いまだに無くならないブラック企業問題、これだけニュースで取り上げられているのにどうして無くならないのでしょうか。
今回は、ブラック企業と呼ばれる理由と無くならないブラック企業被害について解説していきます。
ブラック企業の内容
ブラック企業に定義はありません。ただ圧倒的に企業側が労働者よりも強い立場、この地位を利用する企業は。ブラック企業にあたる可能性が非常に高くなります。
残業時間が長い
残業時間が異常に長い企業は、ブラック企業と考えてまず間違いないでしょう。しかも36協定が組まれている会社でも、かたちだけで機能していないことが考えらえます。
最近は、強制的にパソコンの電源を落とすという会社も増えているようですが、結局はパソコンを利用せずにする仕事を後に残しているだけなのです。ではなぜパソコンの電源を強制的にシャットダウンするのでしょうか。これは、証拠を残さないためによるものです。最近はブラック企業の問題もずいぶん明るみになってきました。提出する書類の中にパソコンの履歴というものが利用されることも多いようです。それを無くすためにも会社側は、パソコンを強制的にシャットダウンしているという訳です。
ただもし残業時間が長いということで不満を抱えている人は、パソコンの時間などは関係ありません。自分が何時から何時まで会社にいたかをメモ帳でも良いので、記録することが大切です。このメモ帳を持って労働基準監督署に相談する必要があります。
サービス残業をさせられる
先ほどの長い残業時間を行っているのにも関わらず、残業代が支払われない、サービス残業が横行しているのならば100%ブラック企業と言えるでしょう。表向きは帰りなさいと言っているが実際は帰りにくい環境を作っている会社もあるようです。
先ほども説明しましたが、未払いの残業代を請求したいのならば、簡単なメモ帳で構いません。会社で仕事をしている時間を毎日記録するようにしましょう。これにより請求をすることができます。
もちろん請求するならば、辞めること前提の方が良いと思われますが、在籍中も訴えることが可能です。我慢ができないと爆発する可能性が高いと思うのならば、早い段階でメモを取るようにしておきましょう。
遅刻や欠勤は罰金
遅刻や欠勤に対し罰金を徴収するという会社は、ブラック企業の可能性が非常に高くなります。もちろん欠勤による賃金カットならば仕方あませんが、別にお金を徴収するような会社は問題です。
ただ勘違いしてはいけないのが、メンバーのルールで罰金を行い、飲み会の会費にしようと取り決めているのならば話は別です。遅刻は同僚に迷惑のかかる行為です。そのためメンバー内で罰金制度をしているという人もいるようです。その場合は会社が関係ありませんので、特にブラック企業と決めつける材料にはならないのです。
ここで言うのは、サービス残業をさせ疲れている体に対し遅刻したから罰金を払えとしている会社が、ブラック企業と判断できるという訳です。
つまり、残業代は支払わないが罰金は徴収する、このような企業が強いという立場がブラック企業だと言えるのです。
経費精算はなし
経費精算を受け付けない会社もブラック企業の可能性が高くなります。会社の利益を上げるために必要とした経費は会社が払う必要があります。これをなんだかんだと文句を言って、受け付けないのは問題な会社と言えます。
例えば、私はコインパーキングを利用したことに対し、上司から怒られるという経験をしたことがあります。「近くにスーパーがあるのだからそこを使え」「あそこなら路駐でも問題ないはず」など色々な理由をつけて怒ってくるのです。その結果、経費精算をしずらいようにしていると私は感じていました。
もちろん駐車違反は自分の責任となり、罰金も自分が支払わないといけません。免許証の原点もつきます。つまり先ほどと同様、会社が非常に強い立場と考えられる状況なのです。
最近は、この問題も大きくなり、コインパーキング費用を清算しない会社側が悪いとされ、会社が罰金を支払うべきと話題になったこともありましたが、それでも変わらない会社も多くあります。
必要な経費精算を受領しない会社は、ブラック企業と言っても過言ではありません。
精神論
とにかく精神論を前面に押し出してくる会社はブラック企業の可能性が非常に高くなります。特に営業会社に多くみられる状況で、朝礼や終礼等でその内容がよく分かります。
例えば朝礼の際、会社の経営方針や経営理念を大きな声で唱和させる会社は、精神論を唱える会社の可能性が高くなります。しかも朝礼で今日の目標と意気込みを発表させるのならば危険です。内容も「目標〇万円まで達成するまで帰社しません」というような内容を強要しているようならば間違いなく精神論を押し付けています。
また終礼で成績を上げられなかった社員に対し「熱意がない」「やる気がない」など話してくるのも危険な会社です。もし自分の性に合わないようならば、すぐにでも辞めるべき会社かもしれません。
