夫の育休取得が注目されています。中には強制的に取得をさせる企業もでていました。ただ、始めたばかりのことにどうしようか迷われる人がいるのは当然のことです。本当に夫が育休を取得しても大丈夫なの?と考える夫婦もたくさんいることでしょう。
今回の記事では、夫が育休を取得するメリットとデメリットについて解説、自分はどちらにするか、判断材料してください。
育休とは?
育休とは育児休業制度のことで、子供を養育するために取得できる休業のことです。最近は育休が取り上げられるようになったことから、夫も取得できるということがだいぶ知られてきました。昔は、妻のみが取得できる休業と勘違いしている人も、多くいたはずです。最近では、企業が取得をすることに前向きになり、強制的にさせる企業までも増えてきました。詳しくはこちらの記事も確認してください。
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原則とし、子どもが生まれた日から1歳になるまでの期間で、希望する日数の申請が必要です。また、待機児童の関係で保育園に入れない場合は、最長2年まで延長できます。
夫が育休を取得するメリット
それでは、夫が育休を取得するメリットを確認していきましょう。
育児を夫婦でできる
夫の方が父親になるのが遅いとはよく言います。出産にともない体の変化が見られる母親は、早い段階で母親になれており、夫はかなり時間が経過してからと言われるのです。夫が育休を取得することで、夫婦がそろって子育てに集中できることにより、そろって勉強できます。
これにより、母親の大変さを夫が感じることができ、妻が育児ノイローゼになことを防ぐことができます。子育ては母親1人がしょい込むものではありません。夫婦で乗り越えるべきものです。夫が育休を取得することで、これが実現できます。
夫が育児をしないのは、夫婦げんかを起こすのに十分な理由です。夫が帰宅しても何も手伝わないことに腹を立てます。ただ夫にも言い分があり、やり方を聞いたのに教えてくれないなどと話していました。帰るとイライラしており、初めての子育てだから理解していたけれども、あまりにも何も言わず怒っているのでやってられないという言い分です。
「こんなこともできないの、ほんとにイラつく」と仕事から帰ってきて言われたらどう思いますか?本気の夫婦げんかに発展することは間違いないでしょう。
夫婦で育休を取得することによって、一緒に子育てを学ぶことができます。これにより妻がイラつくこともなくなるのです。育休を取得することで「妻の育児ノイローゼ」と「夫婦げんか」をおさえることができます。
育児を経験することで夫の意識が変わる
育休を取得することで、子育てに向き合う時間が増えると、自分の考え方が変わることもあります。今まで仕事をすることで家族に貢献するという考えしか持っていない人が、それだけではないということに気付くのです。
また、育休を取得した人が出世をすることで、これから育休を取得したいという人の助けになることも間違いありません。厳しかった人が人にやさしくなれる面が生まれることもあるのです。
考え方に余裕ができるイメージです。いつも焦って仕事をしていた人に余裕ができると、魅力的な上司になることもあります。子育てを一緒にやることで自分が変われる分岐点になるかもしれません。
夫婦に時間の余裕ができる
夫婦二人で子育てを行うことで、時間に余裕ができます。これにより自己啓発に努める時間を確保できるのです。スキルアップができれば、この先の収入が増えるかもしれません。また、副業の準備もできます。副業をするための勉強をこの期間に行えば、これからの収入に期待を持つことができるのです。
育休中にアフィリエイトを始めたという人もいました。子育てに必要になったものを紹介するサイトです。赤ちゃんが実際に利用し、自分たちの感想をつけて紹介をします。合わせてYouTube動画もアップしていました。これにより副収入を得ることができたようです。
このような新たなことを始めるきっけかけになるかもしれません。夫婦2人で子育てができれば気分的にも余裕が生まれます。夫がなかなか長期間休むこともできないものです。この期間になにかしら取得するのもありではないでしょうか。
夫が育休を取得するデメリット
次にデメリットを確認していきましょう。やはり夫の仕事や収入面に関することがデメリットになるようです。
収入が減る
育休中は給料が減ります。手当は出ますが、普通に働くよりも収入が減ってしまうのです。これから子どものことでお金がかかる時期、その時にお金が減るのは心配だと思うことでしょう。
今後の会社の立場に影響は?
会社が取得を進めていると言っても、本当ですか?と疑う男性もいるはずです。取得できると言われても、取得後会社に復帰したら居場所がない状況になるかもしれないと不安です。さらに今後の出世に影響があるのではと疑います。
また、会社が許しても、一緒に働いている人はどう思うでしょうか。ただでさえ忙しいのに育休なんて取りやがってと思うかもしれません。育休が明けもどって来た時に、周囲から相手にされなくなる心配を持つ人もいます。
さらに、営業職だとどうでしょうか?お得意様の企業があり、急きょ担当が変わると説明をします。理由は育休ですと話すと、意外な顔をされたなど、今後の対応にかかわるのではと不安です。
いくら、社会がそうなってきたと言われても、100%ではありません。まだまだ、理解をしている人の方が少ないと思われています。このような状況で素直に取得して大丈夫なのでしょうか?夫が不安に思うのも仕方ありません。
取得をしてもダラダラすごす
せっかく育休を取得しても育児を手伝わない人も居るそうです。何のために取得したのか分からないと嘆く人もいます。「もし俺が仕事をしていたら、一人でやっていたよね、一人でこなしている人もいるのだから」と言い、まったく手伝わない人も居るようです。
妻は「こんなことなら育休なんて取得してほしくなかった」と言います。手伝ってくれたのはほんの2~3日程度、すぐに飽きてしまう男性もいるようです。もちろん当初は育児をするつもりだったようですが、やることがなく面倒になりダラダラと過ごし始めます。給料も減り、子供と夫の面倒を見ないといけなくなった妻は、夫に嫌気が出て夫婦げんかに発展することもあるようです。
時間を自己啓発に利用する人もいえば、ダラダラと過ごす人もいます。自分がどっちのタイプかもしっかりと確認しておく必要があります。
夫が育休を取得するかは夫婦でよく話し合うのがだいじ
夫が育休を取得をするのは、状況が関係してくると思います。よく夫婦で話し合うようにしましょう。夫の勤めている会社は育休に前向きな会社なのか?同僚は大丈夫か?仕事に支障はないのか?を分析する必要があります。
また、妻の負担も考えなければいけません。子育てに不安を持っているのならば、取得をする考えも必要です。もし長期間にわたり取得する必要がないのならば、年休取得でもいいのではないでしょうか。その点も夫婦で話し合うようにしましょう。
子育ては一人でするものではありません。多くの人の手助けを得ながらすることで、子供の成長が大きく変わってくるのです。一人でしょい込む必要はありません。
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