やりたいことがあるから今の会社を辞めたくなった、若ければ若いほどこのような気持ちになるのかもしれません。夢は他にあったけど、今の会社に採用が決まったから勤め始めました。ただ、勤め始めるとやはり後悔ばかりしていると、思われる人もたくさんいます。
「やりたいことであるので会社を辞める」これは問題ありませんが、その気持ちになるまでの経緯を見つめなおす必要があります。「やりたいことがある」もちろん応援したいフレーズですが、本当にそれで辞めてしまっていいのでしょうか。本気で考える必要があることについて解説していきます。
会社を辞めたいと考えた順番が大事
「やりたいことがあるから会社を辞めたい」と思ったことが本当に純粋な気持ちなのでしょうか?他になにか隠れている気持ちはありませんか?実際に行動する前にその点を深く考えてみる必要があります。
また自分はこんな低レベルの会社にいてはいけない人間と考えている人はいませんか?それはもしかすると自分を過大評価している可能性も考えられます。そのように思われている場合は、コチラの記事も確認してみてください。
自分を過大評価する人が会社を辞めると転職を繰り返す結果に
最初にやりたいことを考えた結果か?
ずっとやりたいことがあった、それでも将来を考えて今の会社に我慢して就職したという人も中にはいると思います。ほとんどの人が自分の望んでいる仕事に就くことができません。やりたい仕事をするというのは、言うほど簡単なものではないのです。
ここで言いたいのは、本当にやりたいことのために辞めたいと思ったかどうかになります。別なジャンルに就職をしたということは、一度諦めてしまったことのあるやりたいことです。それをもう一度夢見てしまうのには、どのようなキッカケがあったのでしょうか?
友人がやりたいことをしている姿をみたからなど、キッカケが自分のやりたいことへ向いているのならば本気度が高いと考えることができます。ただ最初に考えたのが次のような思いならば、仕事を辞めることをおすすめできません。やりたいことがただのキッカケづくりになていると思われます。
辛いを最初に考えた
やりたいことがあるが最初ではなく、次の気持ちを考えたということはありませんか?
- 毎日の通勤電車が辛いから辞めたい
- 人間関係が辛いから辞めたい
- 尊敬できる人がいないから辞めたい、
- ノルマがききついから辞めたい
根本の理由がここにあるのならば、それを理由に辞めるべきです。ただこのような言い訳は恥ずかしいなどの理由から「やりたいことがある」を利用するのはよくありません。やりたいことがあるを大義名分のように利用するのは、大間違いなのです。
もちろん最初にやりたいことがあると考えた場合でも、心のどこかで現在の会社へ不満があったという人は、考える必要があるかもしれません。辞めること自体は問題ありませんが、そのあとの転職活動で本当に大変な思いをするはずです。
「やりたいことがある」を言い訳のように利用した場合は、本当に辞めて大丈夫か?を、考えなおすようにしましょう。後悔する確率がグーンとアップしています。
ただ上司への言い訳として「やりたいことがある」を利用しているのならば問題ありません。ここでは、辞めた後に本気でやりたいことを実践しようとしている人が該当します。勤めている会社への不満が大きい人ほど「やりたいことあがる」と突発的に言ってしまうものです。本気で思ったやりたいことなのか、会社への不満は関係ないのかを、冷静に考えるようにしましょう。
軽い気持ちでやりたいことの就職先を探していると、転職は大変難しくなります。
やりたいことじゃなかったと感じた
勤めてみたら何だか違った、自分のやりたいことをさせてもらえない会社だったと後悔する人も少ないありません。だからこそ本当にやりたいことができる場所へ転職をするんだという気持ちは理解できます。
実際に勤めてみて自分のやりたいことと違った場合は、やりたいことに全然関係していない仕事なのかを考えるようにしましょう。頑張ればやりたいことに近づけるのならば、すぐに辞めるのは間違っています。見極めることが大事になるのです。
辞めたらどうなるを考える
次は仕事を辞めたらどうなるかを考えておく必要もあります。次の点を考えても、それでもやりたいことなのかを考えてみましょう。会社を辞めるということは、いくつかの自由を手に入れると同時に、不自由になることでもあるのです。
収入は無くなる
当たり前のことですが、収入は無くなります。ただ状況に応じては次の給付金を受けられる手段もありますので、コチラの記事も確認してみてください。
働かなくても給付金がもらえる??雇用保険とは?受給資格は?申請方法は?いくら貰えるの?
