子どもに一番の影響をもたらすのが親の存在です。親を目指すか、それともあんな風になりたくないと思われるのか、それは子育てをしている親次第ではないでしょうか。できれば、子どもの目標になる親となりたいものです。
親を尊敬させるポイントに、子どもにどのような言葉をかけるかも重要になってきます。つまりどれだけやる気を引き出すか?これが奪うことになれば、尊敬も何もあったものではありません。子どもに嫌がられていると感じている人は、かける言葉を間違えていることはありませんか?
今回の記事では、子どものやる気を奪う言葉について解説していきます。その言葉を使わずに別な言葉に言い換えていきましょう。
子どもを心配する言葉
親がついつい子育て中の子供に言ってしまう言葉「忘れ物はない?ハンカチは持った?」これ実は子どものやる気を奪っています。「〇〇は持った?」という問いかけは、あなたのことを信用していないことの裏返しと思ってください。何回も言われると子どもは、自分になにも期待していないと考え始めます。
「ハンカチは持った」「もってるよ、うるさいな」「あなたのためを思って言っているんじゃない」という言葉のやり取りをしたことがある人は、注意をしましょう。子どもの成長の妨げです。まずは失敗することも大切です。もちろん命にかかわることを放っておくのはやりすぎです。簡単なことにまで心配をしすぎて、言葉をかける行為が問題なのです。
ハンカチを忘れたくらいで危険はありません。もちもの検査で叱られるぐらいがオチでしょう。一度叱られれば、次は叱られないように子どもも工夫し始めます。子どもの考える機会を奪っていると考えましょう。
子どもに「なんで今日に限って言ってくれなかったの?」と言われたことがある親は、相当甘やかした言葉を投げかけてしまっています。言われたことしかやらない子どもに、やる気が芽生えるはずがありません。心配する言葉は、子どもを信じていない証拠です。年齢に伴った心配をするようにしましょう。
心配するのではなく子どもを信じることが大切
子どもを心配なのは当たり前、しかしそれは親の思いであって、子どもに押し付けるのもではありません。ある程度の年齢になると、心配されることを嫌がり始めます。「そんなに僕は信用されていないのかな?」と不安になる子供もいるこでしょう。
信じて見守ること、これぐらいの度胸が親には必要です。もちろん命や心に関わることには敏感になる必要がありますが、それ以外の年相応のことは見守りましょう。もし失敗をしても少しのアドバイスと「次に失敗しなければいいんだよ、次はできるから大丈夫」と声をかけるようにしてください。
違う子とを比べる言葉
比べることで競争意識を持たせ、やる気を出させるという間違った認識をしている親もいます。「〇〇ちゃんは言われなくても宿題やるみたいよ」このような言葉を子供にかけたことはありませんか?もしくは「お兄ちゃんはできてたのに」という比べる言葉も同様です。
もちろん比べることによって伸びる子どもいます。それは、自らすすんで比べた状態です。親に比べられる言葉を言われた後の行動ではありません。追いつこうと努力する子は、言われなくともやっている育ち方をしています。つまり比べられてやるもでのはなく、自分が追い付きたいから頑張ると言った考え方です。
運動会の徒競走で一等賞で喜んでいる我が子に、「でもクラスで一番早いわけじゃないんでしょ」と話す状況をどう思いますか?親は、こんなもので満足してほしくないという期待を込めて言っているかもしれませんが、子どもからしたらやる気をなくさせる言葉です。そでは状況が違うという人もいるかもしれませんが、比べている結果を見れば同じことです。
違う子や兄弟と比べることによって、子どものやる気を奪っています。親はやる気を出させるためと考えているかもしれませんが、逆効果ということを理解しておきましょう。
今できていることを必ず褒める
競争意識をおり常に比べる生活は息苦しくなりやる気を失います。それよりも今できていることを褒めるようにしましょう。褒めてから次の目標を子どもと決めます。
