メガベンチャーという言葉を聞いたことがありますでしょうか。メガベンチャーとは、大企業へと成長したベンチャー企業のことを指し、ベンチャー発展した状態のことを指します。
そんなメガベンチャーにはカリスマとなる創業者、経営者がいて、なかなか独特な雰囲気を醸し出しています。
本編ではそんなカリスマ経営者のいるメガベンチャーの実態について筆者の経験を元にお伝えいたします。
メガベンチャー企業への転職を考えている方の参考になればと思います。
基本情報について
まずは当時の筆者の情報、および筆者が転職した会社について押さえておきたいと思います。
筆者は現在転職エージェントとして就労をしています。メガベンチャーに転職する前は人材系のベンチャー企業で1年ほど就労していましたが、諸事情により退職することを余儀なくされました。
新たに転職エージェントとして活躍したいと考えたため、とにかく経験の積める会社に行きたいと考えて転職をいたしました。
ただ、長く働ける会社ではないと思っていたので目安として3年は働こう、その後は転職をしようとも当時は考えてもいました。
会社の情報について
次に筆者が転職した会社についてお伝えいたします。
- 業種:人材系メガベンチャー
- 在籍人数:20人(現在300人程度)
- 設立:2000年頃
- 特徴:転職サイトでは有名な会社ではあったが転職エージェントとしては後発
筆者が転職した会社は転職サイトとしては、非常に高名なサイトをもっているものの、転職エージェントとしては、あまり有名ではないメガベンチャーに転職しました。
この会社は今後転職エージェントとしてブランドを確率したいと考えており、多くの人材を採用したいというニーズがあり、採用数も多いというのもありました。
何より会社名が有名なので、ある程度会社の名前で仕事ができることに魅力を感じ入社いたしました。
独特な社風!入社して驚いたこと
それでは筆者が大手企業からこのメガベンチャーに入社して驚いたことを4点ご紹介します。
- 会社の理念を覚えさせられる
- 会社オーナーの著書の感想文を書かされる
- 挨拶はとにかく徹底される
- 会社オーナーの指示は絶対
それぞれ以下詳細をお伝えします。
会社の理念を覚えさせられる
入社して最初に研修があるのですが、研修の最後には理念を丸暗記するテストがあります。そのテストをクリアしない限り研修は終了となりません。
この会社は理念をとても大事にする会社なのでこのテストは非常に大切だという説明を受けました。
ちょっと宗教チックな印象でした。
会社オーナーの著書の感想文を書かされ
これも宗教チックな印象を受けたことでしたが入社する前にオーナーの著書を会社から借りて感想文を書かされました。
率直にいえば、かなり面倒でした。また、その著書をくれるわけではなかったのて,少しケチだなあとも感じました。
挨拶はとにかく徹底される
この会社にいるとすれ違った社員、来客者には全員挨拶をするということを徹底されました。
また、挨拶を徹底させられるだけではなく、「お疲れ様」は帰るとき以外に言ってはいけない、朝は「おはようございます」、昼は「こんにちは」といった形で挨拶で発する言葉まで決められていました。
会社オーナーの指示は絶対
先ほどの挨拶の下りもそうですが、オーナーの言うことは絶対です。他にも自席でお菓子を食べていいのは就業時間以降、ガムは禁止など細かなよく分からないルールがあります。
会社全体がとにかくオーナーの顔色を見ながら仕事をしていたというのが総じて言えることです。
このベンチャーで働いて良かったこと
では、このベンチャーで働いて良かったことについてご紹介したいと思います。
具体的には以下の3点です。
- とにかく経験を積めた
- 厳しい環境の中でもやっていける自信がついた
- 社員間の仲が良い
ではそれぞれ説明を加えていきます。
とにかく経験を積めた
このメガベンチャーはとにかくハードワークをこなすことが求められます。テレアポはもちろんのこと、顧客訪問数など本当に色んな目標数値を掲げられられ、それができないと色々と指導が入ります。
そのため、とにかく目標数値を達成させるために色々なことをやりますし、会社名が通っていますので色々なことが実現できます。
会社としてもプロフェッショナルを育成することを大事にしているため、とにかくハードワークをこなしなさいと常日頃から社員に徹底させられ、上司から出される指示は基本ハードなものでした。
大変ですが、経験が積めるという点では非常に良い会社と言えます。
厳しい環境の中でもやっていける自信がついた
このメガベンチャーは人の出入りが非常に激しい会社です。現状は認識しておりませんが、筆者の在籍した当時の離職率は25%程度あり、数年在籍しているだけでもそこそこベテラン社員みたいになれます。
会社としても離職率は下げたいものの、ハードワークをこなせない社員は会社を去っても良いと考えていました。
また、会社を出る時間は毎日22時というのがお約束でいたので、体力的にも非常に大変でした。
しかし、そんな環境で3年以上やっていけたことは社会人としてかなりの自信となりました。
社員間の仲が良い
このメガベンチャーの特徴としては、社員間の仲が非常に良かったことです。
社員間の仲がよかったため、厳しい環境ではあったものの、割と楽しく働けていたように思います。
辛い仕事でも、社員間が仲良くやれていればそれなりに楽しく働けるというのも1つ発見だったと感じます。
なぜ筆者はそのメガベンチャーを退職したのか
筆者はその創業期ベンチャーを3年強で退職ことになりました。なぜなら、この会社にいても売り上げが立たないと判断したからです。
筆者は過信している部分もあるかとは思いますが自分ができることは全てやっていたので、環境を変える必要があると判断し、退職を決意しました。
結局メガベンチャーは大企業です。大企業である以上、ビジネスの方向性というものがあり、その方向性に合わないものは排除されます。
筆者のやっていた仕事というのは、会社の方向性にはそぐわない業務になっており、そこで頑張っても成果がでないから、会社の方向性にそった仕事をすることが求められました。
すなわち、自分がやって来た仕事の70〜80%を否定され、変えることを求められたという状況になったのです。
ただ、筆者は自分の積み上げたものを会社の意向で捨てるより、他の会社で生かしたい、だから転職をしたというふうにご理解いただけたらと思います。
まとめ
これは筆者が体験したメガベンチャーでの就労経験なので、全てのメガベンチャーにあてはまるはなしではありません。
ただ、ハードワーク、理念、よく分からないルールの徹底など経営者の意向が色濃くでていきます。
そして、そのような強力なリーダーシップがあるからこそ短期間で成長できたと言えるのでしょう。
ちなみにこの会社は私の在籍していた時は東証マザーズに上場していましたが、先日東証一部に上場を果たしました。
まさに現状においても凄まじい勢いで成長を続けています。
このような会社は決して働きやすい会社かと聞かれるとそうだとは言えないというのが本音です。ただ、間違いなく自身のキャリアを作る、自分の成長を促したいという意向の方にはフィットします。
もし、経験を積みたい、自分のビジネスパーソンとしての価値をあげたいのであればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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