会社の経理担当と聞くと、みなさんはどのようなイメージを描きますか?
恐らく、キッチリとした人が行うというイメージがあるでしょう。
今回は新卒で4年間総務担当を行っていた傍ら、経理業務を手伝った私が経理の仕事内容について語ります。
経理の仕事内容
経理の仕事内容は主に下記の通りです。
- 納品書の入力
- 仕訳
- 伝票の作成
- 納品書と請求書の照合
- 請求書の発行
- 仕入、売上の管理
- 事業所の在庫確認
- 書類整理
- 給与計算
- 収支の作成
- 資金繰り
私が行ったのは、納品書の入力、仕訳、伝票の作成、書類整理、給与計算です。
下の収支の作成と資金繰りは主に上席者や管理職が行う仕事です。
ここで、私が行った経理の仕事を1つずつ紹介します。
筆者が行った仕事①納品書の入力
納品書は事業所で何か物品を購入した際に、事業所から送られてきます。
それを仕入帳に入力します。
●月○日 ●●事業所 内容 個数 金額
というように入力します。
後日、請求書が届くため、届いたら照合を行います。(私はやったことがありませんが・・・。)
筆者が行った仕事②仕訳
私は簿記3級持っていますが、私が行った仕訳は大体決まった内容でした。
現金や小口現金、普通預金、事務用品費、雑費、会議費、通信費、旅費交通費・・・ざっとこんなところでしょうか。
最初の方は、よく借方と貸方を間違えましたね・・・。
難しい仕訳や役員が関わる仕訳は、上司が行っていました。
筆者が行った仕事③伝票の作成
経理専用のソフトがあるのですが、こちらに仕訳した内容を入力して、伝票を作成します。
入力したら、入力した分印刷して、入力内容に誤りがないかを確認した上で、書類に添付して上席者に回します。
筆者が行った仕事④書類整理
③で回した書類が社長まで確認し終えたら、確認し終えた書類は所定の場所に綴じます。
伝票は伝票で、添付書類は添付書類で・・・結構大変でした。
筆者が行った仕事⑤給与計算
1番の大作業は、毎日行われる給与計算でした。
従業員1人ひとり、出勤日数、時間数、有給日数、残業時間を、タイムカードを見て確認します。もう目が回りそうでした。
また、ある人が40歳に到達したから介護保険料を徴収開始になる、ある人が入社して、賃金と通勤手当はいくらで・・・書ききれないのですが、これらは社会保険や雇用保険、住民税、所得税の知識がないと、務まりません。
毎月、しんどかったです。
社会保険等の記事はこちら↓
所得税と住民税の金額はどのように決まる?年末調整・確定申告との関係
経理の仕事をするにあたり必ず求められること・向いている人
次に、経理の仕事に向いている人、求められるものを紹介します。
正直であること
仕事上、数字はごまかしてはいけません。よくニュースで聞く改ざんなどもってのほかです。
数字は正直に出しましょうね。
また、経理に必要な文房具はボールペン1本だけです。修正液、修正テープは必要ありません。鉛筆書きもいけません。
もしも経理で記入の誤りがあった場合に書き直しができない場合は、二重線を引いて書き直します。すると、この時にここでこういう風に間違えたからこのように直した、という証拠が残ります。
ということで、経理のお仕事を行うには、正直であることが求められます。
冒頭で述べたキッチリしているは当たりですね。
絶対にあきらめないこと
経理業務は銀行業務のようなものです。銀行では1円でもずれていたとしたら、そのずれの原因がわかるまで帰れませんよね。
企業の経理業務も同じです。1円のずれも許されません。なので、もし1円でもずれていたら、原因がわかるまで根気強くずれの原因を突き止めなければなりません。決してあきらめてはいけません。
なので、経理のお仕事は粘り強い人、すぐに投げ出さない人でないと務まりません。
経理の仕事の裏事情
ここで、私含め、経理業務をして思ったこと、他の経理担当者の話から、経理担当者の裏事情を少しお話します。
指サックは必須
経理の仕事には、伝票を整理する、順番どおりに並べる、書類を確認するという仕事があります。ここで指サックがないとすごく不便だなというのは痛感しました。
ビジネスは何でもそうですが、スピーディーに仕事をこなさなければなりませんよね。スピーディーに書類を確認したり、書類をめくるには、指サックがあると3倍くらいは速くなります。
私が経理の仕事を手伝った時も、親指用、人差し指用・・・と会社にあったマイ指サックを使って、必死に書類をめくっていました。
電卓はマイ電卓を持参
しつこいようですが、ビジネスはスピードが命です。なので、経理担当者はマイ電卓を持参しています。やはり自分が使い慣れた電卓で仕事をするのが一番です。電卓によっては機能がなかったり、ボタンの位置が違ったり、桁数が限られたりするものです。
そこで、私も12ケタのメモリー機能が付いた電卓を駆使して経理業務を手伝っていました。
点キーがとても便利だった
数字だけを淡々と入力する作業は、点キーが役に立ちました。
個人に与えられるパソコンはノートパソコンだったので、ノートパソコンだと入力がしにくかったのです。
点キーをノートパソコンに繋げると、点キーがとても押しやすいため、入力のスピードが上がりました。
嬉しいようで嬉しくない連休
学生時代はとても嬉しかった連休も、暦どおりの会社に勤める社会人になると、嬉しいようで嬉しくない連休となります。
連休中はいいのですが、連休明けが地獄です。私の部署は暦どおりの休みでも、他の事業所に土日祝日は関係ないため、連休明けに出社したら山積みになっている郵便物・・・
中身は納品書です。見たくもありません。
果たして、平成31年4月27日から令和元年5月6日までの10連休はどうだったのでしょうかね・・・。
給与計算期間中に祝日があると・・・
私の勤めていた会社は15日締め当月25日給与振込でした。
多くの人の給与を振り込む際にネットバンキングを使うのですが、給与振込の3営業日前までに金額を確定して、送信をかけなければなりません。そして、当然銀行は土日祝日は休みです。
祝日があったり、25日が土曜日や日曜日となると、給与計算期間が短くなります。23日が金曜日の祝日、24日が土曜日、25日が日曜日で22日が支給日となったら最悪です。(実際に経験あります。)
●がバキバキ
経理は基本ずっとパソコンに向かっています。
なので、肩がバキバキになります。私はマッサージに定期的に通っていたのですが、その度に激痛が走りました。マッサージの後は楽になるものの、また1日仕事すると元どおりです。
たまにストレッチや肩甲骨はがしをして乗り切っていました。
筆者が経理の仕事を行った感想
経理の仕事は会社のことを知り尽くしていないと務まらないのだな、と痛感しました。
事業所から納品書や請求書が届いても、品物名だけではどのようなものなのかわからなかったため、ネットで検索したりもしました。
新卒でいきなり本社の勤務になった私は他の事業所のこともろくにわからず、こんな状況でいいのかな・・・と思いました。
そう思いながら4年経過し、経理の仕事がうまくこなせなかった私は、先輩にパワハラを受け、退職することになりました。
しかし、いい経験にはなったかなと思います。
まとめ
今回は、経理の仕事についてまとめました。
もし経理の仕事をしてみたいという方は、こちらを参考にしていただけると幸いです。
正直であることと粘り強さは大切ですよ。
END