子どもが一着を取った時は、「すごいじゃん!よく頑張った」など、喜んでいる子どもを褒めるようにしましょう。そのあとに「もうちょっと頑張ればクラスで一番になれそうだね」と言えば、子どもも納得します。
褒めることなく常に子どもに求め続けるのは息苦しいです。褒めたうえで次の目標を定めていきましょう。
命令をするような言葉
子どもに「早く宿題をしなさい」と言った命令口調の言葉を利用することはありませんか?「早く掃除をしなさい」「もう寝なさい」と言った命令口調です。子どもに命令して何が悪いと言われる親もいるかもしれませんが、子どもは親の所有物ではありません。命令をされることによって、やる気を奪っていることを自覚しましょう。
会社では精神的なパワハラという嫌がらせがあります。子どもへ命令をする親は、家庭内で精神的パワハラを子供にしているようなものです。仕事場の精神的パワハラの詳しい内容は、こちらの記事を確認してください。
精神的攻撃型パワハラで会社を辞める前にする行動
「早く〇〇しなさい」という言葉に対し「今やろうと思ったのに」さらには「やりたくない」と言った反抗的な言葉を言われるのは、子どものやる気を奪ってきたことの証明です。
子どもを自分の思い通りにしようとしていませんか?それが子どもの幸せと思い込んではいませんか?それは大きな間違いです。本当の幸せは、親に理解してもらうことではないでしょうか。自分のことをわかってくれているという思いが子どもには必要です。命令口調では子どものやる気を奪います。
質問をするような言葉に言いかえる
命令ではなく子どもの意思を尊重する形で質問をしてみましょう。「早く寝ないと明日の朝起きるの辛くないかな?」といった質問の言葉に言い換えます。宿題に関しても「宿題を先に済ませた方が、夕飯の後でゆっくりできないかな?」など、言い方を変えるようにしましょう。
やりなさい!と押さえつけるような言葉ではやる気を奪いますが、質問をされると悩みます。親が宿題を先にしてほしいと思うのには理由があるはずです。その考えを利用し、質問を投げかけるような言葉に変換をしていきましょう。
完全否定をする言葉
子どもに、完全に否定する言葉を使用する人は、子どものやる気を奪っています。「なんだその考えかたは、だからおまえはダメなんよ」という言葉です。子どもの行動や考え方を完全に否定すると、子どもはやる気を失います。
子どものことを自分のものさしで考えてはいませんか?大人の考え方で。子どもに接していることはないでしょうか?自分の考え方を押し付けるには早い段階です。子どもに対し完全否定をする親は、大人げないと言えるでしょう。子どものような大人が子どもを育てるような状況です。子育て中に子どもを完全否定することは、自分の子育て方法を自分で否定しているととらえましょう。
数年の子どもと何十年も生きている大人、それだけの年齢差を理解してください。否定からは何も生みません。子どものやる気を奪わないで上げてください。
完全否定に言い換える言葉はありません
完全否定は特に言い換える言葉はありません。使わなければいいだけです。子どもに対し大人げない態度をとったことを反省するようにしましょう。子どもに対し偉そうにするのではなく、尊敬してもらうことが大切です。
魅力ある親になるためには、完全否定を子どもに対し利用してはいけません。ただ、いじめや本当にダメなことをしたときは、完全否定も必要です。その場合でも、しっかりといじめを理由を聞き、内容を把握したうえで、いじめはダメと完全否定をしましょう。
子どものやる気を奪うのは簡単、気を付けるしかありません
子どものやる気を奪うのは簡単です。たった一言でやる気は奪われます。毎日気を付けていたとしても、ほんの一言間違えただけですぐにやる気は奪われます。
それだけに子育て中は気を付ける必要があります。子どもの意見を尊重していれば問題はありません。子どもは親を見て育っています。自分の思い通りにならないということは、親も家の外で周囲に面倒な人と思われているかもしれません。子どものやる気がないことも、自分に矢印を向け、かける言葉に注意するようにしましょう。
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