ただ営業会社に入社したのならば、ある程度の覚悟をしておく必要があります。
パワハラの横行
パワハラが横行している会社は明らかにブラック企業と言えるでしょう。最近はパワハラに対しても相当厳しい目が向けられるようになりましたが、それでも無くならないのは、会社ぐるみで行われているからです。
パワハラがあるからこそ残業時間が長くなり、サービス残業が増えるのです。そして経費精算もされないという訳です。
もし明らかにパワハラとわかるような会社ならば、スマホの録音機能などを利用して上司の言動を録音しておくようにしましょう。万が一のことを考えお守りとして持っておくのが良い手段となります。
ノルマが高い
明らかに達成できないノルマを目標とさせるのもブラック企業の特徴です。高ければ高い方が目標は良いと言いながらも、高くすることによって休みにくい職場を作っているのです。
「目標が達成していないのに休むのか」これは上司として、とても言いやすい内容と思いませんか?この言葉により社員は休めなくなるとう訳です。逆に高い目標が達成されれば大助かり、それだけ会社に利益が出るのだから、予定通りの休みぐらい休まれても問題は無いという訳です。
どちらになっても会社側に利益のある内容となっているのです。
ブラック企業のが無くならない理由
次にどうしてブラック企業が無くならなのかを考えてきましょう。なくそうとする人たちがいることに対し無くならない現実があるということは、それに理由があるという訳です。
利益が出ている
ブラック企業の会社はとても高い利益を出しています。会社の経営において人経費が締める割合は相当高くなりますが、それを抑えることで利益を大幅いに上げているという訳です。
つまり利益が大幅に出ているからこそ潰れない、だから無くならないという訳です。世間体が強く現れるような会社ならば、世間も取り上げニュースになりますが、知名度の低い会社がパワハラをしていても大きな記事にはなりません。つまり、悪評が残らないという訳です。
だからこそ売り上げが落ちるということも無く、経営を続けていくことができるのです。もしあそこはブラック企業だから取引をしないという考えが増えれば、ブラック企業も利益が出しにくくなりますが、それをやりだしたらキリがなくなるのです。
利益が出ている会社をなくすわけが無いという訳です。
社員が辞めない辞めさせない
社員が辞めない、または辞めさせないことにより、ブラック企業の経営は成り立っていきます。ここの会社を辞めると次の就職先は無いかもしれない、そのような考えがあると、いくら残業時間が長くても勤め続けなければいけないという状況になってしまうのです。
この考えがブラック企業を支えてしまっているのです。日本人は中々文句が言えない人が多くいます。そこを利用しているのです。またもし訴えそうな社員がいれば辞めさせて、早急に補充すれば良いぐらいの考えもあります。
つまり企業に悪影響を出すような社員はすぐに辞めさせ、言うことを聞きそうな社員は辞めさせないという手段をとっている会社なのです。
しかもブラック企業は弱肉強食の世界ともいえます。会社に利益を出している社員は、自由な仕事ができる傾向があるのです。ブラック企業で成績を上げる社員は、わがままの可能性が高く、人の手柄も無理やり手中に収め自分のものにしてしまうのです。それにより地位を手に入れ、好き放題やるという世界を作るのです。このような社員はまず辞めることが無いでしょう。
ブラック企業を支えるブラック社員
先ほどの社員をブラック社員と呼んでいる人もいます。このブラック社員が会社を支えていると言っても過言ではありません。会社のトップが残業しろとは言えない、これを読み取ってブラック社員が変わって発言する傾向があるのです。
このような状況を作ることによって、社員の反感はブラック社員に集まり、会社では無くあのブラック社員が悪いという考えが発生してきます。これにより会社への不満を抑えることができるという訳です。
会社側もブラック社員は数名いるだけで、逆にいっぱいになることを恐れます。お互いの主張をぶつけあわれると問題が発生する可能性が出てくるのです。この点を上手く調整すればブラック企業の完成という訳です。
すべてがこのような構図という訳ではありませんが、このような可能性が高くなっているのです。つまりブラック企業は無くなるような世の中では無いということが分かります。
ブラック企業に近づかないことが大切
ブラック企業は真面目な人ほど馬鹿を見る世界です。どのようにしてもブラック企業が無くなることはあり得ないと考える方が正解です。
今後も被害のニュースは無くなることはないでしょう。だからこそ、ブラック企業に勤めてしまうという判断をしてはいけないのです。
大事な時間をサービス残業でつぶしてしまうような行動は、やめておくようにしましょう。
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