ただ、最初の数カ月は全くの無収入になります。さらに先ほどの給付金も転職活動をされる人のためのものになります。やりたいことがある場合は、この給付金を受けられないことも考えられるのです。
現在の貯金はいつまで持つでしょうか?自分のやりたいことが収入になるまでには、どれぐらいの月日がかかるでしょうか?この点をしっかりと把握しておく必要があります。
お金が底をついたからと言って両親や家族を頼るのは甘えです。そのような考えを最初から持っている人は「やりたいこと」を達成せずに逃げ出す可能性がとても高くなります。それは本当に無駄な時間となりますので、お金のことは忘れてはいけない問題です。事を起こす前に必ず把握しておくようにしましょう。
就職のための苦労が水の泡
もちろん現在の勤め先に入社するために頑張った苦労は水の泡となります。経験したことは無駄じゃないという言葉を利用することはできますが、綺麗事ばかりを並べていても仕方ありません。無駄になると感じるようにしましょう。
ただ、無駄にしないためにも「やりたいこと」を達成させるという気持ちがあるのならば話は別です。この大変な思いがあったからこそ意地でも頑張れるのならば、その気持ちを糧に気合を入れていきましょう。
家族から反対があるかも
生活を共にしている家族がいるのならば反対される可能性も高くなります。収入が無くなるということに対し、軽く考える人もりるようですが、普通の人は不安に思われる内容です。
テレビ番組で応援する家族を見る番組もありますが、それを鵜吞みにしてはいけません。あれはごくまれなケース、だからドラマになっているのです。事実はあれほど綺麗ではありません。家族を説得するのも一苦労と考えておくようにしましょう。
色々なリスクを考えた結果は?
ここまで色々なリスクをあげてきましたが、それを見て本人がどのように思っているかが大事です。
想像の5倍は辛いと考える
実際の状況は考えている以上に大変だと考えてください。「やりたいこと」をやるためには、先ほど説明したリスクの5倍は大変な思いをすると考える必要がります。だからこそ多くの人は、普通のサラリーマンとして働いているのです。
もし簡単にやりたいことができる人生ならば、大変な思いをして働く人などいなくなります。そのため本当に辛い思いをすると覚悟を決め、それでもやりたいことなのかを確認する必要があるのです。
夢を見ているときは、ワクワクドキドキし冷静な判断もしにくくなっています。そうではなく、現実をしっかりと受け止めておきましょう。
それでもやりたいことか?
それでも本当にやりたいことならば、進むべきです。会社を辞めたいことの言い訳でなく、辛い思いをするのも分かったうえでのやりたいことならば、本気の思いなのでしょう。
ただ家族すらも説得できないのならば、転職はするべきではありません。あなたの事を理解しているのは家族です。その人達に反対されるならば、辞めるべきではないのかもしれません。家族を作った人が「俺の人生だから」というのは間違いです。相手をあなたの人生に巻き込んだのは自分です。「俺の人生」という言葉は家族になったあと自分から使うべきではありません。
本気ならばやりたことを優先させるべき
本気でやりたい!もう迷わない、今の会社が嫌になった言い訳じゃない!とハッキリ言えるのならば「やりたいこと」に邁進していきましょう。やるからには早い方がおすすめです。
自分でしっかりと悩んで決めたことならば最後まで頑張れるはずです。ゴムを引っ張って引っ張って力を十分にためてから、飛び出すようにしましょう。
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