上司のミスを指摘したら逆に叱られた、なんて理不尽なんだろう、もう辞めてやると考えてしまう人はいませんか?ただそれはもしかすると、指摘の仕方に問題があったと考えることはできないでしょうか?
今回の記事では、理不尽に叱られたことで辞めると考える前に、上司のミスを円満に指摘する方法について学んでいきましょう。
上司のミスは指摘するべき?
上司も人間です。長年仕事をしていてもミスをすることはあります。でも嫌われたくないと考えミスを無視する方法はいけません。その結果上司がさらに上の上役に叱られることもあるのです。
また、そのミスを放っておくことでさらにことが大きくなり、顧客に迷惑がかかるときは指摘をしなければ会社の信用にかかわります。ミスを放置するのは業績に深く関わることになるかもしれないのです。
それならば「私が手直しして提出すれば」と考える人もいるかもしれませんが、逆にその事実を知ったとき、上司の感情はどうでしょうか。部下にフォローされたことを恥ずかしいと思う人もいるはずです。また本当は自分が間違えている可能性も考えられます。そのような軽率な行動をとってはいけません。
さらに上司は同じ書類を使い回す可能性も考えられます。今回はあなたが発見して手直ししたから良いものの、もし誰も発見せずスルーされてしまったら「どうして同じ書類なのに」と困惑します。結果、あなたが勝手に直したことを知れば、怒られる可能性もあり得るのです。
最近の管理職は「問題が起きたら報告しろ」と話していながらも、いざ報告すると「そんなのお前が悪い、自分で解決策を考えろ」と突き放す人が多く居ます。つまりミスを助けるという行為をしてくれないのです。こういった管理者は我が強く、他人に指摘されることを嫌う傾向が考えられます。このような上司の場合は指摘するのに相当気を使わないといけないかもしれません。
上司のミスを報告しても、無視しても、黙って自分で手直しても怒られてしまう可能性があります。そうすると一番の最善策はなんでしょうか。それは感謝される可能性がある行動を選ぶことです。
ミスを指摘したことにより、ずっと円満に事が運ぶことが一番感謝されるというこになります。それならば「ミスの指摘方法に気を付けるだけ」という考えになります。相手はあなたの上司です。気を使った言い方をする、これは当たり前の行為です。そのことに気づき行動する必要があるという訳です。
言い方に問題あり
先ほど上司に気を使いながら指摘すると説明しましたが「そんなの面倒」と考える時点で大間違いです。あなたが今その会社で働けるのは上司が会社を盛り立ててきたおかげ、そんな上司に気を使うことは当然ではないでしょうか。
この考えができないと言い方や場面に注意せず指摘する結果となるのです。
完全に否定から入る
ミスの報告方法を「間違っています」「正しくありません」「理にかなっていません」など完全否定で指摘するのは大間違いです。上司にもプライドがあります。このような指摘を受けると「この若造」と考えてしまうかもしれません。
あなたの「間違っています」の一言が「お前に何が分かる」という感情が芽生えるかもしれません。上司には長年勤めてきたプライドや信念があるのです。
その場ではキレなくとも今後の対応が変わる可能性が大きくなります。今後、新たなプロジェクトに選ばれることが無くなるのです。これはおべっかを使えということではなく、言い方に気を使うということです。太鼓持ちをするのではなく自然に気を使える人になることが大事なのです。
あなたが指摘される時は同じように言われたからと考えてしまうのも大間違いです。立場が違うことをしっかりと理解しておきましょう。
指摘するタイミング
上司にミスを指摘するときは周囲に人がなるべく少ない時を選ぶようにすることが大切なのに、わざと多くいるときを選ぶ人もいます。これは自分が「上司のミスを発見できるような凄い社員」と見せたいという願望からしてしまうようです。
さらに上司のミスを指摘する前に、周囲に言いふらす人もいます。これも自分が発見したということを周囲に伝えたいという感情からのようです。また褒めてもらいたいという願望もあるかもしれません。
このような行動は誰が見ても間違った行動だということが分かります。しかし人は優位に立てるかもしれないと勘違いすると欲求に負けてしまい、このような普通では考えられない行動を行ってしまうものです。
上司のミスを見つけたという現実にテンションが高くなり、普段ならばしないような行動をするのです。その結果、後悔をするという訳です。常に冷静でいないといけないのに、そうでいられない「お調子者」に多くみられる行動と言えるでしょう。
上司のミスを指摘する方法
それでは上司のミスを発見したら、どのように指摘するのが良いのでしょうか。その方法を解説していきます。
質問形式で確認をする
「これは間違っています」と直球で話すのでは無く、上司が間違いに気づくような質問形式で確認する方法がよいでしょう。あからさまに分かりやすく言うのではなく、上司に自分で気づいてもらえそうな質問を考えるのです。
「間違いです」と「間違いなさそうでしょうか」この2つを比べるだけでも受け取られ方が変わってくると思いませんか?指摘を決めつけるような方法をとってはいけないのです。
またもし自分の勘違いだったとしてもこれならば確認という方法をとっているので問題はありません。「間違いです」と決めつけたのに実は自分が勘違いしていたという状況は、相当恥ずかしいです。逆に上司に気を使わせてしまい「面倒なやつ」という考えいになってしまうこともあります。
上司のプライドを守る、これが最優先課題になることを覚えておきましょう。
上司が一人の時に話す
これも上司のプライドを守るために必要な行動です。周囲に人がいない時を見計らって内容を話すようにしましょう。先ほども説明したとおり、わざと周囲にいる状況で行うのは大間違いです。
上司は周囲からプライドを守るため、もし間違っていなくともあなたを怒鳴る可能性も考えられます。さらにそこで食い下がるような行為をしたら最悪です。上司があなたを認めることが無くなるでしょう。
気遣いもできない人、これはマイナスポイントになると思いませんか?そうです。周囲に人がいる状態で上司に指摘することは、気遣いができない人と捉えることができるのです。
これは会社に勤める上では必要なスキル、これを持ち合わせていないのならば昇進させることができないと考えてしまうかもしれないのです。
枕詞を利用する
枕詞を自然に使える人になると良いでしょう。枕詞を使うことによってより柔らかく上司に伝えることができるようになります。例えば「私の間違いかもしれませんが」という言葉が最初についていたらどうでしょうか。しっかりと気遣いができていると感じることはできませんか?
その結果上司をが怒鳴ることなく「すまんすまん」などミスを認めてくれたとき「最近お忙しそうにしていたので」など、相手がミスしても仕方ないという言葉をプラスさせると良いでしょう。
ただ相手がこのような言葉を好まない人もいます。わざとらしい行動が嫌いという人もいるというこです。このような考えは普段の行動から読み解くことができます。相手を選んで使うようにしましょう。
上司に気を遣うのは当たり前と考えましょう
今は実力主義だ!と思う人もいるかもしれませんが、それも間違いとは言い切れません。ただだからと言って上司を見下すような行為はいかがでしょうか。最近はOA機器の発達から年配の人がついていけなくなるという会社も増えています。
その結果、上司を見下すような部下も増えたようです。ただ良く考えてください。あなたがそこで給料を貰えるようになったのは上司が会社を盛り立ててくれたおかげです。
自分がすべて正しいという考えは改めるようにしましょう。もう辞めたいと考える前に、自分の行動を見直す努力も必要というこでです。
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