なぜ自爆営業は無くならないのでしょうか。その答えはする人がいるから、確かにそうかもしれません。自爆営業を強要されても断れば無くなるのです。
ただ断れずに自爆営業を行ってしまうのはなぜでしょうか?
今回の記事では、自爆営業の体験談からする人の特徴を考えていきます。
自爆営業をしてしまう人の特徴
自爆営業をしてしまう人には共通点があります。一体どのような特徴があるのか考えていきましょう。
営業力が乏しい
これはそもそものお話になります。逆な発想、自爆営業をしない人は考えると、する必要がないということがあげられます。そもそも自分の営業力だけで目標が達成してしまうのです。それほど素晴らしい営業ができるということです。
この結果により会社の上司は売れないものを営業しているわけでなと考えます。つまり売れない人に問題があるとなるわけです。結果を出している人がまったくいないのならば、商品に問題ありと考えますが、そうではない、営業マンのやる気がないから売れないという判断になってしまいます。
ただこの営業力、どこまでが正しいのかが疑問です。押し売りをする人、いらないものを購入させることができる人が営業力なのでしょうか?つまり強引な人が正しいという企業も存在しているのが事実です。ただ企業はそのようなことを認めません。必要だから購入する、買うといはそういうこと、強引かは問題ではない、すべては結果だけという考えです。
自爆営業をさせる会社はブラックです。営業するサービスや商品は人気のある魅力的なものではないのです。多少考えて売らなければいけないということを理解しなければいけません。営業力がない人は自爆営業をする可能性が高くなることでしょう。
気弱な人
最初のお話通り、強引に売れれば自爆営業をする必要が無くなります。ブラック企業でも売れる営業マンは存在します。その人たちの特徴は強気です。多少強引にもことをすすめる傾向を持っているのです。
強気の人は、相手が必要のないものも強引に販売することができますが、気弱な人は消費者の身になって考えてしまい、強引に営業することができなくなるのです。
見栄っ張り
見栄っ張りの人は自爆営業をしやすい傾向にあります。しかもこれは自分から進んで自爆営業をしてまうタイプのようです。
営業成績が常にトップでなければ満足せず、周囲から「すごい!よくこんなに売れますね」などの言葉を必要としているのです。この言葉を言って欲しい、周囲にもっと認めて欲しいと考えてしまうような人は、売り上げが悪い時の自分を恥ずかしいと感じてしまいます。
「今月はどうしたんですか?」と言われると恥ずかしく、どうしても結果が欲しい、お金をだしてでも結果が欲しいという気持ちになり、周囲にバレないよう自爆営業を行ってしまうのです。
これはクセになる傾向もあります。もしまた売り上げが上がらない月があると、同じことを繰り返してしまうのです。自分の売り上げが落ちで、周りに心配されるのはプライドが許さないと思っているのかもしれません。中には自爆営業をせず、仮病を行う人もいるようです。今月は体調が悪かったと周囲に説明するのです。
イエスマン
上司の言うことに「はい」と必ず答える人のことのことです。常にご機嫌取りを行い上司の言うことには一切逆らいません。まさに「上司が白と言えば黒いものも白」を実演しているかのような人になります。
なぜこのような行動をするのか?出世をしたいのかもしれません。このうような人は自爆営業をする可能性が非常に高いです。上司を怒らせたくない感情から、自分で購入するという選択をしてしまいます。
自爆営業の体験談
それでは自爆営業にまつわるエピソードを確認してきましょう。
賃貸営業に勤めていた友人の話
彼は、大手の賃貸会社に勤めていました。賃貸の紹介を行い仲介手数料を得る営業マンです。もしお部屋を決めたお客様がいるとクロージングの際に付帯商品というものを売らないといけないと言うのです。その商品は簡易消火器と消臭抗菌施工というものでした。
彼はこれをどうしもても無理やり売ることができなかったようです。合計で34,128円する商品を売ることに抵抗があったと言います。理由を聞くと自分が欲しいものでは無いということ、自分が引っ越すときに必要じゃないからどう説明していいか分からなかったとのことでした。
