今や転職活動において転職エージェントを利用するというのは常道であると言っても過言ではありません。
そのため、日々多数の方々が転職エージェントに転職相談に行かれる求職者の方もいらっしゃいます。
しかし、転職エージェントは転職相談にこられる求職者をみな平等に扱っているわけではありません。お会いする求職者の中でも支援する人と相手にしない人で分けます。
では、どんな人が好まれ、どのような人が嫌われるのかという点について説明をいたします。
転職エージェントは採用される人にしか興味がない
まず、最初に認識していただきたいこととして、転職エージェントは、採用される人にしか興味がありません。
なぜそうなるのかというと、転職エージェントのビジネスモデルにあります。
転職エージェントは前提として求職者からお金をいただくことはありません。
そのかわり、採用企業側から採用に関する手数料を支払ってもらいますが、その手数料を「成功報酬」、すなわち実際に入社まで支援してはじめてお金を支払ってもらえます。
裏を返せば求人を紹介するだけではなく、入社してもらわない限り会社にお金が入らないということです。
ただ、転職エージェントが日々お会いしている求職者のうち、入社に至るのは、どんなに頑張っても10%程度です。
つまり、ほとんどの面談は売り上げに繋がらないということになりますので、企業に採用されないと判断された人にエージェントはまともに構っている暇はないのです。
よく転職エージェントに対して酷評している口コミがありますが、その口コミの半分は転職エージェントに相手にされていない方の可能性があります。なぜなら、採用が決まるのであれば支援してお金が欲しいからです。
しかし、まともに相手にしなかったというのは支援が不可能だからということとなります。
転職エージェントも人です。面談で会う中で力になろう、この人の力にはなれないということを決めています。
つまり、転職エージェントはこのことを口に出すか出さないかは別として求職者の位置付けは商品であり、面談はその商品を見極めるための品定めをしているという側面があります。
少なくとも仕事のできる担当エージェントは多少なりともそういった意識を持っているため、その認識は持っておきましょう。
転職エージェントに好かれる人と嫌われる人と差は?
では、転職エージェントに好かれる人とそうでない人の差はどんなところなのかというと、以下の通りです。
- 約束を守る、守らないの差
- レスポンスをしっかりするかしないか
- 印象の良し悪し
- 転職する気があるか
では、それぞれ補足を加えていきます。
約束を守る、守らないの差
転職エージェントは求職者に色んなお願いをします。
例えば、履歴書、職務経歴書を準備してください、面接可能な日程を連絡してくださいといった依頼が代表的なものになりますが、求職者によってはこの依頼を守ってくれない方がいらっしゃいます。
こういった約束ごとを守らない求職者を転職エージェントは嫌います。なぜなら、社会人として約束を守る、約束が守れないならちゃんとその連絡をするというのは基本中の基本だからです。
社会人としての基本を守れない人は採用されないですし、仮に採用されたとしても採用企業側に迷惑をかけ、クレームに繋がることもあるからです。
社会人として基本中の基本である約束を守るということのできない人は転職エージェントはおろか、社会人としてもダメな方だと言えるのです。
ちゃんとそういった基本的な行動を取れていますか?今一度確認をしましょう。
レスポンスをしっかりするかしないか
面談を組む際、また各種日程調整する際に連絡がありますが、連絡が遅い方も転職エージェントは好きではありませんし、逆にレスポンスの早さは非常に評価されます。
なぜなら、レスポンスのスピードで仕事ができるかできないか分かるからです。
仕事が精巧だけど時間がかかる人と、多少雑だけどとにかく早い人だと後者のほうが評価されるのはとにかく仕事を前に進められますし、仕事の修正も利きます。
また、なによりやる気があるのか無いのかも分かります。迅速にレスポンスができるかどうかというのも非常に大事な要素なのです。
印象の良し悪し
単純に会った時の印象というのは転職エージェントが支援する、しないを判断する材料になります。
見た目の印象、声のトーン、礼儀などそういった人として、また社会人として当たり前の振る舞いができているのかどうかというのは非常に大事なことです。
そのなかであまり気がついていないものの、印象に良くないのが、プライドの高さが見え隠れしている方とお金に対するこだわりが強い人はあまり好まれません。
誤解していただきたくないのは、転職したいなら年収を下げないといけない訳ではありません。
世の中の相場と今の年収が一致していないのに高い年収を求める、もしくは今の年収は相場通りなのに、更なる高い年収を求めるような謙虚さのない年収のこだわりを見せる方というのが好まれないとお考えください。
転職する気があるか
良く転職エージェントに情報収集ということで足を運ばれる方、転職したいということは言うものの、それ以上何も考えずに求人の数を紹介するよう求める方も好きではありません。
結局求人票を見ても何も判断できないため、最終的には転職活動ができないことをエージェントは分かっています。
情報収集をしたいというニーズに関してはエージェントにどう思われようと気にしなくて良いですが、自分の意思を明確にできない人はずっとエージェントから支援されたいと思われません。
ちゃんと自らで考え、行動できるかという点が見られていると認識してください。
転職エージェントの使い方
さて、ここまで転職エージェントの目線で求職者の好き嫌いについてお話しましたが、ここでお伝えしたいのは転職エージェントに媚びてくださいということではありません。
転職エージェントに好かれるということは、ビジネスマンとして必要な要素をもっているため、自分にとって転職活動を有利に進められます。
また、自分にとって有用な転職エージェントから支援してもらえるという点においてもエージェントから好かれることは非常にメリットがありますし、逆に言えば使えないエージェントからの支援を受けなくとも済みます。
エージェントに好かれるということは、ビジネスマンとして必要な能力を身に付けるとともに、選択肢を増やすことができます。
人に好かれる、評価されるというのはメリットが大きいということを認識いただきたいです。
まとめ
転職エージェントが転職支援できる人は本当にわずかです。そのため、転職エージェント側は分かっているため最短距離で転職支援できる人から優先的に支援することになります。
そのポイントはキャリア、人柄、考え方になるのですが、転職面談では求職者の人柄や考え方を見ています。
転職市場で最終的には評価されるのは人柄と考え方です。人柄が備わっていなかったら人はついてこないですし、考え方がしっかり備わっていない方に発展的な仕事はできません。
結局求職者の振る舞いや一言一言というのは転職エージェントの顧客である企業で活躍できるかどうかを見ているということになるのです。
繰り返しますが、エージェントに媚びる必要はありません。ただ、転職エージェントに限らず人に好かれる人、人から評価されるよう自らの振る舞いや考え方を改めるようにしましょう。
それが転職を成功できる大きなポイントであり、ビジネスマンとして成長できるカギであると言えるのです。
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