子育ては、褒めて育てようと聞きますが、何でもかんでも褒めればいいというものではありません。褒め上手という言葉があるように、子育て中における上手な褒め方があります。もちろんその逆、してはいけない褒め方もあること知っておきましょう。
間違えた褒め方をすると、かえって逆効果になるかもしれません。今回の記事では、子育て中における上手な褒め方と、してはいけない褒め方について解説していきます。
子育て中の褒め方
最初に、子育て中の上手な褒め方について解説します。普段自分がしている褒め方とどう違うかを確認してみましょう。
結果ではなく努力を褒める
結果ではなく、努力を褒めることが重要です。例えば、テストで100点を取った子どもに、どのような褒め言葉を普段かけていますか？「すごい！頭いいね」と言った結果を褒めている人が多くいると思います。これは結果を褒めていることに当てはまり、新しいことに挑戦をしなくなる褒め方です。
そうではなく、努力を褒めることが大切です。「毎日、勉強を頑頑張ったもんね」と毎日の努力を褒めるとどうでしょうか。今後も勉強をしようという気持ちになるはずです。
結果を褒めると、難題から逃げるようになるかもしれません。もし悪い点数を取ったとき、親に見せない行動をとる可能性が高まるのです。結果を褒めることは、いい点を取れば褒められるということ、どんな手段をとってもいい点を取るという結果にこだわる子どもになる可能性が高まります。良い点が取れない結果を目の当たりにしたとき、勉強を頑張るようりも、カンニングをする方法を考えるかもしれません。
元から備わった能力を褒めてしまうと、頑張ることをしなくなります。親ならば、毎日子どもが努力している姿を見ているはずです。その姿を褒めるようにしましょう。
些細なことも具体的に褒める
親が些細と思っていることも、具体的に褒めるようにしましょう。例えば、子どもが「手棒で逆上がりができるようになった」と話してきたとき、「すごいじゃん」と一言で済ませていることはありませんか。家事や仕事で忙しいと、褒めるという行為を適当にこなします。頑張りが評価されない、これは大人でもやる気をなくす出来事です。
どんな些細なことでも、より具体的に褒めていきましょう。「好き嫌いなくご飯食をべて、元気に学校行ってるもんね」「夜更かしせず、しっかりと寝ているから、体が強くなってきんだよ」など、具体的に褒めるようにしましょう。
些細な「できた」を「あっそ」に類似するような褒め方をしては、子どものやる気は出せません。毎日頑張っている姿を、具体的に褒めてみましょう。子どもが頑張らないのは、あなたの褒め方に問題があるのかもしれません。
シングルマザーだから忙しいと言われる人もいるかもしれません。もちろんその気持ちもわかります。しかし、褒めることを適当にしてはいけません。こちらの記事も確認してください。
シングルマザーが子育てに苦労することと気を付けること
感謝や感動も伝える
親が感謝や感動する姿は、子どものやる気に直結します。買い物に行ってくれた子どもに対し「ありがとう」の一言で済ませいてることはありませんか？「買い物行ってくれて助かった、ありがとう」「もう一人で買い物できるようになったんだ、嬉しい」など、感謝や感動を伝えます。
親が成長を喜ぶ姿は、子どもの意欲を増幅させます。いつも見ているからこそ、成長をする姿を褒めることができるのです。
してはいけない子育て中の褒め方
次に、してはいけないこど伊達中の褒め方について知っておきましょう。もちろん先ほど説明した上手な褒め方と逆な褒め方も、してはいけない褒め方です。
マンネリ化をさせない
毎回毎回、同じような褒め方で済ませるのは、いけない褒め方です。「すごい、すごい」とだけ子どもに伝えていることはありませんか。「偉い」など、どのような場面でも同じ言葉で褒め、マンネリ化するのはいけません。
毎回同じ褒め方をすると、子どもは見てくれていないという気持ちを抱きます。子どもは褒められたい一心でお手伝いをしますが、「偉い」と一言で片づけられると、親の言葉を疑うようになるのです。「本心で褒めているのではなく、その気にさせようとしているだけ」などの疑念を抱くかもしれません。
よく「褒められるためにやっているのか、自分のためだろ」と怒鳴る親もいます。小学生の子どもにこのような正論を話してどうするのでしょうか。まさに大人げないの一言です。
子どもは、親に褒めてもらいたいもの、認めてもらいたいと願っています。それを真剣に応えず、マンネリ化させる行動は、子どものやる気をなくす行動です。
簡単すぎることを褒めない
簡単するることを褒めすぎるのも間違いです。さきほど些細なことでも褒めると説明しましたが、簡単なことまで褒めるのは間違っています。何でもかんでも褒めれば良いというものではありません。
例えば、小学生になった子どもに、片付けができたことを褒めるでしょうか。これは、小学生ならばできて当たり前のこと、褒める内容ではありません。些細と簡単は違います。
簡単すぎる褒め方をされ続けると、大人でもおちょくられているのかと感じることでしょう。それは、子どもでも同じことです。なんでも褒める親のことを「適当」と感じるかもしれません。「僕は幼い子ができることも、できないと思われている」と不満を感じるようになる褒め方は、絶対にしてはいけません。
他人と比較をした褒め方をしない
親が、周りの子どもと比べるような褒め方をしてはいけません。親の気持ちもわかります。子どもが、徒競走で勝った時「よく〇〇君に勝てたなぁすごいぞ」と褒めたくなる気持ちもわかりますが、そこはグッとこらえるようにしましょう。
誰かと競争をさせて伸ばす方法もありますが、子どものうちから他人と比べることで競い合わせるのはいけません。勝つためにどのような手段でも取る子どもになるかもしれません。それはとても不幸なことです。
大人になれば、嫌でも競争社会に出る、だからこそ子どものころからと意気込む親もいますが、もし負けたらどうしますか？もっと頑張れと努力をさせ続けますか？子どもは、親の期待を背負いながら、辛い毎日を過ごすことになるでしょう。
子どものうちは、昔の自分と競争をさせるようにしましょう。昨日できなかったことをできるようになったときに褒めてください。競争社会に出た時の練習ではなく、出たときに勝てる褒め方をしましょう。
親の気持ちを中心にしない
親の都合のいいことをしたときだけ、褒めるのはいけません。親が望んだ行動をしたときに褒め、それ以外は褒めない親もいます。まるで、親の所有物のような褒め方です。ペットに飼育をしているわけではありません。
親の都合で褒めてばかりいると、親の顔色をうかがう子どもに育ちます。外にでれば、大人の顔色をうかがいます。そのことで優位に立ち、周囲の子どもに大人にばれないように嫌がらせをするかもしれません。親の顔色をうかがう行動は、ストレスを非常にためます。ストレス発散を、いじめという行動ではらすかもしれません。
子育て中の褒め方で子どものやる気が変わります
子育てにだいじなのは、上手に子どもを褒めることです。褒め方を間違えると、ずるがしこい子どもになるかもしれません。わざと自分で汚し、そのあとお片づけをするような行動です。お片付けをしたことに対し、親は、おやつというご褒美を与えます。自分で汚して、片付けることでおやつがもらえる、ずるがしこくなって当然ではないでしょうか。
子育て中に子どもを褒めるときは、子どもの気持ちを理解してあげましょう。自分も子どものときがありました。考えれば自ずと正解が見えてくるはずです。
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