肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態が「健康」と言われていますが、この会社にいたらすべてが無理だと感じたことがあります。肉体的には疲れ果ててボロボロ、追い詰められすぎて笑顔など忘れた状態、いつになったら解放されるのでしょうか?不安な状態を脱却しようとするも、叶わずどんどんおかしくなっていくのが分かる、本当にどうにかなりそうでした。
今回は、辞めたくても辞められなかった会社についての体験談、絶対に辞めたかった理由について説明していきます。
会社を辞められない理由
会社を辞められない理由は一つではありません。辞めさせない会社はあの手この手を利用し、辞めさせない手段を行ってくるのです。その人に合った方法を見つけては、そこを攻めてくる、段々と自分が間違っているのかも?と錯覚するようになってしまいました。
最初からブラック企業だと分かっていれば転職しなかったのに、そう考えても手遅れです。ちなみにこちらの記事ではブラック企業の見分け方を解説しているので、これから転職をする人は参考にしてください。
人手不足
私が辞められなかった最大の理由は人手不足です。もし私が辞めたら残された同僚がきっともっと大変な目に合うのかもしれないと感じていました。最初に辞めたいと思った理由は、理不尽な点です。売り上げを上げなくては休めず、給料泥棒扱いをされます。「自分で売上があげられないのならば、少しでも会社の利益になることをしろ」と罵られるこは毎日です。その会社には2年務めましたが、会社に行かなかった日は年末年始だけ、他はすべて会社にいました。たとえ風邪を引いてもそれを証明するために会社に行かなければならなかったのです。
風邪を引いている日は、残業なしで帰れます。しかし翌日に治してこないとまた罵られることもありました。「風邪なんてやる気がない奴がなるもの、だから売り上げが上がらないのだ」と言われるのです。それでも体調が悪ければ17時30分には退社をさせてくれます。いつしかそれが優しいと思うようになりました。
ただ私が定時で帰ると、他の社員の仕事がきつくなる、これはそのときから感じていました。1店舗に社員は店長1人とスタッフ4人だけ、5人で回している店舗です。お店の休みは年末年始の6日間のみ、それ以外は毎日お店を開けているサービス業でした。もしこの中の1人が辞めたら大変、そう思うようになっていたのです。
新人が2週間ほどでお店に来なくなるときもよくありました。話と違うと思ったのでしょうか、そのため人員が増えることはありませんでした。それどころか、新店舗を開けると言われスタッフが一人異動をすることに、それでも売上目標は下がりません。人数が少なくなっても同じ売り上げを計上しなければ詰められるのです。
洗脳されていた
今考えれば本当におかしな会社です。ただそれでも世間一般的には企業として名のある会社でした。それも影響してか、働き過ぎと感じているのは自分が間違っているのかもと感じるようになっていったのです。
給料を貰えるのは、会社が存続しているおかげ、もし会社が倒産するれば給料が無くなることを忘れてはいけない。何かあるとこのような内容を言われていました。そこで働いているときは、確かにその通りと思っていたのです。今考えればとても理不尽なことですが、その時はそれを受け入れている自分がいたのでした。
よくニュースでパワハラを取り上げらることがありますが、多くの人は「なんでこんな会社に居たの?」と感じるはずです。私もそうです。冷静な頭で考え客観的に見れば「何で?」と言えるのですが、当事者になり話を詰められると冷静な考えができなくなります。
いまとなればあれは洗脳だったとハッキリ分かります。訳の分からないものを崇拝しているような錯覚、それにより辞めたら迷惑をがかかると思ってい込んでいたのです。なぜもっと冷静に自分をみることができなかったのでしょうか、本当に不思議です。ただ周りが見えていないというのは、ああいうことなのでしょう。
会社を退職したかった理由
月日が経ち、本当にこのままではダメだと思うときがありました。それが家族の一言です。年末に帰った実家で「あなたの顔つき怖くなった」このように母親に言われたとき、「はっ」と何かに気づいた気がしました。確かに笑わなくなった、昔と趣味趣向が変わってると思うようになりました。そこからは段々ともう辞めたいという気持ちが溢れるようになったのです。
