育ってきた環境が違うのだから好き嫌いは否めません。それでもあまりにズレている考え方には本当にストレスが溜まります。いくら何でもその考え方おかしくない?と思ってしまいイライラが高まることも良くありました。
自分がおかしいのかな?と不安になったり、相手に悪気が無いので説明ができなかったりと、もうこの同僚がいるのならば辞めたいと思ったことのあります。
今回は、そんなズレた考え方をする同僚から受けた体験談を解説、そこから付き合い方を考えていきましょう。
伝えたいオチと変わってしまう
以前の職場では、週の頭の朝礼で世の中のニュースについてスピーチする内容が盛り込まれていました。社員が順番にその時の気になるニュースや自分の身近で起こったこと、なんでも話しそれに対し他の社員が意見を求める機会です。
ルールはどんな話をしても良いが、非難はしないこと、ニュースに限らず家族との生活で感じたことでもなんでも構わないというものでした。私はこの朝礼で、あることをスピーチしその人とのズレを感じてしまったのです。もちろん話すのですから、私もみんなに感じて欲しいオチを準備しています。それがその人には伝わらなかったのがショックでした。
まずはその内容を説明します。電車に乗っているとき泣いている赤ちゃんがいました。その子に対し周囲が迷惑そうな態度をとっている雰囲気があからさま、お母さんも大分困っているようでした。なんとかしずめようとしているのですが、子供は泣きじゃくるばかり、周囲もイライラしているのがどんどん伝わってきます。
そのとき一人の男性が「大丈夫ですよ、気にしないで、こんなに大勢の人が居る中で怖くないわけがないもんね」と話かける人が現れたのです。この行動に私はとても感動しました。車内のイライラもなんとなくおさまった感じになったのです。
私は、この勇気ある行動をみんなに知ってほしく朝のスピーチで発表したました。それに対しこのズレている社員が意見を言ってきたのです。その内容が「そんなこと急に他人に話されたら子供の母親も恥ずかしいでしょ。逆に目立って車内に入れなくなってしまう、あまりにその人の自分勝手な物言いに驚きました」という内容でした。
一瞬その朝礼の場が凍り付いたことを今でも覚えています。あれ?私の言いたかったことはそんな内容じゃないよ、それは他の朝礼に出ている人たちも感じていました。ただ発言をした本人は何も感じていない様子、分かっていないのです。私もその場を終わらせるため「そういう考え方もありますよね」と返して不思議な感覚で朝礼を終えたのです。
私が勇気ある立派な行動と思ったことが、違う人からすると迷惑な行動と捉えることもできるのをこのとき初めてしりました。人に話を伝える大変さを学んだとともに、何となくイライラ、ストレスが溜まる週初めとなったのです。
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仕事で言われた「伝わらない」にショック!伝わる話し方とは
自分の考え方は変えない
このズレている社員は、俺様気質なところがあり本人宛の電話があると、どんな時でも保留で待たせといてと言ってきます。その状況は本人が他の電話中でもです。他と電話中なので明らかにこちらの電話に出れないと分かっていても、「少々お待ちください」と保留でまたせ、誰からの電話かメモで本人の机に知らせることを周囲にお願いしているのです。
誰からの電話と知ったあとは、保留で待たせてと手でアピールしてきます。ただこちらは何分も保留にしているので気が気でない状況、いくら頼まれたからと言え3分以上も保留で待たすの?と不安になります。
そのズレている社員が電話をとるまで最初に受けた人が待たせていることを気にしてしまい、仕事が手に付かなくなるのです。これはさすがにまずいと考え、せめて3分以上待たすのならば折り返しにすればと提案をしました。
すると「折り返しで連絡がつかなくなったらどうするんですか?」との回答、それに対し「でも待たせることで相手が怒るかもしれないよ」と説明しました。「それで怒る相手がどうかしてる、向こうから電話してきたのだから待つのは当たり前、こちらの状況も分からず電話してきているのだから当たり前ですよ、気にしすぎです」と話してきたのです。
もう何が何だか分からなくなりました。あれ?私の考え方が間違っている?と不思議な感覚になるのです。ただよく考えればこれはすべて彼のわがまま、自分中心に物事を考えている結果にすぎません。ただそれを上手く伝える手段を思いつけなかった自分にも腹が立ちイライラとストレスが爆発しそうになりました。
人の失敗のカバーはあからさまに嫌がる
周囲がミスをすると助けてはくれます。それは有難いのですが、あからさまに不機嫌な態度を出してくるのです。誰かがミスしたときこそみんなで助け合うのが理想、ただこの考えは彼には通用しません。
明らかに書類を置く動作が激しかったり、電話をガチャ切り、挙句には「はぁ面倒くさい」と声までも発してきます。これに対しミスした本人は委縮してしまい、最悪な空気になるのです。
これもまずいと感じ「そんなに嫌なら帰っても大丈夫だよ」と声をかけました。すると「それじゃまるで俺が悪いみたいじゃないですか。これで俺だけ帰ったら悪者ですよ」と話てくるのです。「それならばそんなあからさまな態度はダメだよ」と説明、それに対し「これぐらいの態度をしてあげないとまたミスが起きるでしょ、これはミスした本人のため」と言い切ってきました。
あれ?これも正論?とこちらが悩んでしまうような内容、もっと違うやり方があるだとうという説明をしたいのですが、私も相手にするのが面倒になってきたのです。
本当にこんな人いるの?と思われるかもしれませんが、実際にいました。ただ普段は普通、休みの日に旅行に行けばお土産を買ってきたり、会話の内容も笑いながら話せるのです。ただ一旦考え方が違う場面が出てくると、本人は融通が利かなくなってしまいます。
周囲も私になんとかして欲しいと言ってくるのですが、お手上げ状態、板挟みになり本当に辞めたいと感じていました。ただ何事もなければ普通です。それだけに厄介だったのかもしれません。
今となれば
今のようにネットでなんでも調べられる時代ではありませんでした。それだけに彼に対しどのように対応していいか悩むこともあったのです。自分がミスしたらどうするの?と説明しようとも思いましたが、結構仕事はできミスはあまりしません。たまに寝坊で遅刻するぐらい、その日は静かにしているという感じでした。
ただ今となれば、いろいろな考え方があっていいのかもと思えます。十人十色、自分の考え方を押し付けるようなことをしてはいけないと考えるようになりました。
ズレているのがもしかしたら自分かもしれない、その可能性も低くはありません。ただ私の意見に賛同する人が周囲に多かっただけ、周囲が彼に賛同していれば、あの会社では私がズレている社員になるかもしれないのです。これがいじめやクレームが起こる内容ならば、注意し続ける必要があるかもしれませんが、捉え方まで注文を付けることはできないません。
いちいちイライラしてストレスをためていた自分が悪い、彼は普通に仕事しているだけと考えていればよかったのです。ただズレている考えは衝突することも多々あると思います。それは覚悟しておく必要がありますね。
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