腱鞘炎になっている、そう感じられる方は多いのではないでしょうか。
実は、今腱鞘炎になり方が非常に増えています。その要因としてはパソコンとスマートフォンです。
パソコンにおいても、、スマートフォンにおいても非常に肘や指を使います。その頻度が多いがゆえに腱鞘炎になってしまう方が増えていて、現代病の1つとして認知されています。
特にこの状況は、20代、30代の方を中心に増えている20代を中心に増えており、深刻な健康問題となっています。
そこで、本編ではこの腱鞘炎の原因と対策についてお話をしていきたいと思います。
腱鞘炎とはどのような病気?怪我?
まずは腱鞘炎とはどのようなものなのかについてお話をしていきたいと思います。
結論から言えば、名前の通り、腱鞘の炎症ということになります。腱鞘を使いすぎるが起きてしまう炎症であるとお考え下さい。
では、腱鞘とは何かというと、筋肉と骨とを結びつけている組織を腱といい、この腱を刀の鞘のように包んでいるのが鞘です。
この「腱」と「鞘」が一連の組織になっているのですが、パソコンやスマホを使いすぎることでこの組織がすり減っていき炎症が発生する、それが腱鞘炎であるということになります。
特に親指の使用というのはこの腱鞘に負担がかかる構造になっており日本人のみならず、腱鞘炎で悩んでいる方というのは世界的な問題になっているといっても過言ではありません。
腕や手ではあらゆる箇所が腱鞘炎になっている
腱鞘炎は手や腕の複数の場所で腱鞘炎になっているという現状にあります。
では、腕や手のどの箇所で腱鞘炎になるのか確認をしていきましょう。
指
指はスマートフォンを多く利用される方において非常に負担がかかってきます
そのためスマートフォンを多く利用している方は、親指の付け根に負担がかかり。腱鞘炎になってしまうというケースが増えてきます。
手首
手首はパソコンを多く使う方、スマートフォンを使う方双方に腱鞘炎にかかりやすいのが手首です。
特に、スマートフォンは意外と重くてそれを手首で支えながら、スマートフォンを操作することになりますので、親指ばかりか手首にもかなりの負担がかかり、腱鞘炎になります。
また、パソコンのキータッチにおいても手首を支点にしてキータッチを行うため、それ相応の負担がかかり、腱鞘炎になるという仕組みになっているのです。
肘
ここで一番お話したい点としては、肘の腱鞘炎です。
パソコンを多く使っている方においても、スマートフォンを多く利用している方も、肘が痛いという方も意外と多いのではないでしょうか。
しかし、指と肘の筋肉というのはつながっていますし、肘と手首も筋肉はつながっています。
そのため、指や手首負担が来ている場合は連動して肘にも負担が来て、肘の腱鞘炎を引き起こしてしまいます。
そういった構造になっていますので指と手首の腱鞘炎を治療しようとしていたとしても、肘が腱鞘炎を起こしている限り、指と手首の腱鞘炎は完治しないというような体の仕組みとなっています。
そのため、一番厄介なのは肘の腱鞘炎だといっても過言ではないのです。
腱鞘炎の対策はどのようにすればいい?
では、スマートフォン、パソコンの使用によって発生する腱鞘炎についてはどのように対策をすればいいかについてお話をしていきたいと思います。
スマホリングを使う
スマホリングとは、スマートフォンを指にかけて使用するために、スマホの裏に貼って使用するリングです。
では、なぜこれが腱鞘炎に有効なのかというと、スマホを握るのに使う力を軽減させることができるからです。
結局、スマホを使うのにあたって力を入れて使用していることから肘、手首、また指に負担がかかり、腱鞘炎にかかるので、あらかじめスマホリングを使い、スマホを支える力を使わないことによって、腱鞘炎にならなくなる、そういう仕組みなのです。
安いものでは500円程度で購入できますので、ぜひスマホリングを活用してみてはいかがでしょうか。
手首や肘のストレッチをしない
腱鞘炎が起きているというというのは、指、手首、肘に負担がかかっている状況だとお伝えいたしましたが、もっと詳細なことを言えば、本来緩んで余裕ができているはずの腱鞘の部分がピンと張って緊張している状況であるといえます。
これを緩めてあげることが腱鞘炎治療において重要なのですが、ストレッチという行為は、逆に腱鞘の部分を「伸ばす」ことになりますので、治療をするどころか、悪化の一途をたどってしまうことになります。
そのため、肘の筋肉を緩めたり、人差し指と中指の付け根あたりを指で軽く押さえ、マッサージしてあげることが効果的です。
猫背を治す
意外に思われるかもしれませんが猫背を改善することで腱鞘炎をを解消することができますし、裏を返せば猫背の方は腱鞘炎になりやすいという性質があります。
なぜなのかというと体の筋肉は体全体でつながっています。背骨や骨盤というのも肘の筋肉とつながっています。猫背の方の場合は体が前に入り、その結果同じパソコンやスマートフォンの操作をするにしても、肘や手首に負担がくる、もっといえば無理な体制でパソコンやスマートフォンのそうさをすることになるため、無駄な筋肉を使い、無駄な力を使ってしまっているから肘、手首に無理をさせているということになり、腱鞘炎につながってくるとお考え下さい。
では、どう解消していくのかというと、普段から姿勢に気を使うということを大前提にして、ストレッチや骨盤整体など体に無理のかからない体つくりをする必要があります。
良い整体師やストレッチの専門家から指導を受け、体の改善を行っていきましょう。
ちなみに妊娠中の女性も、おなかが大きくなることで、体の筋肉をうまく使えなくなるため、体に無理がかかるうえ、ホルモンバランスの関係で、腱の修復が遅くなるという習性があるようです。
こういった点も体の専門家に相談して改善していくことが重要であるといえます。
腱鞘炎を甘く見ない!厳しいと思ったら早めに対処しよう
腱鞘炎なんて肩こり同様大した症状ではないと甘く見ている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、肩こりも腱鞘炎もそうですが、仕事をする上で意外と障害になってきます。今、働き方改革に伴い、効率的な仕事の進め方が求められていますが、体の痛みというのは1つ1つの仕事において地味にですが確実に悪影響を及ぼしてしまいます。
事実、筆者の知人の美容師は、腱鞘炎が悪化しすぎてしまい、はさみがまともに握れなくなり、仕事に大きな影響を与えてしまったという事例を知っています。
腱鞘炎は案外仕事をうまく進めていくうえで致命的にもなりうる症状であるといえます。
これに対し、重要なのは、自身が腱鞘炎だと感じたら適切な治療を受けることはもちろんのこと、腱鞘炎にならないような体つくりをしていくことも重要であるといえます。
また、今腱鞘炎じゃないにしても、案外腱鞘炎になりうるような状況にあるかもしれません。そのため、腱鞘炎の人もそうじゃないにしてもしっかり自分の体を見直しましょう。
腱鞘炎は生活と、自身の体全体の問題でもありますので、腱鞘炎の解消が自身の健康における課題の解消にもつながっていくことも十分に想定されます。
良い仕事をするには何よりも健康が大切なのです。しっかり自らの体を見直し、メンテナンスをしていきましょう。
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