反抗期、初めての子育てで直面すると、どう接していいのか戸惑う母親もいることでしょう。なんでも間でもイヤイヤ言われてもううんざり、そのような愚痴が聞こえてきそうです。
反抗期に個人差はありますが、成長の過程で必要なこと、そうは言われても疲れたと思ってしまいますね。だからと言って何もしないわけにはいきません。
今回の記事では、第一次反抗期に見られる特徴と行動を解説、我が子のためにも上手に乗り越えていきましょう。
第一次反抗期の特徴
最初に、第一次反抗期に見られる特徴を確認しておきましょう。
何歳ぐらいから起きる
反抗期は個人差が見られます。そのため「魔の2歳児」「魔の3歳児」など、年齢の違う言葉も散見されるのです。だいたい2歳後半から第一次反抗期が始まるお子さんが多いとのことでした。
2歳ぐらいから自我が芽生えるもの、そう考えると成長したんだとも思えますが、反抗期の対応は悩むものです。ただし、第一次反抗期も永遠に続くわけではありません。だいたい1年から1年6カ月程度と言われています。第一次反抗期を乗り越えて、落ち着いた我が子を見ると、さらに成長したんだなと実感することでしょう。
個人差はあるの?
第一次反抗期には、個人差があります。兄弟でも違うことがあるため、同じように接しても、うまく行かないことがあるようです。よく「お兄ちゃんの反抗期はすごかったけど、この子は大丈夫みたい」などの話を聞く事はありませんか?必ずしも同じような第一次反抗期に見られる特徴がでるわけではありません。
だからこそ、母親にとっては大変なのかもしれません。お兄ちゃんでは経験しなかった第一次反抗期、弟で思いっきり味わうこともあります。そのことに対し、「ダメな子」「お兄ちゃんはイヤイヤと言わなかったのに」など、比べるような態度をとってはいけません。第一次反抗期には、個人差があることを理解しておきましょう。
親の思い通りにはならない
別名イヤイヤ期、何でもかんでも「イヤ」ということから、このように呼んでいる人もいます。「ごはん食べよ」「イヤ」、「お風呂に入ろ」「イヤ」、「もう寝よう」「イヤ」と、すべて拒否をします。
親の思い通りにならないのが特徴です。「お外で遊ぼ」と母親が言って、「イヤ」と返してきました。それでも強引に公園へ連れていき、遅くなったので「もう帰ろう」と声をかけると「イヤ」と返してくるのです。さっきはあれほど嫌がってたじゃないと、母親は思うことでしょう。思い通りにならないと感じる瞬間です。
第一次反抗期に見られる行動
さきほど説明したとおり、なんでも嫌がる行動以外に見られる行動を知っておきましょう。個人差があるので、すべてが当てはまるわけではありません。
手がでたりものを投げる
自分の思い通りににならないと、母親を叩いてきたり、近くにあるものを投げる行動にでることもあります。人前でもお構いなく、叩いてくるのは、第一次反抗期に見られる行動です。
自我が芽生えた結果、自己主張が強くなってきたのでしょう。思い通りにならないことにたいし、気持ちを抑えることが、まだできない状況です。蹴ったり叩いたりすることで、自分の悔しさを周囲にわかってもらおうとします。
叩いたり、物を投げたりする行動は、どこかでお母さんにかまって欲しい気持ちがあるかもしれません。母親が自分のことを相手にしてくれなという思いから、周囲にあるおもちゃを投げてきます。物を粗末にする行動に対し、母親は本当に大丈夫かなと心配になることでしょう。
言葉が豊富になったからこそ乱暴にもなる
第一次反抗期になると、言葉を覚え始め豊富になってきます。中には、周囲の大人が使う乱暴な言葉を利用する子どもも出てくることでしょう。自分の思い通りにならないと甲高い声で「バッキャロー」や「オレは悪くねー」など、乱暴な言葉を利用することもあります。
