面接において、これまでやってきたことの実績を聞かれる場面は非常に多くあります。しかし、何を言えば評価されるのか、またどんなことが評価されるのかがわからないという方もたくさんいらっしゃることでしょう。
実は実績を企業が聞いてくるとき、もちろんどんな実績を出しているのかも評価はしますが、それ以上に評価しているポイントはプロセスです。プロセスがしっかりしていない人で実績を出している場合は、現職、前職の力で成果を出させてもらっている、逆に実績は弱いけど、プロセスが非常にしっかりしているため、高い成果を出せる可能性があると評価されるケースもあります。
では、採用側はどのようにこれまでの実績やプロセスを評価しているのか、どんな点を見ているのかについてご紹介をさせて頂きたいと思います。
どんな能力があるのかを見極めている
1点目は、どんな技能があるのかという点です。
上述の通り、面接では結果は結果で見ていますが、その結果をそのまま評価しているケースはあまりありません。会社では売り上げ目標を達成して、社内で優秀な社員として表彰されていますというアピールをしているケースはよくあります。
ただ、面接官はそれを額面通り受け取るわけではありません。むしろ面接官が見ているのは、その結果を出すために何をしたのか、どんな能力があったから成果を出せたのかというところを見ています。
率直に言えば、会社で高い実績を出している人も、紐解いていけば、優秀な能力があったわけではなくて、会社の能力と、運が味方したというケースは案外少なくはありません。
以上のことからも、なぜ成果を出すことができたのかということは、どんなことを考えて、またどのようなアクションを考えて実績につなげたのかということを伝える必要がであるといえます。
しかし、このアクションをしっかり伝えるうえで、大事なのはプレゼンテーション能力です。
結局のところ、面接の中で評価されるためには、「この人すごい、採用したい」と思わせなければなりません。
そのためには、自身の現状、成果を出すうえでの課題・問題、そして課題や問題を明確に提示し、どのような仮説を立てて、処理したのか、もしくはとにかく動いてデータを集めてどう対処していったのかなどを示していく必要があります。
改めて、会社はその人の看板に興味はありません。実の能力を見ているのです。
再現性があるかどうか
再現性とは、今までやって来たことが、面接を受けている会社において再現できるのか、転じてその会社において活躍できる力があるのかを問うています。
会社が違う、業務内容が異なる、業務内容は似ているものの、非なるものである、また、売っているものやサービスが異なる、価格帯が違うなどといった場合、同じことをしていても成果が出せないというケースは往々にしてあります。
そのなかで、活躍できる人とは、そのままやってきたことが嵌まるか、やって来たことは異なるものの、考える能力と実行できる力があるかのどちらかに分類されます。
そして、これこそが世間一般で使われる市場価値という言葉に集約されます。
そのため、面接を受けるには、その会社、求人の業務内容や課題、商品やサービス、どのような戦略をとっているのかをキャッチアップしているかどうかというのがポイントとなり、事前の情報収集が必要となってきます。
そして、そこまで理解しておけば、自分の積み上げた経験のなかで、どのようなポイントが必要となってくるのかも自ずと分かってきます。
以上の観点からも、求人についてより理解の高い転職エージェントの利用というのは、情報収集という観点からも非常に有効であるということもまた言えるのです。
失敗を糧にしているか
よく、面接のなかで、失敗した経験とそこまでからどう立ち直ったのかについて問われることも多々あります。
これは、質問の趣旨としては単純で、失敗をどのようにプラスに変えてきたのかを知りたいため確認しています。
大前提として、この世に失敗した経験がない人はいません。失敗した経験がないという人は、よほど運がよかったのか失敗を失敗として胸に刻めていないかどちらかと言っても良いでしょう。
そして、企業側は失敗することは当たり前にあると考えていますが、大事なことは失敗を失敗としてそのままにせず、どのように改善していったか、どのように成功に導いていったかを重視します。
課題解決の手法としてPDCAサイクル、すなわち仮説をたて、検証し、成果を確認・修正して、改めて実行に写すというものがありますが、企業側はそれができているのかどうかを見て改善力を問うてきているのです。
改善力と再現性を持っていて、かつ業界経験がしっかりあるか方に対しては非常に年収交渉もしやすくなると言っていいほど採用企業側は重視しています。それだけ改善力と再現性は大事なのです。
情報力
」
情報収集力、情報解釈力というのも企業は非常に大切にしています。
情報収集をする上での情報源や、情報をキャッチアップするためのアンテナの高さはもちろん重要ですが、さらに重要なのは情報に対してどのように解釈をするのか、またその情報をどのように使って何をするのか、また何をしてきたのかとうこともビジネスをする上で非常に大事な能力なのです。
さらに言えば情報に対する客観性も見られています。
人は客観的な状況と主観を入り交えて話す傾向にあります。しかし、これがしっかり整理してはなしていないことには客観性が備わっていないということを証明してしまいます。
客観的な情報に対し、感想は持ったとしても、一方的な思い込みだけで仕事を進めてしまう人はたいてい同じ失敗を繰り返してしまいます。しかし、客観的な状況をもとに、あらゆる仮説を示し、そこからどのように処理していくかということを明確にできれば、、客観的かつ情熱的に仕事をこなしてくれることが期待されます。
情報をどうやって仕入れるか、どのように咀嚼し、身につけていくとかというのはビジネスでも非常に求められる力であるということが言えるのです。
面接に正解はない!しかし、大多数で評価される人材は大抵決まっている
面接には100%正しい正解があるわけではありません。ある会社では全く評価されなかったことが、別の会社において評価されることなんてことは非常によくある話です。
とはいえ、大多数で評価される内容なんてものは大抵決まっています。
それは、しっかり情報収集をし、論理的に物事を考え、その考えをもとにアクションを起こし、起こしたアクションについて検証をして次に行かせていける人、これに尽きます。
これができている人というのは、人物像、見た目、話し方の好き嫌いはあったとしても、頭のいい、仕事のできる人物であると解釈されることが多いです。
そして、もっと重要なことは、ここで評価されるとお伝えした内容については、先天的なものではなく、後天的に身につくもの、すなわち努力次第で得られる能力であるということです。
努力しても何ともならないことも多い中、こういった論理的な考えと、実行力は努力で身に着け、高い評価をされるものなのです。
本編をぜひ、参考にしていただき、面接に強い、ひいては仕事のできる人になれる、高いお金を稼ぐことのできる人になり、充実した社会人ライフ、およびプライベートを過ごせるようにしていただけたら幸いです。
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