最近は働き方改革からブラック企業も減ったのではという錯覚を起こしている人もいますが、まだまだ沢山の実態があります。
なぜブラック企業は無くならないのか、これは答えの見つからないテーマ、「いじめが無くならない」と同じくらい難しいのではないでしょうか。
ではどうしたらいいのか？それはブラック企業と感じたらすぐに辞めるしかないのです。
今回の記事では、ブラック企業の見分け方を特徴から解説、万が一の参考にしてください。
ブラック企業とは
ブラック企業とはどのような企業のことを言うのか？これが理解できれば見分けることができます。普通ではありえないことを普通に行っていれば、ブラック企業の可能性大です。
長時間労働
長時間労働は当たり前、休みすら与えてくれない会社はブラック企業といえるでしょう。入社前に聞いていた労働時間と違った場合は注意が必要です。しかも多くの場合は賃金が払われない労働環境もあります。残業するならタイムカードを押せという言葉を言われたら明らかなブラック企業といえるでしょう。
また中には残業代をまとめて支払う会社もありますが、これも内容によっては危険なので注意しましょう。基本給を最大限に下げ、毎月プラスして残業代を支払っている会社も存在します。しかも「残業しなくても支払うのでお得でしょ」と事前に説明を受けたならば警戒するようにしましょう。まず残業時間が0のことはありえません。
会社側もあの手この手で色々な手段を使っています。万が一訴えられたとしても給与として支払っていたという事実を残すための手段を考えているのです。自分の給与が何の名目で支払われているかしっかりと確認をしておきましょう。
また役職者を増やす手段を選んでいる会社もあるようです。役職者になると労働者とは異なり残業手当を支払わないで良いという考えもあるからです。しかし明らかに管理者の扱いを受けていなければ労働者と同じ扱いと考えられます。
もし入社したばかりで管理職のようなことを言われたら、管理職の定義をしっかりと確認しておくようにしましょう。何か違和感のあるようなことがあればそれは万が一のための会社側の行動かもしれません。他と違うという感じを覚えたら注意するようにしましょう。
風邪でも休ませない
ブラック企業は風邪を引いたという電話を信じてくれません。まずは出勤して本当に熱があるか見せてみろと言う発言を管理者がしたらブラック企業と考えましょう。もちろん普段から休み続けているという人を除きます。
しかも休んだら必ず診断書を持ってこいという話をします。普通会社ならば薬袋でOKですが、ブラック企業は薬袋では満足しません。必ず診断書の提出を求めるのです。
高すぎる営業ノルマ
個人の営業ノルマがあまりにも高い場合は要注意です。達成できない場合に次のような行動があったらブラック企業と考えるべきでしょう。
・営業ノルマが上がらないなら自分で買いなさい(自爆営業）
・ノルマも達成していないのに休むの？と言われる(パワハラ）
・朝礼、終礼で罵倒をあびせられる（パワハラ）
・営業成績の高い者と低い者で明らかな差別（いじめ）
・営業成績が悪いから飲み代を支払えなどおごらされる（パワハラ）
一つでも該当すれば明らかなブラック企業といえるのではないでしょうか。トップの人は高いノルマを達成させ役職者になった可能性がたかいです。そのため会社側も見て向ぬふりをすることもありえます。こうなれば負の連鎖です。早めに退職することをおススメします。
社員の入れ替わりが激しい
今まで説明した内容の結果、社員の入れ替わりが激しいのが特徴です。
私の友人もブラック企業に入社をし、三カ月で辞めたという話をきいたことがあります。まず違和感に思ったのが朝礼、これが気持ち悪いと話していました。内容は経営理念を全員で唱和、今日の目標を一人ずつ大きな声で発表、中には「達成するまで帰社しません」と大声で叫び、店長が「よく言った」と大声で返すような出来事もあったようです。とにかく精神論を言われるようで、これについていけない人がどんどん辞めていくという話でした。
ブラック企業は早期に人が辞めることを何とも思わない会社もあるようです。沢山雇って見込みのある人材、つまり「達成するまで帰社しません」と言えるような人に巡り合えれば良いのです。そのため社員の入れ替わりが激しくなってしまうのかもしれません。
また最近のブラック企業は簡単に辞めさせないという会社も多くあります。これは、離職率が高いと人が集まらないという傾向からかもしれません。また、人手不足も関係しているようです。
業種によって違う傾向があるので注意しましょう。
ブラック企業が多くみられる職種の特徴
ブラック企業が多くみられる職種を確認してみましょう。どのような業界が多いのでしょうか。
飲食業
飲食業は実際に訴えられる内容をニュースで見たことがあると思います。実際に過労死があり遺族の方が企業を訴えたという大手企業ありました。つまり飲食業で多いのは過重労働です。
24時間営業に対し人手不足、本社はこれを見て向ぬふりをし過重労働が行われる。しかも給料が低く残業代も未払いとなっていたなど、ニュースから実態が浮き彫りになったケースです。
店舗への社員配置の少なさも問題視されており、バイト頼みの実態が多くみられました。
運送業・引っ越し業
運送会社も大手企業が過労死により訴えたというニュースを見る時期がありました。一人の配達物が多すぎて、配達が終わらない時期があったようです。また、配達時間の細かい区分けから、夜の配達が多くなり対応しきれないという事態もありました。現在はだいぶ緩和されているようですが、運送会社でも過重労働は問題になったことがあるのです。
また引っ越し業では、荷物を破損した場合に担当者の給料天引きが問題視されました。業務中の過失は本来会社が請け負うものですが、個人に弁償をさせていたのです。
また、この会社では社員同士の飲み会を禁止しているという内容まで知られてしまったのです。飲み会は会社の愚痴を話す会になってしまうという理由から、マイナスしかないため禁止とされていました。これにより多くの批判を受けブラック企業と呼ばれるようになってしまったのです。
不動産業
不動産業は営業ノルマによるブラック企業が多いようです。売買はもちろん、賃貸営業でも辛すぎるノルマに対しブラック企業が散見されました。ほとんどは社員による5ちゃんねる（2ちゃんねる）への投稿で知る事ができます。もし気になる企業があれば5チャンネルで確認してみてください。在籍している社員の愚痴を多く見ることができるはずです。
その中にはノルマの大変さ、休みがもらえない、偉そうにしている役職者など、見るに堪えない内容も多くみられます。
保育・介護業界
人手不足と賃金の低さ、長時間労働が問題視されています。ハードな仕事に対し賃金が低いという理由から人手不足が解消されないという状況です。
最近のニュースでも保育園の問題や介護の問題を多く見るようになりました。多いのが虐待です。これ過度なストレスからきているものかもしれません。
必要な業種なだけに早急な解決が必要とされる業種ともいえます。
ブラック企業を辞めたいと感じたら
いかがでしたか？ブラック企業の特徴と見分け方を解説してきましたが、現在勤めている会社は大丈夫でしょうか？
辛いけど辞めると生活ができないという理由で辞めれない人も沢山いると思います。しかし、もし自分がブラック企業と感じたら、辞めるという行動を選ぶことをおススメします。
ここで紹介したブラック企業の内容でも勤めている本人が楽しければ問題はありません。ストレスが無いということなのです。人は十人十色、一人の人が辛いと感じる仕事も、他の人には楽しいのかもしれません。最終的な判断は自分がどう感じているかなのです。
ただ、自分がブラック企業の一員として、他の社員に対しパワハラやいじめを行うのは間違いです。そのような行動をしてはいけないと、社員一人一人が持っていれば少しでもブラック企業がなくなるのかもしれません。
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