なんでこんなにも嫌われてしまうのだろうか?営業をしているときにお客様から嫌がられることが多々あり、本当に落ち込んだ時があります。
今回は営業職について本気で人に嫌がられたときの体験談を語っていきます。営業職に勤めようとしている人の参考になれば幸いです。
なぜ嫌われる営業職があるのか?
嫌われる営業職は飛込営業に多くなるのではないでしょうか。飛込営業とは、お客様必要としていないのに説得して販売することです。対して反響営業は必要としているお客様が来店をされるので、飛込よりも嫌われないと考えられます。
今回体験したのは土地を持っている人に有効活用としてアパートを建築してもらい建てるといった営業です。
相手がうんざりしている
土地を持て余してる人は、多くはいないはずです。ただその土地を何とか営業したいと考える企業は沢山あります。そのため、相手は色々な業者から毎回話を受けていることから、うんざりしていることが考えられます。
例えばお客様のところに飛込をすると、「話も聞きたくない」と門前払いを受けてしまうことがほとんどです。もう話を聞き過ぎて嫌がっているのです。それでも営業マンは飛込をしなければいけません。結果を出さなければ上司にこの世の言葉とは思えないほどの責を受けるからです。それこそ生きてけなくなるような内容で怒鳴られます。
お客様に嫌われるのが良いか、上司に嫌われるのが良いか、その判断をしないといけないという訳です。どうせ結果を出せないと上司に怒鳴られるので、それならばお客様に嫌われても飛込を行ってしまうのです。
でもそんなに嫌われるのになぜ飛び込むのと考えるかもしれませんが、本当にタイミング次第では感謝されるときもあるのです。これは私がちょうど良かったと言われた飛込の体験です。
何回その家に行ってもうんざりされた態度だったのですが、ある日「ちょうど良かった相談したいと思ってた」と声をかけられた時があったのです。前日に親が入院し家をどうにかしないとと悩んでいたとのことでした。普段はあれほど素っ気ない態度だった人が前のめりで話を聞いてくるのです。
相続税対策など丁寧に説明することで、今までの態度が嘘かのように感謝されるようになりました。普段はうんざりされていても、タイミングによっては態度が一変することがあるのです。
このチャンスを見逃すなということで、上司は常に飛込をしろと話をしてきます。ただこれは本当に数年に一度起きるかどうかの出来事です。そう滅多に起きるような事ではありません。
しつこい営業
受け手であるお客様はしつこい営業に対し本当に嫌気があると思います。ただこれも上司から強要されているので仕方なくやっているという面もあるのです。「営業は断られてからが勝負」などという言葉があるほどで、一度断られて諦めるのは半人前とののしられます。
ただほとんどの人がしつこい営業を嫌いに思うはず、それなのに当時の実績はしつこい営業を行う営業マンが上位にいました。周囲から嫌われるはずの営業スタイルなのに、なぜ実績が高くなるのでしょうか?
これは私も謎でしたが、もしかるすると「しつこい営業」が「熱心な営業」に思える瞬間があるようです。人は怒らせてから本性が分かるという人もいます。しつこい営業を行うことで、相手を怒らし本性を見ようとする営業マンもいるのです。
怒らした後に好印象にする、このギャップがその人の記憶に残り、何かあったときには、そのしつこい営業マンを選ぼうと考えてしまうのかもしれません。私個人的にはしつこい営業は大っ嫌いですが、頑張っている姿としてとらえてしまう人もいるようです。
嫌われた体験
それでは私が飛込営業を行った時、実際にやられた体験談をお話します。
飼っている犬に噛めと命令
私が庭に入ろうとした瞬間です。その家の主人が自分が飼ってる犬に「あいつを噛め」と命令し、犬がこちらに飛びかかってきたのです。正直本当に恐ろしい体験でした。
私も幼い時に犬を飼っていたので苦手ではありません。ただ、本当に襲い掛かってくるような勢いでこちらに突進してきたときは驚きました。さすがにその場にいることができず逃げることしかできなかったのです。
まさかここまで嫌われていたとは、仕方ないかもしれませんが落ち込みました。さらにその家主は「お前らは人の迷惑を考えていない世の中のゴミだ」「人間の心を持ってないやつは出入り禁止」と言われたのです。
の日は本当に嫌になりました。同僚にこのことを話すと「そんなことでいちいち落ち込んでたら時間がもったいない」「気にしないで次の場所に営業に行った方が金になる」と言われたのです。
確かにそうかもしれませんが、この件のことをしばらく引きずり、その後仕事を辞めようと判断しました。
親戚に嫌われる
どうにも実績が上がらず親に土地を持っている親戚が居ないかと損談したことがありました。すると父の兄であるおじさんが土地を持っているはずだと話しを聞くことができたのです。
そのおじさんは、子供のころによくあっており仲の良いおじさんでした。大人になってからは数年会っていなかったのですが、その人ならば話しやすいと思い、親に許可をもらい連絡を行ったのです。
簡単な挨拶をした後、すぐに「今〇〇に勤めている」と話を切り出すと、先ほどまで普通に話していたおじさんの口調が変わりました。「お前あんなところに勤めているのか?前の仕事はどうした初耳だぞ、そんな仕事は今すぐ辞めた方がお前のためだ」と言われてしまったのです。
「何かあったの?」と聞いても「何かあったも、あんなムカつく集団はありえない」と話をされてしまいました。流石にこれ以上は話ができないと感じその場は電話を切り、ことの顛末を親に話したのです。
そこから親たちの関係がどうなったかは知りませんが、私が嫌われたことは間違いなく2度と連絡をすることはありませんでした。本当に土地を持っている人たちに嫌われている会社なのだと感じた瞬間になったのです。
このことを同僚に話すと、その行動が上司に知られ怒鳴られました。「身内に営業を行う営業マンは最低だ。売れないからと言って親戚中に頼むつもりか、もし親戚に売りつくしたらそのあとはどうする?友達に頼むのか?そんな営業は限界があるに決まっている。親戚や知り合いに頼もうなど二度と考えるな!」と怒鳴られたのです。確かに言われることも理解できるのですが、ならば怒鳴らないでよと感じていました。まだ飛込営業をやり始めて一カ月も経たないときの体験です。
気持ちが保てず辞めることに
人に感謝される仕事がしたい!そう感じるようになりました。仕事をすることで嫌われる回数が増える、更に怒鳴られる回数が増える、この現実は私の心に重いストレスを与えていたのです。
そのため、体がだるくなり毎日が憂鬱な状態になりました。もう会社に行くことも嫌になっていたのです。正直何回か仕事中に営業をせずサボることもありました。それに対し会社は社用携帯で居場所を確認する手段をとっていたのです。
夕方会社に戻ると「お前の今日の行動がこの地点から1時間以上動かなかった。ここに民家はなくコンビニだが何をやっていた」と詰められた時、行動がバレているという事実を知ったのです。
最終的に病院に行き、うつ病の診断書を貰い会社を辞めることとなりました。最低限の給料は頂いていましたが、生活費はマイナスになっていたのは間違いありません。
飛込営業をやるのならば覚悟を決める
私は、飛込営業が向いていない人だと今でも思っています。ただ上司に言わせると「向いている向いていないじゃない、やるかやらないか」だとのことでした。
つまり私は上司にすると「やらない人間」として映っていたようです。
もし飛込営業に就職するならば、ある程度の覚悟が必要かです。もちろん勤める会社によって変わってくるとは思いますが、ある程度の心構えをしておくことが大事です。
自分ができると思って勤め始めた結果、まったく理想通りにならないことも十分あり得ます。その時は勇気ある撤退も必要なのではないでしょうか。
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