転職すれば年収があがる!?そういった謳い文句でテレビCMや電車の中吊り広告で転職を煽る人材業者がふえてきました。
確かに転職をすることで眼前の年収が上がることはあります。しかし、目の前の年収を上げることのために転職をするというのは本質から外れた行為です。
では、転職というものを捉えたらいいのか、本編では転職に対する基本的な考え方についてお話をいたしたいと思います。
転職とは働き方という生き方の課題解決方法
転職とは、一言で言えば、働き方を改善する手段に過ぎません。
現在働くなかで、自らの改善は行っているもののそれには限界があり、根本から改善をしないとなにも変わらない、そんな時に行うのが転職という手段になります。
実際、採用企業は大抵の場合転職理由を聞きます。
なぜ、転職理由を聞くのかというと、転職理由に合理性があり、長期的に自社で活躍してくれるマインドを持っているかどうかを確認することを目的としています。
確かに仕事の質がともなっており、かついい仕事をして成果を出して年収を自力でアップさせるというマインドがあれば、年収アップという転職理由も合理性があるといえます。
しかし、ただ年収に不満で年収を上げたいというマインドの方は、またしばらくしたら年収に不満で辞めるということを考えるだろうという懸念から転職を考えるものと採用側は想像を巡らします。
結果、ただ目の前の年収アップをさせたいという人には内定を出さないですし、仮に内定を出しても特別扱いをしない形で年収を提示するのです。
目先の年収以外に転職をする目的はありますか?しっかり考えてみてみましょう。
年収は実績が伴って初めて得られるもの
当たり前ですが、転職希望者、特に20代の若い方に見られる傾向になりますが、その転職希望者が希望する年収をもらうことは、権利であるとお考えの方も少なくありません。
しかし、権利を行使するにはそれ相応の義務をはたさなければなりません。すなわち、高い年収を請求するには、会社から求められる、もしくはそれ以上の結果を出さなければならないということです。
そして、転職する際にはもう1つ大事なことがあります。それは、結果を出してかつ次の会社でも同様の結果を出せるという証明をしなければならないということです。
例えば、営業職で例えるなら、今会社から言い渡されている数値目標の110%をコンスタントに達成しているとすれば、なぜその数値目標を達成しているのかを明確にしなければなりません。
この時、顧客との関係性や、雑談力を要因に挙げるケースが挙げられますが、これだと採用をされないケースが多いです。
なぜなら、それは営業としての最低条件を満たしているという証明にしかならず、新しい会社に入ってハイパフォーマンスを上げるといった証明にははらないからです。
では、この時に何を証明しなければならないかというと、面接を受ける会社のビジネスのやり方をある程度把握した上で、その会社のビジネスのやり方と共通する成功体験、またプラスアルファになる成功体験や戦略についてアピールしなければなりません。
それをしないことには、年収を上げることはおろか内定だって取れないでしょう。
少なくとも内定を取り、年収を上げるためにはこれだけのことをしなければならないのです。
各社には給与テーブルというものがある
転職をするにあたり、案外頭にないこととしては、給与テーブルというものが設定されているということです。
つまり、部長、課長、係長、主任、ヒラ社員といったヒエラルキーがあり、それぞれのヒエラルキーにおいて、年収の上限と下限があり、そのレンジの中でしか年収は決まらないということです。
そして、転職をしても、係長から課長、主任から係長というランクアップはあまり勝ち取れないです。つまり、クラスアップは転職で勝ち取るものではなく自らの仕事で勝ち取るものであると言えます。
転職とはチャンスの獲得をするためのもの
ここまでで理解していただいたかもしれませんが、転職したからと言ってなにもかもが好転するわけではありません。
むしろ、転職をすることで、後悔することだってたくさんあります。変化があることはそれにより失敗することが想定されるということは誰もが多かれ少なかれ誰もが認識しています。
それでもなぜ転職という手段を選ぶのかと言えば、今のままだと何も変わらないというという閉塞感を持っているからに他なりません。
すなわち、転職をするにあたり、多くの方は潜在的には変化を求めていると言えます。上述でも同様の内容をお伝えしましたが、本当にお金だけで転職をしようとしていますか?本質的に自身が考えていることをしっかり顕在化をさせましょう。
転職で年収をアップは実現できないの?
色々な理屈はお伝えしましたが、転職したら年収アップできないのかというとそういう訳ではありません。
では、どうすればいいのかというと、簡単な理屈としては、何がなんでも採用したいと思わせられるかということです。
そのために、鍵になるのは採用人事です。採用人事は採用目標という数値目標を与えられています。すなわち、採用人事は採用できていないと評価、年収を上げられないということです。
つまり、採用人事にうまく動いてもらうことができれば採用もされやすくなるということになります。
しかし、どうすれば採用人事をうまく動かせるのかというと転職エージェントを活用するということです。
転職サイトなどを利用した直接応募の場合だと採用人事にアピールをすることはできませんが、転職エージェントを利用することで、代理人であるエージェントの法人担当が採用人事を立てながらも転職希望者、またエージェントの利益になるように交渉を進めます。
その中の交渉材料というのが年収です。
内定にあたり、年収を少し上げてくれたら採用がうまくいきますというような交渉することにより、大きな金額は難しいかもしれませんが礼儀程度の年収アップというのは実現しやすくなります。
また、採用が難しい職種で、他の会社が採用しようとしている場合、一番簡単な採用確率を上げる方法としては、年収アップです。
転職エージェントはその情報をキャチアップしておく、もしくは転職希望者から共有しておけば、年収をつり上げる材料になります。
場合によっては採用通知の裏側で、後だしじゃんけんでオファー金額を出そうとしたり、競り市みたいに年収を上げ合っているようなこともたまにあります。
転職エージェントが間に入るだけで、このような年収アップも実現できるのです。
転職を年収アップの材料にすることは必ずしもいいとは言えないの上述のとおりですが、少しでも年収を上げたいと考えたいと考えるのならば、転職エージェントを利用しない点はないと言えます。
まとめ
転職は機会を得る手段です。
今の会社が年収が上がらない、上が詰まっていて出世が見込めない、卸から提案要素の強いメーカーに行きたいなど活躍、充実感を得るためのチャンスを得るための場です。
お金は就労・成果に対する対価です。年収を稼ぐのはその会社で実績を上げて初めて得られるものです。そのことは念頭に置いてください。
とはいえ、転職エージェントを利用することで、採用企業側との駆け引きをおこなうことができるようになるため、ご祝儀程度になるケースが大半ですが年収を上げられるケースは多くあります。
そのため、年収アップのためには点はないエージェントを利用することがが望ましいと言えるのです。
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