もともと入社するときに、転勤の多い会社と分かっていましたが、就職したころと状況が違っており単身赴任に抵抗を持つ人も多いはずです。とくに子供が小さいや妻にも仕事があるなど、状況が変化するのは生きているうえで仕方のないことではないでしょうか。
多い会社と分かっていても、状況に応じて単身赴任は嫌と思われてしまうのは当然かもしれません。家族と離れて暮らすのは、ドラマや漫画で色々なことを想像してしまい、心配になってしまいます。
今回は単身赴任のメリットデメリットを解説、家族関係悪化のリスクについて考えていきます。
単身赴任のメリット
まずは単身赴任にもメリットがあるので、そちらを確認してみましょう。果たして単身赴任のメリットはデメリットを上回ることができるのか?また、異動がどうしても嫌だという人は、コチラの記事も確認してみてください。
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通勤時間が短縮される
単身赴任を行うのだから、通勤する会社の近くに家を借りることもできるはずです。マイホームを持っている人は、異動のたびに悩まされる通勤時間の変化に、うんざりしていたかもしれません。その通勤時間を極端に減らすことができるのです。
もしかすると徒歩で出勤するこができるかも?これはサラリーマンにとっては夢のようなお話しです。電車の時間を気にしないで済む生活は、とても解放感があります。電車の時間という縛りから解き放たれるのです。これはメリットと言っても過言ではありません。
さらに、今まで我慢していた飲み会や朝帰りも自由に参加できるかもしれません。紐の切れた凧のようにどこまでも自由を満喫する人もいるようです。ただその結果大きなデメリットになるかもしれない危険を潜ませるメリットとも言えます。
このメリットは調子に乗り過ぎないこと、こちらが注意点となります。節度をわきまえて通勤時間が短縮されたことを喜びましょう。
自分の時間が増える
先ほどの内容に近いですが、通勤時間が短縮され、家に帰っても一人のことから自分の時間がとても増えます。家に帰ってスマホゲームをしていると奥さんにすごい叱られるという経験をしたことはありませんか?そのような叱る人が家に居ません。自分の時間を満喫することができるのです。
テレビも自分の好きなのも見れます。晩酌も自分の好きなだけ飲めてしまうのです。いつもはダメと言われていたことが自由にできるようになります。人によっては子供が小さく、おむつを替えるのが嫌だったという人もいるはず、その時間も無くなります。独身時代に戻った気分に慣れるのです。
会社から手当がでることもある
会社の命令で単身赴任を行うのですから、単身赴任手当てが出るはずです。たまに家に帰る交通費ぐらいは最低でも給料に反映されているのではないでしょうか。単身での住居も会社負担になっているはずです。そうでなけれは、出費が大変なことになり、誰も単身赴任をしなくなります。会社側もその点は考慮しているはずです。
家族の大切さを実感できる
一人になると家族の大切さを再確認することがあります。今頃ご飯食べているかな?もう寝たかな?と考えることもあるのではないでしょうか。いままでワイワイ過ごしていたのが急に一人になったので、愛しく思うのは当然です。
家族と過ごせるという当たり前が、急に当たり前でなくなったときに人は家族の大切さを実感します。きっと久しぶりに会ったときには、今まで以上に優しくなれるのではないでしょうか。もしかすると家族の絆を再確認できるきかっけと単身赴任はなるかもしれません。
単身赴任のデメリット
次はデメリットを見ていきましょう。このメリットデメリットの比較が家族の絆に関係してくるのです。
寂しい
先ほどメリットで話しましたが、家族の大切さが実感できる一方で寂しさを感じます。寂しいからこそ家族の大切さを実感するのです。
最初は、一人になれた解放感から楽しいかもしれません。ただ一度も一人暮らしをしたことのない人には、すぐきつくなるかもしれません。実家暮らしのまま結婚をすると、単身赴任が人生初の一人暮らしとなるのです。真っ暗な家に帰ることに慣れていない人は、それだけで寂しさを感じることになるでしょう。
寂しいと感じる人は、お風呂に入るときでもどんな時でも、テレビを付けるようになります。なにか音が聞けないと、寂しさが増してしまうのです。単身赴任で帰宅すると真っ先にテレビを付けるという人は、きっと寂しいと心のどこかで思ってるのかもしれません。
食生活が乱れ健康に不安も
先ほどのメリットにお酒も自由に飲めると話ましたが、その結果、食生活が乱れて健康面に不安が生じる可能性が高くなります。単身赴任をきっかけに、高血圧の症状が重くなったという人もいるぐらいです。
