今や転職活動を行うにあたり、転職エージェントを利用することはもはや当たり前となりました。
しかし、転職エージェントを利用するにあたり、当たり外れがあります。それは、転職希望者と担当キャリアアドバイザーとの相性、価値観の違いもあるのでやむを得ないケースもあります。
しかし、中には絶対に利用してはいけない転職エージェントもあります。本編ではどんな転職エージェントを利用してはいけないのか、またその理由についてご紹介いたします。
使ってはいけない転職エージェント1:勝手に応募手続きを行う転職エージェント
信じられないことかもしれませんが、本人か希望していないのに、勝手に一次面接の案内が送られてくるケースがあります。
それはなぜなのかというと、本人が希望していないのに、勝手に書類選考を企業側に依頼をしているからです。
なぜそんなことをするのかというと、以下の理由があります。
- なしくずし的に面接に行かせ、内定・入社に結びつけたいから
- 同業他社の転職エージェントからの応募をさせないようにするため
とにかく転職エージェントという生き物は、基本的には純度100%の営業マンです。そのため、何がなんでも売り上げに結びつけようとします。
そうすると、転職エージェントの場合だととにかく会った転職希望者を面接に行かせようと考えますので、勝手に書類選考を進め、通して、なしくずし的に面接に行かせようとします。
また、勝手に書類選考を進めると、他社から書類選考できなくなります。なぜなら、複数のエージェントから1つの会社に応募すると、先に応募したエージェントのほうを優先的に進めるような契約を結ぶことになりなるからです。
そのため、その時に応募しなくても心変わりがあって応募したとしてもその会社の選考を進ませないようにできるのです。
ちなみにこの手法をとるのは外資系に所属する外国人アドバイザーに見られる傾向にあります。
ルールを守れないエージェントというのは、信用、信頼をできないという点で転職希望者の将来を預けるに値しません。
他のエージェントを利用しましょう。
使ってはいけない転職エージェント2:お願い営業をしてくるエージェント
これは経験値のないキャリアアドバイザーに見られがちな傾向ですが、求人を紹介する時に「お願いだから受けてみて下さい」というお願い営業をしてくるエージェントは利用するに値しないと考えてください。
なぜなら、「お願い」をするということは、転職希望者に対してメリットを提示できていないということに他ならないからです。
通常、求人を紹介する前にカウンセリング、ヒアリングを行うのは、その転職希望者の働く上での課題は何なのか、何を改善すればその転職希望者が気持ちよく働けるのかをエージェント側が認識するために行います。
お医者さんでいえば問診・診察を行っているようなものだと理解してください。
一方、求人紹介はいわゆる処方箋のようなもので、問診、診察を踏まえた改善案を提示するという位置付けのものです。
「お願い」だから受けてくださいが、カウンセリング・ヒアリングの内容を反映されているものであれば問題はないのですが、なにも反映されていない提案であれば、そもそもカウンセリング・ヒアリングを受けた意味がありません。
上述で転職エージェントは純度100%の営業マンだとお伝えしましたが、顧客利益を提示できないのは三流の営業マンです。
三流と付き合っても良い転職は実現できません。もっと良いエージェントを利用しましょう。
使ってはいけない転職エージェント3:対応の遅いエージェント
転職希望者の対応をするキャリアアドバイザーは時にかなり多忙となっています。そのため、対応が遅くなるケースがありますし、書類選考結果の回収が遅くなることはザラにあります。
それ自体はやむを得ないことなのですが、たまに面接に関する調整や内定回りの対応が遅くなるキャリアアドバイザーがいます。
こういったキャリアアドバイザーは仕事の優先度などが理解できていない、もしくは意識のない、仕事のできない人だと言えます。
一度ならずも二度三度とそのようなことがあった場合は利用しないほうが無難と言えます。
使ってはいけない転職エージェント4:提案、アドバイスのできない転職エージェント
キャリアアドバイザーは転職のプロというのが位置付けですが、必ずしもそうでないエージェントが一定数いるのが現状です。
転職活動をスムーズにすすめるためのスケジュールや、どんな案件から優先的に受けていくのがいいかなど、転職活動の中であらゆる形でアドバイス、提案が必要な場面はあります。
しかし、それをせず、転職希望者の言われるがままに進めていくのでは、企業と転職希望者の間に入る意味がありません。
必要な提案やアドバイスを提供してくれるエージェントを利用しましょう。
使ってはいけない転職エージェント5:自身の転職の方針に合わない転職エージェント
転職エージェントには色々な形態のエージェントがあります。
リクルートエージェントやDODAのような大手でキャリアアドバイザーと法人担当が分かれている形式だったり、同じ大手でもJACリクルートメントやアデコspringエージェントのような大手だけどキャリアアドバイザーと法人担当が兼任している形式、その他小規模のエージェントなど非常に多岐にわたります。
例えば、同業界での転職をしたいのにリクルートエージェントやDODAを使っての転職というのはあまり適していません。
なぜなら、転職を支援するキャリアアドバイザーに業界の知識が備わってないケースが多いからです。
この場合は大手の両面型、すなわちキャリアアドバイザー兼任法人担当のキャリアアドバイザーが在籍する大手と業界専門でやっている小規模のエージェントの併用が適しています。
逆に、他の業界にいきたい、具体的には行きたい業界が定まらない場合は求人数を持っている大手エージェントを利用しないことには転職活動が始まりませんので、大手エージェントをうまく併用していくことがベストと言えます。
裏を返せば自身の方向性と合わないエージェントを利用するということは時間の無駄を産み出します。
自身の転職活動方針に合ったエージェント活用をしましょう。
エージェントの良し悪しは会ってから決めよう!口コミサイトが当てにならない理由
転職エージェントの利用において、口コミサイトを利用される方も多いでしょう。
しかし、結論から言えばあまりあてにはなりません。なぜなら、以下の理由が考えられるからです。
- 口コミを書いた転職希望者の属性がよくわからない
- 社内には複数のキャリアアドバイザーが在籍しており、誰に対しての言葉か分からない
- キャリアアドバイザーの意図が分からない
口コミサイトには匿名で書き込みが可能です。そのため、人として、またキャリアとして如何ともしがたい方もいらっしゃいます。
転職エージェントも確かにどうしようもないキャリアアドバイザーもいるのは事実ですが、真っ当なキャリアアドバイザーだとしても、態度が悪い、無意味な転職を繰り返している方の転職支援は難しいため、求人を紹介できない、結果放置してしまうことも珍しくありません。
また、各エージェントには優秀なキャリアアドバイザーとそうでないキャリアアドバイザーがいますが、口コミはバイネームで批判はできないため、誰に対しての否定なのかもわかりません。そんな口コミでエージェント全体を否定するのは早計です。
あくまでも良いスカウトをくれた、大手だし話をききたいなどそのくらいのスタンスです話を聞き、このエージェントからの支援を受ける・受けないを判断した方が機会損失につながらないためおすすめいたします。
まとめ
転職エージェントの良し悪しは会って話をきかないとわかりません。自身の経験を理解してくれそうなキャリアアドバイザーに出会うためには自らの足で稼いだ情報こそ信憑性があります。
手を抜かず、無駄な情報に左右されずしっかり話をして任せたいと思う転職エージェントに自身の転職の支援をしてもらうようにしましょう。
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