そしてそのことを上司に相談すると、「説明するから売れない、サラッと流してつけておけばいい。だからお前は付帯率が悪いんだ!」と叱られてしまったそうです。強引な人ならばこのような考えができるかもしれませんが、気弱で優しい人にはこのような考えができるわけがありません。
更に悪いことは続きます。上司に監視されながらクロージングを行うときが起きてしまいました。
その際はサラッと説明し終了したそうです。しかしその日の夕方に電話があり「この商品は買わなくてもいいんでしょ?外して」という電話がありました。そこで彼は承諾、上司に伝えると「簡単にキャンセルを承諾するな!」と罵声を浴びせられたのです。「どうするんだこの売上、お前のせいで下がるんだぞ!」終わらない罵声、そこで彼は自分が弁償しますと言ってしまったそうです。すると上司も「わかった。次から頑張れよ」との言葉で事が終わったと話してくれました。そして翌週に退職届を提出したそうです。
気弱な人が悪いわけではありません。今回の体験談は、彼が正常だと私も思いました。ただ営業マンになってはいけないのかもと同時に感じたのです。きっと営業会社に勤めると自爆営業を繰り返すタイプの人なのかもしれません。このような優しくて気弱な人は、営業会社を避けるべきと思います。
高価なおせち販売
友人は有名な飲み屋で働いていました。そこで初めて「おせち料理」の販売を行うことが決定したそうです。しかも価格は最低10,000円から、友人の思いは「誰が飲み屋のおせち料理を10,000円で買うのか不思議」というものでした。
しかしお店は従業員にノルマを課してきたのです。その数1個、必ず1個は販売するようにとエリアマネージャーから話がありました。たとえ1個でも販売するのは不可能、営業マンで表にでるわけではないのにどうやって売れというの?という状況で、ほぼ全員が愚痴をこぼしていたそうです。
それでも店長は「予約まだかな?」と販売していない人に対し、毎日のように声をかけてきたそうです。このお店の店長は従業員からも好かれており、とてもいい店長とのことでした。店長もお店のノルマがいかないと大変な状況なのだとみんな同情していたそうです。
このお店の従業員数は32人、すべての人が「これは売れない、自分たちでお正月に食べるしかない」と思い、おそらく全員が自爆営業だったのかもと笑い話になっていました。ただこの自爆営業は店長も優しかったし1個ぐらいどうせ食べるしと納得していたようなのです。しかしこれで終わりではありません。この内容には続きがあります。
年明け後急に店長が社員に降格し、ほかのお店へ異動させられてしまったのです。何で?あんなにいい店長が?と従業員も困惑をしていました。その理由はしばらくしてから分かりました。
なんと本社は予約を達成した店舗のノルマを増やしていたそうなのです。そして店長は従業員にそのことを伝えることができず、33個のおせちを自爆営業したのでした。本社はそのことを知り大激怒、自爆営業など強要していないということから処分の対象となったとの話でした。
この事実を知ったとき従業員は全員「自爆営業をしていない従業員がいるなら連れてこい」と思ったそうです。店長は上からの詰めと従業員への優しさで言えなかった、そして330,000円もの自爆営業をしてしまったのです。
飲み屋の店長はもともと営業マンではありません。ただこのような営業をすることもあるのだということを知っておいて欲しいです。いい人は損をするというようなお話です。
自爆営業をさせるのは違法行為です
自爆営業を行ってしまう人の特徴を説明してきましたが、自分は該当しないという自信はありますか?もし自信があるのならば営業マンに向いているかもしれません。
自爆営業は違法行為、ひどい強要を受けるのならば訴えることもできます。ただ訴えるような行動力があれば、そもそも自爆営業はしないのかもしれません。
もし営業マンを目指している人がいるのならば強い気持ちで業界に入るようにしましょう。
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