仕事を与えらえれない、与えられても単純作業の繰り返しで成長ができないと不満を抱えている人はいませんか?
実は仕事が与えられないのもパワハラに該当する可能性があります。仕事が多すぎてパワハラならば分かりやすいですが、仕事が無さすぎてパワハラとはいったいどういうことなのでしょうか。
今回の記事では、過小な要求型パワハラに対する不満を解説していきます。
過小な要求型パワハラの実例
仕事をしないで給料がもらえるならいいじゃんと思われる人がいるかもしれませんが、これは実際に体験すると本当に辛い状況です。
周りが忙しそうなのに自分はやることが無い、時間が経つのが本当に遅く感じる、このままでいいのかと自分を責めたくなるのです。
仕事を与えない
仕事を与えないという内容には、色々なパターンがあります。まずは新人に対して仕事を与えない場合です。上司や先輩、つまり教える人が忙しすぎて、入社したばかりの新人に仕事を教えられない状況も考えられます。ただこれも長期になれば、過小な要求型パワハラに該当してきます。
しかも新人は忙しい先輩に中々声をかけずらいもの、その中で何をしていいか分からないのです。本来は新人を育てるのは会社の財産になること、これを理解していない社員が多いとこのような結果になってしまいます。これは会社の体制が悪いと考えるべきです。もしこのような状況ならば、人事担当などに相談するようにしましょう。
仕事のできる社員は、面倒を見る社員が手の空かないように仕事を与えることができる社員です。手を止める時間があるということはそれだけ無駄な時間を過ごしているということ、つまり生産していないということになります。この時間をいかに短くするか、これにより生産性が高まっていくのです。
ただ、生産性を高めるために新人に仕事をさせず自分が行っているのだという主張をする人もいます。このような考えの人が過小な要求型パワハラをしてしまいがちです。つまり自分は間違っていないと思ってしまっているのです。自分のプライドが高い人に起こりがちな誤った考えなので、すぐに上司に相談するようにしましょう。
また、今まで頑張って働いていた社員に対し行われるケースもあります。もしかすると依願退職をしてもらうために仕事を与えていないということも考えられます。これは明らかな過小な要求型パワハラに該当しますので、上司に掛け合うようにしましょう。
能力と経験からかけ離れた仕事
明らかに今までの能力より低い仕事を任される場合もあります。いままでプロジェクトリーダーを行っていたのに、資料のコピーしかさせてもらえなくなったというケースも聞いたことがあります。
その他、毎日の仕事は各課から出る資料のシュレッダーのみ、これを朝から晩まで行っているというケースもあります。
また、営業の管理職についていた人が突然の人事異動で倉庫番になるといったケースも過小な要求型パワハラの一つです。状況的に考えると、上司が辞めて欲しいと考えられる相手に行っているのがこのパターンに当てはまります。
これも会社側からクビと宣告すれば、社外的なイメージも悪いため、行われることがあるというパワハラです。地位や名誉を急に奪われる場合もあります。このパワハラをうけた人は「なぜ自分が?」という気持ちになることも少なくありません。
明らかに説明もなくこのような扱いを受けた場合は説明要求をし、それも無理ならば訴えるしかありません。ただ中にはもういまさら転職もできないしとあきらめる人もいるようです。人それぞれですが、パワハラに屈してしまうような行動はしないようにしてください。
罰として強要する仕事
普段の仕事内容でミスをしたとき、本来の仕事を取り上げ雑用に何カ月もつかせてしまう行為も過小な要求型パワハラの疑いが持てます。会社は罰として行ったとしても明らかに期間が長ければ話は別です。
また、営業の成績が悪いからといって、雑務を強要することも過小な要求型パワハラと言えるでしょう。営業の場合はインセンティブ制度をとられている場合もあります。そうなると給料が相当低くなる恐れがあるのです。生活がかかってくるこの状況を長く続かせるわけにはいきません。早めに対応することをおすすめします。
他に「なんだこのミスは!お前はもう仕事にさわるな」という言葉から、これを実行した場合も過小な要求型パワハラと取れます。罰としてもやり過ぎてはパワハラに該当するという訳です。
過小な要求型パワハラは行為が行われた状況や、業務の適正な範囲、そして継続期間によって判断がされます。もしミスをして1日雑務をやらされた程度でパワハラと呼ぶのは、難しいかもしれません。
過小な要求型パワハラに対する不満
一番不満が爆発するのが、この過小な要求型パワハラになります。友人に相談しても「仕事をしないで給料がもらえるならばラッキーじゃん」程度にこたえる人もいるのです。
また、家族に相談しても「あとちょっとで定年だし、いるだけで給料貰えるならばいいじゃない」と、我慢させる選択を望んでくるケースも考えられます。だからこそ本人にとってとても辛いパワハラとなるのです。
今まで仕事をしっかりとしてきたというプライドもあります。会社のために尽くしてきたのにこの仕打ちとイライラすることもあるでしょう。ただことを起こせば退職するしか道がなくなり、家族に迷惑が掛かるという状況になってしまうのです。
どのような行動をするのが正解なのでしょうか。仕事をしなくとも給料が貰えるという状況の辛さが伝わりにくい点に、悩んでしまう人も多くいるようです。つまり分かってもらえない辛さ、会社だけでなく家庭にも過小な要求型パワハラは影響を及ぼすこともあるのです。
会社でも不満、家に居ても不満、こうなると体に異常が発生することも考えれらます。もちろん何も考えずに行動すればストレスを感じない、与えられた仕事だけ素直にすすめていこうという判断をされる人もいるかもしれません。
ただ自分の心と体のことを一番に考え、行動するようにしてください。
過小な要求型パワハラに対しできること
定年が近い場合には耐えることも視野にいれますが、まだまだ先が長いのならば、相談窓口に行かれるのも一つので手です。会社は明らかな「退職要求」かもしれませんが、貢献した社員に対してるすような行動ではありません。しかもこの場合、人事に相談しても、その部署が今回の黒幕ということもあり得ます。そのため外部の相談窓口に行くのです。
またもし若い場合は、過小な要求に対し、もっと仕事ができると自分からアピールするのも必要です。積極的に自分から仕事を探しこなしていくようにしましょう。それでも「仕事をするな」という指示がでたら、別の部署の上司に相談するか、相談窓口に行くべきです。
いずれにしても誰にでもできるような仕事を続けるということは、あなたの成長をストップしてしまう、もったいない時間を過ごすことになります。これからのキャリアアップのためにも、早々に行動を起こすようにしましょう。
過小な要求型パワハラは年齢よって対処が変わる
今まで説明した通り、若い人と年配の人では対処方法が異なります。若い人ならばすぐにでも行動した方が良いと判断できます。また年配の人ならば、相談するべき家族や今まで会社に尽くしてきたというプライドもあり、すぐの行動はできないものです。
いずれにしても、会社に居ることが長く感じるという仕事は自分にとって「百害あって一利なし」の状況と言えるでしょう。
自分が必要とされる職場がきっと他の場所にあるはずです。その仕事に出会うためにも、何かしらの行動を行うようにしましょう。
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