こんにちは。私は「クラウドワーカー女の会社員時代のパワハラ体験談」を執筆した者です。今日も元気に在宅ワークをしています。
在宅ワークはクラウドソーシングサイトの「クラウドワークス」から探しました。そして、こうやってブログを書くライティング業務やメール営業の業務、データ入力業務を行っております。
ところが…クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングの募集の中にはマルチ商法やネズミ講といったタチの悪い案件もあります。
今回は私が危うくマルチ商法に引っかかりそうになった体験談と、気をつけるべき募集の見分け方を紹介します。
マルチ商法への入口
一見普通の募集だった
私は、当時まだライティングをしておらず、メール営業のお仕事だけでした。これだけでは生活が苦しいため、もっと稼ごうと思った時に「DM送付」の求人が目に留まりました。私が行っているメール営業と似ているお仕事のため、応募しました。
返事はまだかな・・・と待ちました。すると、応募期限の日にこのようなメッセージが届きました。
「この度は弊社求人にご応募頂きありがとうございました。今回募集を行っていた案件につきましては、採用を見送らせて頂くことになりました。本当に申し訳ございません。ただ、ワーカー様のご状況を考えますと弊社ではなく親会社のお仕事の方がより適任ではないかと思いご案内させて頂きます。以下URLより詳細をご確認頂いて、もしご興味をお持ちになられましたら、是非ご応募くださいませ。今回私の方からこのようなご案内を行ったことを親会社の担当者に口添えさせて頂きます。※親会社のお仕事の方がより高報酬を見込めます!スマホのみでの作業が可能です。」
そこで、私はそのメッセージに記載されていたURLをクリックしました。
紹介されたのは・・・
URLをクリックすると、en-gageのページに飛びました。求人の内容は「月に30万円以上も可能!外資系企業の募集業務」でした。外資系ということで私はきっと報酬はいいんだろうな・・・とワクワクしていました。
早速応募すると、「まず会社概要、業務内容についての説明動画を見てください」とYoutubeに誘導されました。1時間ほどの動画だったのですが、内容は「ワールドベンチャーズ」というアメリカのテキサス州が本社の旅行会社の会員を集めてくださいという内容でした。
簡単に言うと、商品を取り扱わないマルチ商法でした。しかも、業務をするにあたり、2万円ほどの入会金を払わなければなりませんでした。さらには、1年以内に4人紹介しないと、次の年から年会費がかかる、ということでした。
しかし、私は「月30万円」という誘惑に負け、登録をしてしまいました。
登録した後実際に告げられた内容
まず、クラウドワークスで紹介をしていただいた方とLINEでやり取りが始まり、ワールドベンチャーズの会員数百人のLINEグループに入りました。
LINEグループに入った途端、「パートナーおめでとうございます!」というメッセージが送られてきました。※こちらは後でわかったのですが、会員が会員を紹介することができた時のお祝いの言葉でした。
私はとりあえずLINEグループで挨拶をして、紹介してくれた方とLINEやLINE通話でやり取りをしました。さあ、どんな仕事なのかな・・・と、私はワクワクしていました。
そこで告げられた会員の紹介方法が、とりあえず適当に会社名を決めて住所も東京のレンタルオフィスを適当に選んで、en-gageに登録登録するか、クラウドワークスで適当に募集を出して、見送る通知を出してワールドベンチャーズに持っていく・・・という内容でした。
は?それ、完全に人を騙してるじゃんと!!!思った私は、入会してからすぐに退会しました。そして、入会してすぐの退会だったため、入会金は払わなくて済みますよ、と言われました。
自分で会社名を決めて、住所を東京の適当なレンタルオフィスにして・・・何だかろくに設立の登記もしないで、架空の会社を作っているみたいでした。
また、クラウドワークスで適当に募集を出して、応募した人に見送り通知を出してワールドベンチャーズに持っていく・・・これ、私が実際にされたことでした。
