妊娠したことを喜んだのもつかの間、待っているのはつわりの厳しさです。個人差はありますが、体調を悪くする人も少なくありません。なんでこんな思いをしないといけなの？と苦しむ人もいます。
それでも仕事をしなければいけない人は、しっかりとした対策を練る必要があります。放っておけばいつかは収まるという人もいますが、仕事中を楽にするためできる対策を取るに越したことはありません。
今回の記事では、つわりの起こる理由と、仕事をしている人でもできるつわり対策について解説していきます。
つわりが起きる理由
実はなぜつわりが起きるのか、それはいまだにわかっていません。この点に生命の神秘を感じますが、おそらくこれでは？というものは言われています。それを学んでおきましょう。
ホルモンバランス？
妊娠をするとホルモンの分泌に変化が起こります。ホルモンが大量に分泌されることで、自律神経に影響を及ぼし、体が対応しきれないと言われているのです。
ビタミン不足？
妊娠したことにより、ビタミン不足が生じ、それに伴い代謝障害が起きているとも言われています。ほかにも血糖値の変動も理由ではないかと言われているようです。
胎児アレルギー？
お腹の子どもを母親の体が異物と感じ、拒絶しているために吐き気が起きているという説もあります。ただ、これが真実だとちょっと寂しいですね。
つわりの症状
つわりと聞くと吐き気というイメージを持たれますが、それだけではありません。
- 吐き気
- だるい
- 匂いに敏感になる
- 偏食
- 頭痛
- 発熱
など、つわりの症状はさまざまです。仕事をする人は、これらの起きた症状に仕事をしながら対応する必要があります。そのためにも、しっかりとした対応策を考えておきましょう。
仕事をしてる人でもできるつわりの対策
それでは、仕事をしている人でもできる対策について解説していきます。つわりで苦しい思いをされている人は、ぜひ試してみてください。
朝食は食べやすいものだけを取る
朝食はできるだけ食べやすいもの取るようにしましょう。もちろんだいじな時ですから、しっかりと栄養を取らなければいけません。ただ、無理に食べてもつらいだけではないでしょうか。酸味の強いものを選んで、食事をするだけでも楽です。
通勤時間が長い人は、家では軽くし、食べられるならば職場の近くで食事をとることがおすすめです、通勤電車に乗る人はつわりを誘発するかもしれません。電車に乗ったあと食事をとるように工夫をしましょう。
吐いてしまう人は、脱水症状を起こす可能性もありえます。通勤するときは、水筒にイオン飲料を入れて持ち運べるようにしましょう。水分補給を意識してください。吐いたあとも水分を補給することで体が楽になるはずです。
本当に食べられない時は無理をする必要はありません。栄養失調が心配な人は、病院の先生に相談すれば、点滴で治療をしてくれることもあります。無理をするのはよくありません。
口に入れるものを持ち歩く
簡単に口に入れられるものを常に持ち歩きましょう。アメなどのお菓子や梅干しなどで、空腹を避けるようにします。ただし、甘いお菓子の食べすぎには注意が必要です。太るのは妊娠中のタブー、低カロリーのものを入れるように心がけてください。
マスクとタオルは持ち歩く
妊娠中は匂いに敏感になる人もいます。満員電車は匂いきつく耐えられない人もいることでしょう。そのために必ずマスクを常備します。これは風邪の予防にも役立つので、通勤など外出するときは必ず着けておきましょう。
また、匂いがつらい人は、タオルを活用してください。自分の落ち着くにおいをタオルにしみこませ、電車に乗っているときはすぐにかげるようにしておきます。
自分がどんな匂いで気分が悪くなり、どんな匂いが好みなのかを事前に知っておきましょう。まずいと感じたら、電車を乗り換えたり車両の変更をするのも一つの手段です。
食事を小分けにする
食事を小分けにすることで血糖値の低下をおさえます。仕事をしている場合は、休息時間を活用し、簡単に小分けできるように工夫をしておきましょう。つわりがひどい人は6回ぐらいに小分けにするのがおすすめです。
これは、会社で一緒に勤めている人の理解が必要かもししれません。上司に相談をし、休憩時間を分けてもらえるように提案されてみてはいかがでしょうか？
ただ中にはマタハラ被害を受けている人がいるかもしれません。その場合は上司に相談をしても受け入れてもらえない場合があります。非協力的な職場だと苦労をするかもしれません。詳しくはこちらの記事を確認してください。
マタハラ被害で会社を辞めた！実際にあった内容から考える
スマホやパソコンに注意する
仕事にパソコンを利用する人は注意が必要です。スマホやパソコンの光は眠りを妨げる効果を持っています。あまり長時間にわたり見続けると、自律神経が崩れ良質な睡眠がとれなくなるかもしれません。
パソコンを利用する場合はブルーライトカットする眼鏡を利用することがおすすめです。ただ、それでもスマホやパソコンの見過ぎはよくありません。つわりのひどい時は良質な睡眠をとることもだいじです。なるべく画面をみる時間を最小限にとどめるようにしましょう。
ストレッチと深呼吸を行う
座り込んで仕事をする人は、ストレッチと深呼吸をたまに挟むと効果的です。深呼吸をすることで副交感神経が活性化するので、つわりが楽になると言われています。
ひとつのことを集中して続けるのは、妊婦の体によくありません。血流にも影響があります。時々椅子から立ち、血液循環を良くするストレッチと深呼吸を行うように心がけておきましょう。
昼寝をする
例え15分～30分でも昼寝をするとつわりの体を楽にします。休憩室や会議室で横になれるスペースがあるのならば利用をするようにしましょう。
ただ、これも同僚の助けが必要になるかもしれません。上司に相談をし、昼寝の時間が欲しいことを説明しておきましょう。目をつぶるだけでもつわりを軽減することがあります。
家事は夫に助けてもらう
やはりつわり対策で大切なのは、夫の協力です。妻は会社で仕事をして家で家事をする、そしておなかで我が子を育てています。これほど大変な作業はありません。この中で夫に頼めるのはなんでしょうか？家事しかありません。帰宅をしたら夫にできるだけ家事を任せる状況をつくりましょう。
もとより協力的な夫ならば問題ありません、中には妻が倒れるまで気づかない人もいるでしょう。しかし倒れてからでは危険です。おなかの子を育てるためにも倒れる前に夫に協力をしてもらいましょう。
そのために必要なのが話し合いです。今後の仕事も含めて、妊娠した時に話し合うようにしましょう。後からするのではなく、初期の段階で話し合っておくのをおすすめします。
妊娠中のつわりは対策をしっかり行いましょう
つわりは起きる原因がわかっていません。これではないかな？という原因は言われていますが、定かではないのです。やはり神秘的な出来事なのではないでしょうか。
ならばつわりと付き合っていくしかありません。上手に対策を行えば妊娠中のつわりも越えられます。仕事も大変ですが、一番は子どものことをたいじにすることです。そのためには周囲の協力が不可欠ではないでしょうか。
甘え上手になれるかどうかです。いい塩梅で周囲を頼るようにしましょう。一人で無理をしては絶対にいけません。
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