色々な議論がありますが就活において、学歴は関係すると言われます。
新卒の就職活動、いわゆる就活では、エントリーシートの記載云々以外に、学歴のみで書類選考を落とすということは採用企業側では否定をされますが、実質的にはあるといっても良いでしょう。
そして、履歴書で必ず記載する項目のひとつに学歴があります。
世間一般ではこのことを学歴フィルターという名称で呼ばれているのですが、中途採用においても学歴フィルターは存在するのでしょうか。
本編では、中途採用における学歴がどのように影響しているのかということについてお話をしたいと思います。
中途採用は学歴よりスキル重視
まず大前提として、中途採用でも学歴は見られます。
やはり、履歴書に東大卒、京大卒、早稲田、慶応などの超一流大学の名前が書かれていたらそれだけで注目されるのは事実です。
そして、経験の浅い第二新卒の場合は、仕事や経験で評価をすることがないため、学歴も評価基準に入ることも珍しくありません。
しかし、中途採用は必ずしも学歴が重視されるかといえばそうとは言えません。
転職するタイミングによって、採用で重視されるポイントが異なります。次に挙げる5つの評価ポイントを押さえておきましょう。
実務能力>学歴という見方が一般的
中途採用でも学歴は確かにみられないことはないです。中途採用においても、大卒なのか、出た大学はどこなのかなど素地や地頭を見られるケースはあります。
しかし、学歴は実務をする上で何にも役に立ちません。中途採用において企業は早い段階で戦力化してくれることを重視しています。
そのため、大事なのは学歴ではなく、実務能力そのものです。
そのため、大抵の書類選考のケースだと、履歴書を簡単に見て職務経歴書から職務経験やスキルを読み込み、何ができるのかを見るのが一般的です。
学歴について確認するケースは大卒、短大・専門卒、高卒くらいで、それ以上についてはあまり確認しないのです。
以上のことから、転職においては、学歴より経験が重要なのです。
実績重視
30代を越えるとさらに学歴は意味をなさなくなり、変わりに社会人以降の実績が重視されます。
特に、30代後半は、同じ業界のなかでどのような実績を出してきたのか、その実績が自社で活かせるのかといった点が評価において高いウェイトを占めるのです。
スキルの有無
求人を出しているスキルを持っているか否かも重要な
ポイントと言えます。
例えば、社内政治がうまい、上司にとりいって高い地位を得たり、おいしい仕事をもらってくる会社での身の振り方に高い能力を持って成果を出してきた方がいますが、転職市場においては、あまり評価されるスキルではありません。
対して、プレゼンテーション能力、や論理的思考能力に関しては、どんな仕事にも応用が利くことから高い評価をなされますし、業界に関する細かな知見があれば特定の業界内で高い評価を受けられます。
ちゃんと採用企業から求められるスキルがあるかどうかは学歴より重要と言えるのです。
やる気、モチベーション
あたりまえですが、やる気やモチベーションの有無は大事です。
一流大卒のやる気が見えない人材と3流大卒のやる気に満ちあふれた人であれば言わずもがな後者が採用のターゲットになります。
学歴縛りがある場合も恐れない
上記でお伝えしたように、中途採用においては、基本的には学歴はあまり重視されません。
とはいえ、一部企業では大卒以上を応募要件にしているケースがあります。ただ、この場合も自身にスキル・能力があると判断したら積極的に応募しましょう。
なぜなら、企業が欲しいのは学歴より求める仕事をやりとげてくれる人です。同じスキルを持つ人々が集中して応募した場合は選考負けしてしまいますが、そうでないなら逆に重宝されます。
ですので、学歴縛りが応募要件にあっても恐れないことは大事なのです。
この時、転職エージェントをできれば利用しましょう。
転職エージェント経由だと、本当に大卒マストでないと採用されないのかということを確認することもできますし、会社の課題を理解していたら、大卒じゃなくても採用してもらえるように手はずを整えてくれるケースもあります。
キャリア相談をして自分を客観視することもできますので転職エージェントの利用は非常に有効なのです。
学歴が弱い方の転職のポイント
ここまでは学歴は転職には大きく関係しないということをお伝えしました。
しかし、高卒やいわゆる有名大学出身でない方は、新卒採用の時にいわゆる大手や優良企業に採用されないケースは多いです。そうなると、そもそも転職活動も大変になるじゃないかと思われる方も多いと思います。
しかし、上述のように、しっかりとした経験があれば、大手に転職すること、高年収の外資系企業へ転職をすることも視野に入れることができます。
そのため、とにかく今担当している業務スキルをブラッシュアップすることが大事です。そして、ただ業務をブラッシュアップするだけではなくプレゼンテーション能力を挙げておくことも大事です。
実力と伝える力、これさえそろっておけば職種によりますが大抵転職を成功させることができます。
また、専門職であれば資格を取得することも大事です。
金融・不動産業界であれば宅建や不動産鑑定士、外資系の専門職なら海外の本社とコミュニケーションを取るための英語力を証明するTOEICのスコアなど求められる資格はあります。
どの資格を取っておけば自身のスキルを証明できるのかというのはしっかり認識しておくと良いです。
学歴とはいったい何なのか
では、そもそも就職や転職において悩みの種となっている学歴とはいったい何なのかですか、主に以下の3点です。
- 努力の証明
- 地頭の証明
- 仲間集め
つまり、学歴の高い人は、努力をして、一流大学の入学権利を得たのか、勉強していないで一流大学に入った人は地頭の高いことが証明することができますし、何ならその両方があるというのも往々にしてあります。
企業活動は、長期的に努力し続けないと、この社会を勝ち抜いていけません。この社会を勝ち抜いていくだけの頑張れる力があるのか、頑張らなくても頭脳で勝ち抜いていけるのか、もしくはその両方が備わっているのかというのが学歴というものが証明されます。
学歴差別だなんだという方もいますが、面接でその人のことをわかるには限界があります。しかし、学歴はその人のポテンシャル、努力を証明するために最もわかりやすいものとなります。
以上のことを考えると学歴差別というのは企業が採用活動をする上であって然るべきなのかもしれません。
また、有名企業の場合は、東大閥や一橋閥など特定の大学出身が採用されやすくなる傾向もあります。これは、一種の同郷者だと特別になるような仲間感だとお考え下さい。
結局会社は人の集まりで感情があります。同じ大学の人ばかり採用するわけにはいきませんが、どうせなら自分の後輩を優先的に採用したいという思いがあるのはある意味理解ができることだといえます。
結局努力したものが勝つ!
転職には学歴は多少は関係するものの重要な要素とは言えません。
転職活動の成功には、企業の業績により貢献できる人が採用されるという非常にシンプルなところからスタートします。
これは就活にも言えることですが、企業は努力して、企業活動に貢献できる可能性がどれだけあるのか、また長く頑張ってくれるのかというのが根本にあります。
もし、学歴は良くないけど、今後大きな会社に行きたい、より年収を稼ぎたいと思うのであれば、今与えられた環境の中で頑張って採用される人になればいいのです。
結局努力した人が勝ちます。転職においては転職エージェントなど周りの力を借りて成功に導いて行けばよい、そのようなシンプルな発想を持つことが大事なのです。
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