派遣登録型のアルバイト、一昔前は日雇い派遣といわれ、その賃金体型から問題視もされたことがあります。
その一方で、大学生が日銭を稼ぐ、空いた時間をお金に変えるには格好のアルバイトでもあります。
では、社会人の副業にはなりうるの
でしょうか。本編では、派遣アルバイトの基本的なところを押さえながら副業として成立するのかについて説明をしていきたいと思います。
派遣アルバイトが副業として成立する理由
通常、飲食店などで、アルバイトをする場合は月単位でシフトを組まれ、アルバイトに従事することになります。
しかし、社会人にとって、週末以外のスケジュール調整は簡単ではありません。
しかも、働けば単純に疲労がたまるため、休みをいれる必要があります。しかし、その疲労はシフトを組む段階ではなかなか予見できません。
そのため、社会人の副業において、原則時間の融通がきくものが望ましいと考えていただきたいです。
そういった観点だと、派遣アルバイトは、1日だけの登録OKで、働けると考えたタイミングで突発的に働くことが可能です。
そのため、社会人の副業において重要な時間の融通がきくということが、派遣アルバイトには備わっていると言えるのです。
日雇い派遣アルバイトには労働制限がある
しかし、日雇い派遣アルバイトには労働制限、すなわちこの形態のアルバイトをするためには以下のどれかに該当しなければなりません。
- 60歳以上の方
- 雇用保険の適用を受けない学生
- 生業収入が500万円以上且つ副業として日雇派遣に従事する方
- 世帯年収の額が500万円以上の主たる生計者以外
つまり、一定の年収が無い方が副業として派遣アルバイトをすることはできないということが労働派遣法では原則として定められているのです。
日雇い派遣バイトのメリット
では、日雇い派遣バイトのメリットですが、以下の3点が挙げられます。
- 余計な人間関係がない
- 即日払い・日払い・週払いなど現金がすぐ手に入る
- 柔軟なスケジュールで働ける
日雇い派遣バイトは、とにかく入りたいときに好きな職場を選べますし、嫌ならその職場で2度と働かなくても良いです。そのため、無駄な人間関係は基本存在しません。
また、派遣バイトの場合は日払い、週払いのような早期現金化が可能なのでお金が欲しいときだけ、飲みや結婚式などでお金がない時だけという働き方もできます。
しかも上述の通り日雇い派遣バイトはスケジュールコントロールがしやすいこともメリットとして挙げられます。
日雇い派遣バイトのデメリット
次に日雇い派遣のデメリットとして以下の3点が挙げられます。
- 単純作業が多くスキルが身に付かない
- 交通費が全額でない
- 体力勝負
日雇い派遣アルバイトのような1日のみの働き方が成立する背景として、業務が単純に単純作業だからという側面があります。
そのため、副業で得られるものがお金だけで、プラスアルファとなるスキル面等については身に付けられるとは正直言いがたいです。
また、単純作業ばかりなので、仕事に面白味も感じられないのが現状です。
また、交通費も全額でない、場合によっては1円も支払われないこともあるため、働いたわりに実入りが少ない、実質的な時給が下がるというケースは予め想定しておかなければなりません。
加えて、仕事は体力勝負の案件が多いです。そのため、平日に本業でつかれた体に鞭を打たなければならないですし、何より体力面に不安がある方には向かない部分も多いです。
日雇い派遣バイトにはどんな仕事があるのか
では、日雇い派遣バイトには、どのような仕事があるのかというと以下の通りです。
- テストの試験監督
- 商品の梱包や仕分け
- 百貨店・小売店などの販売補助
- コンサートスタッフ
- 倉庫内作業
上記はあくまでも一例で、非常にたくさんの仕事があります。
アルバイトサイトや、登録会のなかで、自分に合った仕事を探し、選んでみていただきたいです。
日雇い派遣バイトの登録フロー
では、日雇い派遣バイトの登録のフローですが、基本的には派遣会社が定期・不定期で実施する登録会にエントリーして、簡単な面接を受けると日雇い派遣アルバイトとして働くことができます。
登録会については、アルバイトサイトに求人が掲載されているのでそこからエントリーしてください。
面接をクリアした後は、登録会の面接のなかで、もしくはメールや派遣会社のエントリーシステムから応募をすれば良いです。
日雇い派遣アルバイトの面接について
一般的な日雇い派遣アルバイトにおいては、面接が実施されます。
ただ、この面接については、よっぽどでない限りは落ちません。明らかにヤバい、派遣先、すなわち顧客からクレームにならない人を弾き出すための位置付けとして実施されます。
そのため、後で服装については触れていきますが、一定の清潔感のある服装で、聞かれたことに対してしっかりとした受け答えし、かつ登録会のスケジュール通りに参加するなど当たり前のことを当たり前にしましょう。
なお、面接では、おおよそ以下のような質問があります。
- 勤務可能日・時間帯
- いつから働けるか
- 志望動機
- これまで経験したバイト・仕事
全体的な質問の傾向としては採用前提で早めに働いてほしい、何ができるのか、どんな仕事がいいのかをはあくすることを主眼としています。
また、そんなに質問に対して深堀しないですし、その必要もないためしておきたいというものであまり構えず面接官の質問に対し、普通に答えられたら大丈夫です。
派遣会社側も人員集めは大変なのです。リラックスして臨んでください。
登録会の持ち物
派遣登録会には当日持参を求められるものもありますので、その点にていても言及いたします。
具体的には以下の通りです。
- 本人確認書類
- 印鑑
- 筆記用具
- スマートフォン
- メモ帳
あくまで、持参物は、就労に関する契約や仕事のエントリーに必要なものや、その他記録をするためのものと考えてください。
そのため、会社によっては、履歴書や証明写真を求められることもあります。
派遣登録会はスーツで行かないといけないか
結論から言えばスーツやビジネススタイルである必要はなく、私服で問題ありません。
ただし、社会一般的に普通の格好で行きましょう。
念のため、社会通念上問題のある格好を以下で列挙します。
- ゴスロリやロック調の服装
- スウェットパンツやサンダルなどのラフすぎる服装
- 小汚い、だらしない服装
- タンクトップ、ノースリーブ、短すぎるスカートなど露出の激しい服装
- 汚い髭、髪、ノーメイク、または厚すぎる化粧
- 奇抜すぎる髪の色、髪型
当たり前と言えば当たり前かもしれません。しかし、見た目に鈍感な人、個性を履き違えている人は派遣アルバイトでもヤバい、会社の品格を疑われるから人不足でも働いてほしくないと思われても仕方ないです。
日雇い派遣の派遣バイトであったとしとも、働く以上は社会常識というものは守らなければならないのです。
結局、日雇い派遣バイトは副業になり得るか
結論として、日雇い派遣バイトは社会人の副業になり得ます。ただし、個人収入に関する制限があったり、体力的な問題があるため、万人に通用する副業になるかは別問題です。
また、何かしらスキル習得を目的にしない人のほうが適しています。
以上の点で問題がなく、休みの日の時間をお金に変えたいとお考えなら、バイトサイトからエントリーし、登録会に足を運ぶところからスタートしましょう。
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