就活、転職活動において、SPIを実施する会社、また、似たようなテストを行う会社というのは数多く存在します。
各企業はどういった背景でSPIを採用に使うのか、そもそもSPIとはどういたものなのか、説明いたします。
そもそもSPIとは何?
SPIとは、Synthetic(総合的な) Personality(個性・性格) Inventory(評価)の頭文字をとったもので、リクルートが提供している人物評価用のシステムです。
新卒、中途を問わず、企業が採用活動を行う際に面接ではわからない知能であったり、潜在的な考え方などを確認するために用いられます。
なお、SPIは下記2つの構成になっています。
- 能力検査
- 性格検査
では、それぞれ、説明を加えます。
能力検査
能力試験には言語と非言語の2つのパターンがあります。
言語とは、言葉の助詞、意味、文章読解の力を問う出題となります。一方、非言語とは、算数、数学のようなものだと認識してください。
性格検査
性格検査については、文字通り、各転職希望者の性格や考え方などを洗い出すための質問が設定されています。
いくつかの質問に対し、自身の考え方に近いものをチェックしていくという形式をとっています。これであなたはどんな人物なのかをチェックしています。
この性格検査に関しては、各会社がそれぞれ捉え方が違いますが、入社後の配属に関して、また面接の総合的な判断材料に使われるというケースが多いです。
SPIはどれだけ合否に関係するのか
結論から会社によりけりです。
そもそも参考程度にしか使わない会社もありますし、能力検査の点数を足切りとして使うケースもあります。
実際、書類選考通過のタイミングで能力検査をおこない、基準点に達しなかった場合、もしくは一次面接と同じタイミングで実施して基準点に達していない場合は選考終了となるのが一般的であると言えます。
なお、足切り点数は会社によりやはり異なります。ただ、一般的には4〜6割くらいだと思ってください。
その一方で、SPIの結果を選考にほとんど利用しない会社も存在します。
SPIの選考における位置付けは会社によって全然違うのです。
SPIの足切りを免れるためには
では、SPIの足切りを免れるためにはというと、当たり前ですが、SPIを実施しない会社、もしくはSPIの評価割合が低い会社の選考を受けるというのが重要です。
SPIを実施しない会社
中堅クラスの会社を中心に、余計な手間を省く、もしくは画一的な評価しかしない、SPIに対する信頼に疑問を感じる、もしくはそこまで思っていないにしても費用対効果を考えて実施しない会社というのは割と多くあります。
そういった会社を狙い撃ちしていくというのも1つの方法と言えます。
原則大企業しか足切りという発想をしない
そもそも、足切りという発想があるのは大企業の発想です。
なぜ、足切りをそもそもやるのかというと、応募者が多くて全員面接をする余裕がないからです。
書類選考で人員を絞り混んでるとおもわれるかもしれませんか、それでもなお、全員の面接をするだけ時間を割けません。
だからこそ、SPIを実施しているということなのです。そういうことであるとご認識ください。
SPIの実施有無を求人表で確認する
基本的にSPIの実施有無については、求人票に記載しているケースが多いです。
しっかり求人票の選考過程を確認しましょう。
SPIの勉強方法
SPIを避けて選考をしていくというのも1つの戦略であることは上述の通りです。
一方で、SPIをさけることで、自分自身の受けられる範囲を狭めていくことでもあります。
SPIを正面突破の方法についてお話いたします。
パソコン環境を整える
SPIの受験は紙ベースで行われていました。しかし、自宅で受験することが可能となっています。
PCが全く使えないという方はあまりいないとは思いますが、自宅のPCがきっちり作動しないと、受験中にテストが受けられません。
そのため、PCがちゃんと使えるようなPC環境を整えるか、ネットカフェのようなPC環境が整ったところに行くというのが必要となります。
また、PC環境が整っていることで、SPIのトレーニングも可能です。
実際にSPIのトレーニングサイトというものも存在しています。そういったサイトを活用しながらトレーニングするというのも大事なのです。
性格診断は正直に
SPIは能力試験より大事なのは性格診断です。
能力試験の失敗はまだ面接で挽回できる場合もあります。しかし、性格診断で失敗した場合は挽回が不可能です。
では、どんな場合で性格診断が失敗となるのかというと、性格診断で嘘をついたケースがそれにあたります。
では、どんな時に嘘だと判断されるのかというと、1点目は、ありえない答えをすることです。
一例として、質問の中に「今までの人生で一度も嘘をついたことがない」というものがあります。
これに「はい」と答えてしまった場合、嘘つきとにんていされます。このようなトラップに引っ掛からないようにしましょう。
2点目は、回答の組み合わせによるものです。
性格診断の問いというのは、単発の問題が並んでいるだけはなく、つながりあります。
詳細な作りにおいては公表されていません。
もしも、その嘘が発覚したときにはそれが分かるようになっているのです。
確かに事故的な要素で嘘だと判断されてしまうことは否定できません。
ただ、それでも正直に答えるということを念頭において対応しましょう。
ビジネスは信用の世界であり、性格診断ではそれを試されているところもあります。
以上の観点から、性格診断については正直に答えるということを第一において受験をしましょう。
参考書で勉強をする
SPIの対策本で、実際に準備、トレーニングをするというのも大事です。
その際のポイントは以下の3点です。
第一のポイントとして、購入は1冊で足りるということです。とにかく1冊の参考書で足りるということです。
中には参考書は購入してそのままにしておく人もいますが、それは無意味です。
勉強をする時間を決めて繰り返しトレーニングをしましょう
第二点目として、なるべく早い段階からトレーニングを行う
就活中においても転職活動においても多忙ななかで行うことになります。
そのため、就活、転職活動を始める早い段階から対応していく必要があると言えます。
第三点目には継続的に進めていくということです。
SPIにはある程度出題のパターンが決まっています。そのため、短期間でもいいので継続的に勉強を進めていくというのが重要といえます。
SPIは恐れなくて大丈夫
SPIは色んな会社の選考過程で使われますし、リクルート以外でも評価テストを提供している会社も増えました。
とはいえSPIが苦手だという方でも、必ずSPIががあるからと言っても選考に直結するわけでなく、正直さが備わっていればクリアできる会社もたくさんあります。
しかも、SPIに関する情報はインターネットで調べたらたくさん情報を取得でき、SPIのトレーニングサイトまであります。
書籍でも沢山の対策本が出ています。以上を踏まえるとSPI試験は恐れるに足りません。
もしかしたら、準備をすることで他のライバルたちを出し抜くことだってできる可能性もあるのです。
SPIについてはどうするか方向性をしっかり決めて必要な対応を行い、満足の行く就業先でキャリアを積んでいただきたいです。
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