きっと、最初からDM送付の仕事を募集する気などなかったのでしょう。後から改めてそのDM送付の募集のページを見たところ、応募者が100人以上で契約者が0名でした。
退会した後は、LINEグループを抜け、そこで関わった人全員ブロックしました。そして、月30万円という甘い誘惑につられた私も情けなく思いました。
さらなる悲劇
ある日、「●月のクレジットの請求額が確定しました。」とメールが来たので、WEBで金額を見ました。そしたら、金額が3万円以上になっていたため、あれ?と思って明細を見たらワールドベンチャーズの入会金が請求されていました。
入会金払わなくていいんじゃなかったの!?と思い、「ワールドベンチャーズ 退会」で検索したところ、本人からワールドベンチャーズの本社にクーリングオフの旨をメールしないといけないということがわかりました。
そんな話、聞いていません。また、退会するときも本人からワールドベンチャーズにメールをしないといけないため、私はまだワールドベンチャーズに登録したままになっていました。
ワールドベンチャーズに勧誘してきた人のLINEは全員ブロックから削除してしまいましたが、幸いにも、同じくワールドベンチャーズの勧誘を受けた人1人のLINEは残っていたため、その人から勧誘してきた人のLINEをもう一度聞いて、問いただしました。
そして、勧誘してきた人から、入会金を私の口座に振り込むという話になりました。それから、忘れずにワールドベンチャーズの退会手続きも行いました。
気を付けるべきクラウドソーシングサイトの募集
ここで、こういう募集は気を付けたほうがいいというものを紹介します。
簡単な作業で月30万円~50万円という募集
アプリの開発等、高度なスキルが必要とされるお仕事ならともかく、コピペ等誰でもできるようなお仕事で月30万円~50万円稼げるというのは明らかに怪しいです。どうか、高い報酬金額につられないように気を付けてください。
また、同じ人が同じ文面でこのような求人を出していたら、間違いなく勧誘目的です。この人同じ文面で何だか怪しい記事を出してる!と思ったら、クラウドソーシングサイトの事務局に報告した方がいいかもしれませんね。
応募したら見送られ、他のページに誘導される
実際に私が体験したものなのですが、募集に応募したら見送られ、「さらに好条件の案件がありますので、興味がございましたら是非ご応募ください」というメッセージが来たら、そのリンクには入らないでください。高確率でマルチへ誘導されます。
最初から応募する気がない仕事内容を募集して勧誘にもっていくなんてなんとも最低ですね!
マルチそのものは違法ではありませんが、「マルチの勧誘です」ときちんと伝えないで勧誘したり、嘘をついて勧誘に持っていったりする行為は「ブラインド勧誘」という違法行為です。
私も前、アムウェイに勧誘されかけたことはありましたが、まさかクラウドワークス上でもあるなんて思いもしませんでした・・・。
クライアントの評価がない
クラウドワークスもランサーズも、お仕事を終えたあと、クライアントとワーカーでお互いに評価をし合います。評価は簡単なコメントと、星最大5つで行います。
まともなクライアントであれば、星の評価があり、コメントもあるはずです。星の評価もコメントも全くない人は、警戒した方がいいかもしれません。
まとめ
- 簡単な作業で月に30万〜50万円の報酬という募集
- 応募したら見送られ、「さらに好条件の案件があります」と外部に誘導される
- 評価がないクライアントからの募集
クラウドソーシングサイトでお仕事を探す際は、以上の3点に気をつけてください。
クラウドソーシングは在宅で完結する案件がほとんどです。そのため、クラウドソーシングは、クライアントとのやりとりがサイトのメッセージ、LINE、チャットワーク等なので、相手の顔が見えないというデメリットもあります。
私がお仕事を選ぶときは、業務内容と報酬以外に、業務委託者の星の数、評価のコメントを見て判断します。そして、星やコメントが多い人は大丈夫だろう、と思ったら応募します。
これからクラウドワークスやランサーズでお仕事をしてみようと思う方は、こちらを参考にして気をつけてくださいね。
END