転職活動を行うにあたって、職務経歴書が重要なことは転職希望者にとってはあたりまえのことであり、事実、職務経歴書の添削を希望される転職希望者も数多くいらっしゃいます。
しかし、そのせいか、ストイックに職務経歴書を作成しようとしすぎて時間をかけすぎる方、なかには異常なくらい職務経歴書の作成にこだわりをみせる転職エージェントもいます。
しかし、職務経歴書はそこまで時間をかけて作って作成するものではありません。
そこで、本編は職務経歴書をどのようにして楽に作っていけばよいのか説明をしていきたいと思います。
改めて知っておきたい!職務経歴書をなぜ作るのか
では、改めて職務経歴書を作成する理由について説明をいたします。
職務経歴書とは自らが手掛けた仕事を自らがエントリーした会社の面接官に理解してもらうために書くものです。
また、それによってどのような成果を出したかということも面接する側は気にします。そのため、職務経歴書にはその仕事で出せた成果とその背景について簡単でよいので記載しておく必要があります。
そして、職務経歴書において、本質的に必要な内容はこれだけです。
なかには、しっかりした自己PR文章を作成しましょうと提案する転職エージェント、ブログなどが世の中で散見されていますが、大半の企業では、自己PRは読み流されている傾向にあります。
ならば、自己PRは細かく書かない、力を入れすぎないという発想をしておけば良いくらいの認識でいれば良いと言えます。
実際キャリア採用や技術者の方だと自己PRを一切書かなかったり、自らの技能をまとめて箇条書きにしている方もいらっしゃいます。
以上のことから、自らの成果とプロセスはしっかりアピールして、他は状況に応じて適度に書いていくことが必要と捉えてください。
職務経歴書はネットから見本を見つけてリライトしよう
職務経歴書の書き方、記載例はインターネットから探せばたくさん見つかります。
だったらそれを有効活用していきましょう。
では、どうすれば良いのかというと、いくつか記載例を見て、一番良さそうなものをリライトし、自分の内容に置き換えていきましょう。
もちろん嘘は書いてはいけません、またそのまま見本通り書くのは良くないですが、職務経歴書にオリジナリティは必要ありません。
上述のとおり、自分がやって来たこと、成果がまとまっていれば良いわけですから人が作ったものの型をそのまま使って自分の内容に書き換えれば大幅な時間短縮につながります。
今ある求人はいつ応募を締め切るのか全くわかりません。だったら、少しでも転職活動を短縮するためにも、応募できる求人を増やすためにもスピード感を上げるためにも早く職務経歴書を迅速に作成しましょう。
リライトはそのための施策だとお考えください。
どの観点でリライトする職務経歴書を選べば良いか
では、リライトしやすい職務経歴書をどう選べば良いかについて説明いたします。
ポイントは以下の通りです。
- 数的な結果がまとまっている
- 見やすい
- ワードに落とせる
たまに職務経歴書に数的な結果の記載がないものが散見されますが、これはあまり良くありません。
体制的、定量的な結果、成果をしっかり記載しているものを選んで自らの成果に書き上げるようにしていきましょう。
また、単純にフォーマットの見やすいものはベストと言えます。なぜなら、面接官は時間がありません。短時間で、職務経歴書を確認します。
そのため、見やすいフォーマットのものを選ぶのも大事です。
そして何より、ワードでダウンロードできたら、編集も簡単です。
このような観点でリライトできるものを探し、編集していくのが良いと言えます。
転職エージェントを活用しよう
職務経歴書の作成において、転職エージェントの活用は非常に重要です。
なぜかというと以下の通りです。
- 転職エージェントが客観的な目で職務経歴書の出来、不出来を確認してくれる
- 転職エージェントが職務経歴書のひな型を持っている
- 場合によっては、職務経歴書の添削・修正をしてくれる
転職エージェントは職務経歴書をとにかく良く見ます。なぜなら、書類選考における職務経歴書は非常に重要になるからです。
ここに必要なことがかかれているかいないかによって書類選考の正否がかかってきます。
そのため、履歴書は一読しかしませんが、職務経歴書に関しては精読し、加筆修正の必要があればしっかり指摘してくれます。
加えて、職務経歴書のフォーマットもちゃんと準備してくれますので、依頼すれば送ってくれもします。
しかも、エージェントによっては、キャリアアドバイザー自らで修正案の作成もしてくれます。
以上の点を踏まえても、良い職務経歴書を楽に作成しようと思ったら、転職エージェントの活用は欠かせないものと言えます。
ぜひ、面談を受け、履歴書、職務経歴書を事前にメールで送付した上で意見を聞いてみるのも良いでしょう。
履歴書は重要じゃない?転職面接における履歴書の位置付け
結論からいえば、履歴書は学歴と転職回数を簡単に見るためのツール程度と捉えている採用人事、面接官が大半です。
そのため、嘘を書いてはいけない、誤字脱字、入社、退職年月を間違いないように作成するくらいの感じで問題ありません。
よく、転職関連の記事などで、履歴書について詳細な記載を求められるケースもありますが、履歴書欄に書ける内容は限られています。
以上のことからもあまり深刻に考えず、淡々と決まりきったフォーマットに必要事項を作成するくらいの感覚でいれば問題ないと言えます。
転職活動は正確さよりスピード感が大事!そう心得よう
本編で最もお伝えしたいことは転職活動で最も重要視されるものはスピード感であるということです。
確かに履歴書、職務経歴書はしっかり書かれていることに越したことはありません。そのため、より精緻で必要なことが網羅され、かつ、見やすいものを作っておくことがベストであると言えます。
しかし、一方で求人はナマモノと同じです。1日1日経過するごとに進捗は進み、今ある求人が一週間経過したら募集が終了していたといった話はもはや珍しくも何ともありません。
どうでもいい求人であればそれでも良いのでしょうが気になる求人、受けたいと思っていた求人だったのにいつの間にか募集が終了していたとなるともったいないと感じることもあるでしょう。
そうならないためにも、履歴書、職務経歴書といった書類作成は早々に終わらせて頂きたいのです。
もし、優秀な経歴の方であればポイントさえ押さえられていたり、ポイントが分からないのならば、転職エージェントを通じて、早々に補足するだけで良い職務経歴書に変わるケースだって珍しくありません。
あまり雑すぎるのもどうかと思いますが、それを転職エージェントに早めに出していれば修正依頼を受け、早々に修正すれば、早めにエントリーすることが可能になります。
つまり、スピードは何物にも勝るといって過言ではないのです。
そして、これは普段のお仕事にも言えます。正確にやろうとしすぎてなかなか完了しない業務より、何度も指摘を受けながらもスピード感をもって対応をした仕事であれば、後者の仕事をした方のほうが仕事を早く終わらされ、評価されます。
正確さは大事です。でも人の力を借りて正確性を担保出来ますが、スピード感は本人次第です。
ミッションはスピード感をもって取り組む、この仕事の基本を履歴書、職務経歴書にも応用させてください。
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