最近は転職エージェントの数が増え、転職が一昔前より簡単になりました。
そのため、キャリアの浅い方でも転職をする方も増えてきました、結果早めにキャリアチャレンジが出来たという方もいる一方、転職に失敗してしまったという方もたくさんいらっしゃいますし、中には失敗したことにも気がつかないなんてこともあります。
ではどんなことしたら失敗してしまうのでしょうか。また成功させるためにはどんな考え方をすればよいのでしょうか。
本編では20代の方が転職に失敗する5つのポイントとそこから転職成功につなげる鍵についてお話をしたいと思います。
転職に失敗するポイント1:反省をしない
今の会社にいることを後悔しても、自分がなぜこの会社を選んだのか、何が間違っていたのかをしっかり反省する人は案外いません。
大抵失敗をした方でも、あまりなにも考えないで決めたという方もいらっしゃいます。
しかし、よくよく考えてみたら何も考えず就活をして、何も考えず内定を受諾した人はいないはずです。
ちゃんとどんな過程でどんなことを考え、どんな結論を出したのかをしっかり見つめ直し、どうすればキャリアを取り戻せるのかを真摯に考えましょう。
転職に失敗するポイント2:転職の目的が明確ではない
転職は目の前の苦難から逃げるための手段にもなりますが、それだけでは採用されません。
なぜなら、ビジネスは生産的なものです。自分はこういったことを成し遂げたい、実現したいという目標や希望など自分の未来を仮説でも良いのでしっかり見据えましょう。
もし、そういう未来が描けないなら、自分の強みをいかす仕事をするでも良いです。
こういった目標や方針を決めておくと受けたい求人が定められます。
よく転職エージェントに、何がしたいのかわからないのでたくさん求人を見せてくださいという方もいますが、大抵の方は大量の求人を見せても決めきれなかったり、決められたとしても選定基準がバラバラで転職の方向性が見えなくなります。
その結果、面接でしっかり志望動機が言えないため面接が通らない、採用が決まって入社しても目指す働き方が違うから改めて転職をするということにもなりかねません。
転職の方向性をしっかり定めたうえで転職活動を行いましょう。
転職に失敗するポイント3:転職してキャリアアップができると思っている
20代の方の初転職において、キャリアアップという言葉を使われるケースは多くありますが20代の方でキャリアアップできる転職はあまり多くありません。
特に他の業界、職種を目指される方は間違いなくキャリアアップ転職は不可能です。
なぜなら、キャリアというのは、社内的なキャリア×技能的なキャリアで成立します。
単純に会社に長く在籍しているだけでも日々業務を継続しその会社でのキャリアを積み上げていることになります。
技能的なキャリアも20代であればまだまだ充分でない方も多いですので本質的なキャリアアップとは言えないケースも多いです。
もし、転職が成功し、自分はキャリアアップした、成長したと勘違いしてしまうと、周囲の社員より劣っているという危機感を持たないままのんびり仕事をしてしまう可能性があります。
結果、新しい会社で取り残されて居づらくなってしまうことになります。
転職という行為は、自分が積み上げてきたキャリアを犠牲にして、新たなチャンスにかける行為だと認識してください。
転職に失敗するポイント4:自分は転職先を選べるという錯覚をする
20代の方で良く見られるのは、自分は選べる立場だからというある種上から目線で転職先を探しているケースがあります。
確かに、自分にあった転職先を選ぶことは大切です。しかし、名前の通った会社でないと嫌だ、年収が100万円上がらないと嫌だといったような半ばワガママに近い希望を伝える方もいます。
特に年収問題は個人の欲望が現れます。
実際、100万円程度ならまだかわいい方で、なかには現状400万円程度の年収で、希望年収を倍額だとか1000万円だという人もいます。
生活ができないレベルの年収の方が年収アップだというのもわかりますし、働いている初めて業界年収を知り、将来的な年収アップを目指した転職をするというのも理解できます。
ただ、目の前の年収ばかりに目をとられ、自分の仕事で年収を勝ち取りにいくという発送がない人はビジネスパーソンとして失格だと言えます。
前述でもお伝えしたように、転職は機会を獲得するために行う行為です。転職の目的は何なのかをしっかり見つめて、本質的に自身が活躍できる環境を見つけるというのが大事です。
転職に失敗するポイント5:自分の長所、短所が言えない、わからない
転職の面接では、面接の中で自分の良さを売り込むことが必要です。自分の良さを自分の言葉でしっかり伝えることで、内定をつかむことに繋がってきます。
また、短所を知っておくことも大事です。なぜなら、面接で問われることはもちろんそうなのですが、短所を認識していないと適性のない仕事をするようなことにも繋がります。
新卒の就活と中途採用の大きな違いは、社会人経験を有しているということで即戦力になる、ならないが問われる点です。
未経験であったとしても何らかの所で戦力にならない方は採用されないですし、適性がないから仕事ができないでは通用しません。
自分がその仕事をするにあたって、適性があるのかないのかを判断するためにも短所もしっかり認識しておきましょう。
もしも長所、短所を認識していないのならば、あらためて自己分析を行い、自分を知る、説明できるだけの状況を作り上げる必要があるのです。
転職を成功させる鍵
転職を成功させるためには今の自分を正確に認識することと、未来を見据えることです。
転職は薔薇色の未来を作るためのうちでの小槌ではなく、いまのキャリアのバランスをととのえ、咲いてきなキャリアを作るためのメンテナンスです。
メンテナンスをするためにはどんな形にメンテナンスすればいいのかという形を認識したうえで、今の何をメンテナンスしなければならないかを認識するひつようがあります。
そのために現状把握と完成形を認識して完成形に向けて修正をしていくことになります。
間違えても転職は鉄の斧が金の斧に変わるような劇的な変化が期待できるものではありません。もし、鉄の斧が金の斧に変えることができるとすれば、自らが1つの仕事を突き詰めて、ほんとうのプロフェッショナルになった時です。
そうなれるような仕事を見つけられるよう、現状把握と未来を見据えることが必要になるのです。
まとめ
キャリアは1日では成りません。1日1日の積み重ねの集大成が産み出すものです。しかし、その積み重ねをするためには、環境、適性、志向性といった要因が必要になってきます。
転職というのは究極でいえばその積み重ねを行うための土壌をつくる、または、積み重ねたものを正しく修正するための行為です。
最近では冒頭でもお伝えしたように転職エージェントや転職サイトがたくさん生まれ、その宣伝文句から転借すれば年収アップ、条件の良い会社に行けるといった言葉が並ぶようになりました。
しかし、それは転職の本質ではありません。少なくとも20代における転職の本質は、生き生きと働ける場所をさがす、お金を将来的に稼ぐために今を変える行為です。
転職で失敗する5つのポイントは転職の本質を外す人の行動パターンだと言えます。この5つのポイントを認識し、転職を成功させるようにしてもらえたらと思います。
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