしらの効果があり、普通のジュースよりも値段が張るために営業マンの説明が必要となるのです。
その商品が素晴らしく良いもので、ネットなどでも口コミが沢山出ていれば営業マンは必要ありません。知名度のないジュースだからこそ、その商品には営業マンが必要なのです。
そんなとき、お客様が他の似たようなジュースと悩んでいたら、最終的に営業マンで購入されることがあります。営業マンが気さくな人で信頼できるから、こちらのジュースにすると決めるのです。選ばれる営業マンに必要なのが、人付き合いの良さです。これは生まれ育った環境も関係します。仕事になれば大丈夫と思っていても、中々割り切ってできるものではありません。
逆に人付き合いが得意な人は、何も考えず自然に営業をしていきます。人付き合いが苦手の人は、この点で劣等感を感じるかもしれません。
自分に自信が無い
自分に自信が無い人は営業マンに不向きです。天狗になっている人で、お調子者のほうができる営業マンというイメージが湧きませんか?できる営業マンに自信がない人などはいません。自分に自信がない人がすすめてくる商品を、誰が好き好んでお金を出し購入するでしょうか。オドオドした営業マンから購入したいと、誰も考えません。
これも生まれ育った環境が関係するので、簡単に自信を持つという性格に変わることは難しいです。「どうせ俺なんか」と考えたことがあるという人は、注意してください。自分に自信がないという証明です。
嘘が付けない正直者
嘘が付けない正直者も営業マンには不向きです。ときに営業マンは嘘をつく場面が必要となるのです。一つも売れていないのに「今日は日曜日だから朝からよく売れています」など、自然に嘘が付けるぐらいでなければ売れません。
もちろん、相手をビビらすような詐欺まがいのは嘘は違法です。よくあるシロアリ駆除などの詐欺に使う嘘ではありません。相手の購買意欲を高めるための嘘です。悩んでいるときに「残り僅か」と言われれば買いたくなりませんか?正直者はたとえ購入意欲を上げるためでも、嘘は言ってはいけないと「残り僅か」という言葉すら言えません。言おうとしても嘘に慣れていないので不自然な言い回しになってしまうのです。
人としては素晴らしいのですが、営業マンには向いていません。営業マンは商品を売るためにあの手この手と考えます。嘘のラインは人それぞれです。道端に落ちている石ころを、ダイヤモンドのように見せるぐらいの手段を持っている人もいます。これは正直者にはできない芸当です。
プライドが高く売るために謝れない
プライドが高い人は営業マンに不向きです。売れる営業マンは万人に通用します。お客様はいろいろなタイプがおり、その人に合わせた営業をする必要があるのです。中にはへこへこしている営業マンを好むお客さまも居ます。しかも結構の割合でいるのです。
お金を出す人、つまりお客様の方が偉いと思い込んでいる人は、世の中にたくさんいます。そのため横柄なお客様を相手にすることが想定されます。このような人達にプライドが高く売るために謝れない人は営業マンに不向きです。
「今こちらの商品は切らしています」と「申し訳ございません。ただ今こちらの商品は切らしており、入荷は未定となっています。でもさすがです。人気商品をすぐに見抜くなんて」と言われるのでは大分違います。
後者は今読むとわざとらしいと思われるかもしれませんが、営業を受けている最中はそのような思いにはならない人が多くいるのです。プライドの高い人は、後者のような言葉を話すことができません。できる営業マンはプライドを別なところに持っているのです。それがなんとしても商品を売るというプライドになります。
仕事に熱くなれない
仕事に熱くなれない人は営業マンに不向きです。営業マンは競争の世界、周りの社員を蹴落としてでもトップ営業マンになるという心構えが必要になります。仕事に熱くなれない人は、この気持ちに欠けているのです。
自分の売り上げに対しどこか他人事のように思われてしまう人、振り返らない人は、仕事に熱くない証拠といえます。そのような状況では、同じ店でお客さまを奪い合うときに勝てるでしょうか。営業をする前に勝負がついているという訳です。
打たれ弱い
打たれ弱い人も営業マンには不向きです。一つの失敗をずっと引きずりクヨクヨしている人に優しい声をかける上司はいません。打たれてもそれを糧にし、つぎの営業に役立て見返すぐらいの人でなければ通用しないのです。
なにか叱るごとに落ち込んでいる営業マンは、周囲から面倒と思われます。しかもそんなテンションで商品が売れるわけありません。たとえどんな状況でもお客さまの前に立ったら、プロの営業マンです。打たれ弱い人にはこの考えができません。どこかかまってちゃんの部分があるのです。自分が打たれ弱い人という自覚があるのならば営業マンは止めておきましょう。
時間にルーズで約束が守れない
時間にルーズで約束が守れない人は営業マンに不向きです。営業マンはお客様と約束することが多々あります。時間にルーズな営業マンをお客様が信用する訳がありません。理由なしに遅刻をした時点でお客さまの気持ちは冷めています。
さらに他の商品カタログも〇日までにメールで送信しますと言っていたのに、送られてこなかったらどうでしょうか。お客さまは信頼できないと感じることでしょう。これも営業マンには致命的と言えるのです。
空気の読めない人
空気の読めない人は営業マンに不向きです。空気の読めない人は会話のキャッチボールが下手です。知らず知らずのうちにお客さまを不愉快にさせている可能性があります。この手のタイプは「またきます」とお客さまに言われたが、二度とこなくなることが多々おきます。さらにその状況になってしまう理由が分からず、同じことを繰り返してしまうのです。
「空気の読めないやつだね」と何度か言われたことがあるという人は、営業マンになるのを考えた方がよいでしょう。これは自覚がないことも多いので、なんとかできるものではありません。
営業マンに不向きな人はストレスで体調を壊すこととも
営業マンになってしまえば何とかなるだとうと軽い気持ちでいると痛い目を見ます。そのような気持ちの時点で営業マンに向いていないからです。売れないという事実はストレスを高めます。その結果からだを壊すという事になるのです。
営業の世界は簡単ではありません。簡単という人は、もともとできる人だったと思ってください。不向きな人が売れる営業マンになるのは大変な苦労を強いられます。だれもがそれに耐えられると思っていますが、実際には乗り越えられない人の方が多いのです。営業の世界へ行くのならば、しっかりと自己分析をしたあとに転職を決めるようにしましょう。
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