たった一言で目が覚めるきっかけを与えてくれました。あの一言を言われていなければいつまで働いていたか分かりません。もしかしたら最悪の状態も考えられると今ならば言えます。
残りの人生この会社ではダメだと感じた
そこからのこの会社は私には合わないと感じるようになりました。私の人格を変えているのはこの会社、つまり洗脳されてると気づき始めたのです。その時の年齢が30代後半、このまま居続けても先は考えられない、それならば辞める必要があると考えるようになりました。
もうそう考えたらすぐにでも辞めると言いたい、この思いしかありません。そう考えるとなんだかワクワクするようになったのです。もしかしたらあの会社から解放されるのかもしれないと思っていたからでしょうか、不思議な高揚感がありました。
いつからか、あの会社で働くのは義務のように感じていたのでしょうか。何か辞めてはいけないと足かせを付けらていたようです。そのかせが取れた気分になれ、とてもワクワクしたのだと思います。
辞めさせてくない現状
ただその思いもつかの間、実際に辞めたいと話すと、あの手この手で止めてきます。
- 今辞めたら今までの頑張りはどうなる、無駄になるよ
- 今年からお店にも定休日が設けられるかもしれない、店長たちも少しでもスタッフが楽になるよう本社に掛け合っている、だからもう少し結果を待った方がいい
- うちは上場している企業、いま転職すればここ以上の肩書はもう持てなくなる
- 残されたスタッフが可哀想と思わないのか?そんなに薄情者なのか?
など色々なことを言ってきました。
ただ一度辞めたいと思ったら止められません。これを逃したら辞めれなくなると思い必死にこちらもなっていたのです。
辞められない会社をどうやって辞めたか
辞めようと思った時の解放感、あれを感じたからにはもう後戻りはできません。これを撤回すれば、また同じことの繰り返しに絶対なる、そう思い辞める方法を必死に考えました。また、もし同じように辞めたいと思っている人はこちらの記事も参考にしてください。
会社を辞めたいけど言えない、そんなときの対処方法
バックレるのは絶対にダメと思った
いっそのこと新人がやってるみたいにバックレようかなとも考えいました。ただ、これは社会人がやってはいけないこと、もしかすると次の転職に不利になるかもしれないと考え、踏みとどまることができました。
年齢も30代後半、さすがにバックレるほどの勇気が無かったようにも思えます。それだけの若さが無かったのでしょう。ただその後の転職は上手くいったので、終わってみれば正解だったと思います。
診断書を提出した
最終的に辞められたのはうつ病の診断書の提出を行ったからです。もうあのときは、メニエール病も発症していたことから、うつ病の診断書もすぐにもらうことができました。精神的にもおかしくなっており、寝れないこともありましたので、症状を先生に伝えると、3カ月の休養が必要と診断書に書いてくれたのです。
これを持っていき、辞めることを伝えたら、手続きを行ってくれました。もし診断書を提出しても辞めさせてもらえなかったらどうしようと思っていましたが、すんなり通ったので嬉しかったことを覚えいています。
残ったスタッフとは仲も良かったので申し訳ないと思いましたが、精神的に無理と説明したら分かってくれました。また、辞めてからは一度も連絡を取ってないことから、あんまり気にすることなかったのでは?と今となれば思います。
今だったら退職代行サービスを利用します
今ならば退職代行サービスを利用していると思います。あの時代にはこのようなサービスはありませんでした。そのため色々と悩んでしまい、洗脳みたいなところまで行きついてしまったのだと思います。
退職代行サービスを利用するのは恥ずかしいことではありません。まだ抵抗がある人もいるようですが、ブラック企業に対したときの個人は、本当に力が弱いと体験しました。もし今、会社を辞められないと思っている人がいるのならば、退職代行サービスを利用することをおすすめします。
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