周囲の影響を強く受けているのでしょう。怒るときは、このような言葉を利用するのだと知恵をつけたのかもしれません。言葉使いに対しては、やはり注意をしてください。粗暴な言葉は、気持ちに影響を与えることがあります。真剣な面持ちで叱ってあげましょう。
赤ちゃん返り
赤ちゃん返りをする第一次反抗期もあります。2歳から3歳ぐらいは、弟や妹ができる時期です。母親がそちらの方に手をかけていると、自分もかまって欲しいと思い、赤ちゃん返りを起こします。
状況がひどくなると、やたらと瞬きをするようなチック症状を起こすかもしれません。子どももストレスを感じていることを知ってあげましょう。
第一次反抗期の接し方
それでは第一次反抗期の子どもとの接し方について学んでいきましょう。最近はスマホに依存する母親もいます。子どもの成長過程で大切な時期に、スマホに現を抜かしている母親はいませんか?詳しくはこちらも参考にしてください。
スマホと子供どっちが大事?母親のスマホ依存が子供に与える影響と脱却策
時間に余裕を持ち、やりたいようにやらせてみる
なんでもイヤと言われることで、母親もイライラすることでしょう。子どもの言うことにイライラする状況、これは何かしらに余裕がないからです。特に考えられる理由として、時間に余裕がない点が上げられます。
まずは、自分の時間に余裕を持ったうえで、子どもの好きにやらせてみましょう。もちろん子どもの安全と、周囲への迷惑がかからないときです。親が怒るからイヤを繰り返します。そしてイライラし余裕がなくなってしまうのです。
夫であるパートナーに、子どもの好きにさせるから、夕飯は出来合いになるかもと相談をしておきましょう。そうすれば時間に余裕ができます。一度子どものイヤイヤにとことん付き合ってみてください。気持ちが落ち着いてくるかもしれません。
子どもへ命令をしない
子どもへ命令をしてはいませんか?命令と言われると聞こえが悪いかもしれませんが、思わず命令をしていることは、よくあります。「早くご飯を食べなさい!」これも命令です。日常で、とっさに命令を行っているのはよくあることです。
そうではなく、子どもがイヤといはないような話し方をしてみましょう。「ご飯を食べ終わったら一緒に遊ぼうか」など、そのあとに楽しみが出てくれば、イヤと言わなくなります。子どもの好きなことを一緒にやろうと伝えれば、イヤとは言いません。
子どもと競うのも良いでしょう。「パパとどっちが先にお風呂に入れるか競争だ!」と子どもに言えば、お風呂をイヤと言っていた子どもも、急いで服をぬぐことでしょう。入りなさい!と命令をするのではなく、言葉を変えるだけで、行動に変化が出てくるのです。
子どもの気持ちを受け止める
第一次反抗期の行動は、八つ当たりにも見える行動です。つまり自分の思い通りにならないことに対し、体全体を使って表現をしているとも言えます。その子ども気持ちを受け止めてあげましょう。
「もうご飯だから遊びは終わり、片付けて」「イヤ」と言われたとき、「なんで言うことが聞けないの」と叱ることはありませんか。これはあまりにも心に余裕がありません。まずは余裕を持たせるようにしてください。余裕があれば、「そっか、まだ遊びたいよね」と受け止めることもできます。
これにより、子どももわかってくれという思いが芽生えます。子どもへ安心感を与えることで、反抗期と付き合っていくのです。
自分の親に第一次反抗期について相談をしてみよう
自分の親に、第一次反抗期で困っていると相談をしてみましょう。十中八九、あなたも大変だったと言われるはずです。昔のことで忘れていますが、自分にも第一次反抗期があったのではないでしょうか。
これは順番に味わうものです。その時の気持ちを思い出すことはできませんが、それがあって今の成長につながっていると思えば、対処しようとも思えます。余裕をなくすのではなく、少しでも子育てを楽しむようにしてください。
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