逃げることは悪いこと、そのように教育されてきた世代の方もいらっしゃることでしょう。
その一方、いじめや精神疾患など戦ったら逆効果なので、敢えて逃げることを奨励されるケースも増えてきました。
また精神的には追い込まれてはいないけど、今の職場やキャリアに対してに不満、不安、また今の自分に対して焦りを感じている方も多くいらっしゃることでしょう。
そこで本編では、どんな場面なら逃げるべきなのか、会社をやめるべきか、またやめるべきではないかいうことについてお話をしたいと思います。
鬱になるかならないかが判断ポイント
結論から言えば、逃げていいか逃げていけないかの判断については、鬱になるか、ならないかということを1つの線引きにすれば、良いと言えます。
仕事をするうえで、最も精神状態が重要と言っても過言ではないのです。
このとき、なぜ自分が鬱になった、なりそうなのかという原因究明はしっかり行いましょう。
なぜかというと、原因がわかっていれば、自分の精神状態を犯しているものが、明確になるため何から逃げれば良いのかが分かり、対応がしやすくなるからですしまた、逃げた後どうするかを考えるうえで、次にどうするかを考え、行動することも可能になるからです。
この逃げるという言葉を退職と置き換えた場合、退職して次の転職の時、自分の嫌なこと、関わりたくないことなどを避けて求人選定をすることになるため次の転職においては、もっと精神状態が安定するような環境で働けるということになるのです。
逃げることは悪ではありません。無理して精神が崩壊することのほうが悪です。
厳しい環境に身をおいて鍛えることも大事ですが継続するほうが重要と考えてください。
理想を求め今の環境から飛び出したい時
鬱、パワハラ、長時間労働など精神的な崩壊が目に見えているときは早々に逃げるべきです。
しかし、給料が安い、福利厚生が充実していない、周囲のレベルが低い、そんな不平不満から、今の環境から離れたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
それも悪くはありせんが、1点重要なことがあります。
それは、自分がそれに見合う実力が備わっているかどうかということです。
テレビCMの影響なのか、転職すれば年収が上がると勘違いしている人たちが増えました。いつしか転職は年収アップのツールみたいな扱いにもなりつつありますが本質は全くことなります。
企業側からすれば買い物と同じです。今会社で特定のミッションがあり、それをできる人を転職市場から買いたいというのがざっくりといえば採用の構造です。
そう考えると企業はなるべく、安くでいい人を買いたいと考えるのが通常だと言えます。
ただし、それでも高い買い物をする場合はそれ相応の付加価値があるかどうかです。年収の高い人を採用する場合は、それ相応の付加価値があるかどうかで、採用するか否かを企業側は決めます。
営業として、高い成果を上げ、転職先でも再現ができるのか、高い専門性を持ち、会社の難しいミッションをこなせるか、それがないことには、不平不満を言ったところで無意味だと考えましょう。
逆に言えば、今の会社で高い成果をだし、もっと上を目指したい、高い報酬を得たいと考えるなら前向きにチャレンジすることをおすすめします。
自分が変わっていないことに不安を感じるとき
年齢を重ねていくことにより、色んな人に会います。
それは学生時代の友人、最初の会社の同期、仕事の中で会った方など多岐にわたります。
そんな中で独立したり、出世する友人などを目の当たりにして、自分もこのままここにいてはいけないという錯覚に陥り、今の環境に特段不満がないまま今の環境から飛び出そうとする方もいらっしゃることでしょう。
特に、最近はフェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどのSNSで人とつながるツールはいくらでもあるためよりそれがより顕著となっています。
確かにその気持ちは理解できますが、特段不満のない中でやめる必要はありません。
はっきり言って人は人、自分は自分です。キャリアは人それぞれであり、比較するものではないからです。
仮にそのように比較してしまう自分がいたとしても焦らなくて大丈夫です。なぜなら、かつては、転職は35歳が限界だと言われており、ある一定の年齢になればもう今の環境から抜け出すことは不可能でした。
しかし、少子高齢化が進んできていること、また、 ビズリーチやミドルの転職など35歳を越えた方をターゲットとした転職サービスを利用している企業が増えていることを見ても実力があれば、新しいステージに行くことも十分可能な状況となっています。
もし、現状において、周囲と比較して自分は・・・とおもっているのであれば、やるべきことは自分の足元を固めることです。
自分のキャリアを深めていくなど、今ある環境の中で自らを高めていけば、新しいステージに行き、活躍することもできます。
以上のことからも焦りは禁物であると言えるのです。
また、逆に言えば焦って環境を変えた結果、後悔してしまうケースも散見されます。
つまり、不満はないけど不安や焦りがある方こそ、落ち着いて周りにに左右されず今できることを確実にやっていくことをおすすめします。
転職エージェントはカウンセラー!是非逃げたい、転職したいのならば相談しよう
もし、今の環境から離れたいけど、どうしようと迷ったら転職エージェントに相談をして見るのも1つの手です。
単純に自分の話を聞いてもらえることも利点ですし、何よりも市場価値を理解することができます。
もし、鬱になりそう、このまま働き続けても精神的に厳しいまま終わりそうならば、年収を下げるなどのケースは想定されますが、まずは、心身において健康を保てる職場でキャリアを再構築していけば良いでしょう。
また、転職エージェントに相談をすることで、どんな経験を積めば、またどんな能力があれば自らの望むような仕事に就くことができるか分かります。
転職エージェントの利用に際しては、ご存じの通り無料となります。キャリアのことを知るには、プロに相談するというのも選択肢ととらえるのも良いと言えます。
逃げるのは有効な手段だが多用してはならない
仕事をするにおいて、一番重要なことは、精神的に健全で、物事を冷静に考えながらとりくめるということです。
これができず、パワハラやいじめなどに日々心をすり減らされているなかで仕事をするくらいなら、その環境から逃げてリセットして新しく仕事に臨むことが最善であると言っても良いでしょう。
ただし、それは最後の手段です。少なくとも多用してよい方法ではありません。あくまでも、逃げはうつ病になる、健康に大きな影響を及ぼす、場合によっては自殺につながる状況になることが懸念される場合に行うものです。
逆に言えば、このような懸念があると感じたら、逃げることを躊躇せずに即逃げていただきたいです。
また、不満、不安、焦りにより会社を辞めたいと考えるならまずは一呼吸おき、自分にその実力があるのかどうかをまずは問うてみましょう。
そのうえで、その実力があれば転職すれば良いでしょうし、できないのなら今できることをして実力をためていきましょう。
分からないなら転職エージェントに相談して、自分の最適解を見つけていくことをおすすめします。
今いる場所を離れるならば、冷静に自分を見つめ直し行動する、この姿勢が大事だととらえ、自分の道を決めていただけたらと思います。
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