子育てに大切なのは、感性を豊かにすることと聞くことがありますが、いったいどのようにすればいいのでしょうか?感性を豊かにするのは何となくいいことと思ってはいますが、実際はどういうこと?と思われる人も少なくありません。
今更聞けない、そう思われるているかもしれませんね。しかし、大切な我が子に関することです。しっかりと調べておきましょう。
今回の記事では、感性について解説をしていきます。感性を育てる子育てとは、どのようなものなのでしょう。
そもそも感性豊かな子どもとは?
感性と聞いて、すぐに自信をもって答えられる人はいますか?ほとんどの人が、フワッとした答えになるはずです。まずは感性って一体何?から考えておきましょう。
感性とは?
感性とは、何かしらを見たり聞いたりしたときに深く心に感じ取ること、湧き上がる思いを指しています。触ったら冷たいと感じるのではなく、感覚的に物事を感じることです。
空気を読むとよく言いますが、感性豊かだとそれを感じる力が強くなります。芸術的な方面で力が発揮されるのが感性です。さまざまな見方で物事をとらえるので、柔軟にものごとを受け入れることができます。
感性が働いているときとは?
感性が働く瞬間を味わったことかありますか?意識しながら行動をしていないため、今感性が働いていると思う人は、めったにいません。簡単に説明すると、好きなドラマを見ているとき、いろいろな感情が湧き上がります。
面白い、つまらない、この行動わかる、なんでこんな行動するの?など、いろいろな思いを巡らせながら見ているはずです。ストーリーに思わず入り込んでしまっている瞬間、これは感性が働いている証拠です。
また、相手と話しているときは、その人のことを理解しようと表情を見ながら話しているはずです。言葉では言わない感情を読み取ること、これも感性が働いているときと言えます。
子どもの感性の育て方
感性を育てるのに重要な時期として、いろいろな意見がありますが、よく言われるのは3歳ごろまでという話です。右脳が働きやすいこの時期に感性を刺激するのが効果的と言われています。
新しい体験をさせる
感性を豊かにしたいのならば、新しい体験をさせるようにしましょう。毎回同じ公園に行くのではなく、別の遊具がある公園に足を運びます。新しい遊具で、子どもの感性を刺激させるのです。
行ったことのない公園でドキドキやワクワクする思い、これが感性を育てるのに必要、面倒だからと言って常に同じおもちゃで遊ばせている状況は、感性が育ちません。
感性を育てたいのならば、大人の考え方を捨ててください。どこの公園の遊具も一緒だよと大人は感じるかもしれませんが、子どもにとってみれば、ほかの場所へ行くのは大冒険です。どこでも一緒という思いは、大人の考え方、子どもにとってはすべてが新鮮な状況に見えていることでしょう。
お絵描きや手遊び、お遊戯をさせる
お絵描きや手遊び、お遊戯をすることで感覚を良くします。お遊戯や手遊びをすると楽しいと感じるはずです。お絵描きをすると、いろいろな色で書けることに不思議と思うことでしょう。自分の思い通りに書ければ気持ちいいという感情も強くなります。
このような生まれつき持っている感覚を、これらの遊びで伸ばしていきます。その子がその遊びで何か感じてるかはわかりません。楽しいと思うか不思議と感じるか、それが感性を育てています。
美術館に連れて行く
もし絵を描くことに興味をもったのならば、美術館に連れて行ってみましょう。大人は美術を価値観、つまり有名な作品や金額で見てしまいますが、子どものうちはこの捉え方がありません。大人が見た感想と、子どもの感想は全く別物になるはずです。
家にいる毎日では見ることのできない芸術作品、これにどのような思いを巡らせるかはわかりません。ただ、どのようなお思いだとしても、感性を成長させてくれることでしょう。
感性を育てる妨げになる行動
感性を育てる子育てをするには、もちろん親の協力は必要不可欠です。ただ、行動が感性を豊かにしないと意味がありません。新しいこと、場所に連れていったとしても、間違えた行動が、子どもの感性を育たなくします。
さらに問題なのが子どものすることに興味がないこと、スマホばかりに気を取られていることはありませんか?詳しくはこちらの記事も確認してください。
スマホと子供どっちが大事?母親のスマホ依存が子供に与える影響と脱却策
親が考え方を押し付ける
親が考え方を押し付けるのは子供の感性の成長を止めてしまいます。大人のカチコチに固まった価値観は、ときに必要がないこともあるのです。勉強をすればいい大学に入れる、いい仕事に就けばいい人生が送れる、ドラマに出てきそうな独特な考え方ですが、この思いを押し付けることが、感性の成長を止めてしまうのです。
確かに幸せなのかもしれませんが、ロボットのような子どもになる、これはドラマなどの結末でもよくあることです。感性をが育たなかったことで、人の空気を読めず、いじめを開始するような典型的なパターンとも言えます。
親の考え方を押し付けると、子どもは自分で考えることをやめます。何が楽しい、何がしたい、この先どうなる、このような考えを親がすべて事前に教えているからです。そのよな状況で何かを感じるでしょうか。感じるとすれば「つまらない」だけ、感性が育つわけがありません。感性を豊かにしたいのならば、親の考え方を押し付けるのはやめてください。
すぐにダメと行動を止める
親は子供のためを思い、すぐに行動を止めてしまうことが多々あります。もちろん命にかかわることや、周囲の人の迷惑をかけるようなことであれば、止めることも必要です。ただ、そのような状況でもないのに頭ごなしに止めてしまう行動、これでは感性は豊かになりません。
新たな遊び方を発見するとき、親はルールを守っていないと思い、止めてしまいます。滑り台を滑る方から駆け上がる、これは滑り台の遊び方として間違っているかもしれません。ただ、周囲にほかの子どもがいない時は、やらせてみるぐらいの気持ちが必要です。もちろん遊び終わった後に、ほかに子どもがいたら、ぶつかる危険があることを教えますが、一人で遊んでいる最中は止めないのです。
悪いことを許せという訳ではありません。子どもの新しい遊び方が、その時に周囲に迷惑がかからない状況であるのならば、やらせてみるという気持ちが必要ということです。危険が伴わない、もしくは親が助けられるのならば、やらせてみて、何を感じるかを見てみましょう。
道端に落ちている石や葉っぱなどを見ると、子どもは触ってみたいと思うはずです。大人にしてみれば汚いという先入観があるので、止めてしまうことでしょう。しかしそれに子どもが触れることで、何かしらの感情が芽生えることをストップさせています。些細なことと親は思うかもしれませんが、子どもにとっては不思議なことなのです。
子育て中に感性を育てたいのならば、惜しまない行動が必要
子どもの感性を育てるには、親の惜しまない行動が必要です。子どもを見守るということ、これは命令をして危険から遠ざけることだけではありません。いろいろな経験をさせるなかで、感性の豊かな子どもに育てることではないでしょうか。あれもこれもダメという行動は、見守っているとは言えません。ただ守っているだけ、合わせて親である自分自身も世間体というしがらみから、守っているのではないでしょうか。
感性を育てるのは大変です。しかし、親が一緒になって楽しむこもできます。こんな考え方もあるんだと、親も楽しみながら見守るようにしましょう。
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