普段は奥さんが薄めでも美味しく調理をしていました。ただ単身赴任になるとコンビニのお弁当を食べることも多くなります。コンビニのお弁当は味も濃く作られていることから高血圧の人には注意が必要となるのです。
じゃぁ自炊をするかと言われても中々できるものではありません。ここでも家族のありがたみを実感するときとなります。気にしようとしても食生活は一人だと甘えが出ます。自炊に慣れていない人は、健康面がとても不安かもしれません。
引っ越しや準備などが大変
仕事の引継ぎで忙しいときに引っ越しの準備もしなければいけません。単身赴任の予定がどのくらいか分かりませんが、最低限のものを荷造りしないといけなくなります。
さらに会社によっては、住むところを自分で探しに行く場合もあります。赴任先に挨拶をしながら家を探し、引っ越しを準備するのはとても大変な作業となることでしょう。
家族と一緒に住めないため見守れない
子供の成長を実際に見れなくなるのが一番つらいかもしれません。小学校のイベントはたくさんあります。運動会、学芸会、音楽発表会、展覧会など一年間に複数のイベントがあるのです。このすべてに参加するため一旦帰るとなると、交通費も大変な事になります。イベントはある程度諦めないといけないかもしれません。
また、何気ない日々の会話で聞ける学校での出来事、これが聞けなくなります。日々の成長をまじかで見れない期間があるのは、とても辛いことかもしれません。その時間は二度と戻らない時間ですから。
出費が多くなる
いくら単身赴任手当てが出ると言っても出費が多くなります。ライフラインも自宅と単身赴任先で2つ支払う事になるのです。ライフラインは使用分だけがかかる訳ではありません。基本料金が毎月固定でかかってきます。これを2倍支払うと考えると出費がかさむことが分かるはずです。
さらに食費もかかかります。まとめて作っていたからこそ安く済んでいた食費、一人だけ常に別なところで食べている状態だと思ってください。食費が高くなるのも当たり前のことと言えるでしょう。
浮気が起こりやす
これが最大のデメリットです。メリットで調子にのった結果がデメリットになるのがこの浮気です。どんなに信じていてもちょっとした弾みで起きてしまうのが浮気で、どんな言い訳があるにしても裏切りとという結果になります。
これは単身赴任している人、残された人どちらにも危険があります。単身赴任で一番怖いデメリットは浮気です。家庭崩壊する可能性が非常に高くなります。崩壊しなくとも心のモヤモヤは一生残り続けることになるでしょう。
家庭崩壊しないためめの約束
単身赴任が原因で家庭崩壊しないためにも約束ごとを作っておく必要があります。相手を心配させないための工夫です。
こまめに連絡を取る記念日は特に守る
こまめに連絡を取るのは当たり前、とくに記念日には必ず連絡をお互い取るようにしましょう。いまは昔と違って家族通話が無料の携帯電話もあります。スカイプやラインによる連絡もできるのです。
この点を勿体ないと言って準備せずに単身赴任を開始するのは危険と言えます。必ずどちらかが提案するようにしましょう。受け入れてもらえない時は、すでに単身赴任に何かしらの期待をしているのかもしれません。注意が必要です。
こまめの連絡はお互いが安心できます。相手への気遣いが家庭崩壊しないため秘訣です。
お金の管理は明確にしておく
何をするにしてもお金はかかります。お金の管理を明確にしておくようにしましょう。浮気をするにはお金が必ずかかるのです。単身赴任で借金をしたと言う人もいたようです。内容は浮気相手の交際費とのことでした。
お金の出入りが激しくなれば何かしらの原因があるはずです。お小遣いの管理を徹底しましょう。家に帰ったときに貯金額を確認するのも大事です。
信頼する
最終的には離れている以上信頼するしかありません。この信頼ができなくなったときに家庭が崩壊します。何かしらのルールを作るときに「信じられないの?」という言葉を言う人が、一番危なのかもしれません。ルールを面倒と感じているのです。
面倒でもルールを受け入れてくれる人の方が信頼できます。「信じられないの?」という言葉を利用する人が裏切るのを何度も見てきました。この言葉は嘘を隠すために使用する言葉かもしれません。
信頼をするためにも、お互いのルールを予め作っておくようにしましょう。
単身赴任が原因で別れる家族は実際にいる
単身赴任が原因で崩壊する家族をいくつも見てきました。ただその中でも絆を深めた家族もいます。つまり単身赴任=家庭崩壊という訳ではないということです。単身赴任はドラマになりやすい、これが原因なのかもしれません。
もし本当に単身赴任が嫌ならば、転職をするのも間違いではありません。家族とよく話し合うようにしましょう。話し合う結果が絆を深めていくのです。
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