サザエさん症候群という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
サザエさん症候群とは、日曜日の夕方から夜になると明日の仕事のことが頭を離れず、憂鬱になる現象のことで、アニメサザエさんの放送時間と憂鬱になってくる時間帯が重複しているためこのような名称をつけられています。
では、このサザエさん症候群を打ち破る、日曜の夜に憂鬱にならない方法はあるのでしょうか。
本編ではサザエさん症候群から解放される、翌日から清々しい気持ちで仕事にいくための考え方、方法についてお話していきます。
そもそも仕事は辛い!まずは辛いことを悩まない
まず、仕事というのは辛くて当たり前です。それは今に始まったことではありません。古代から仕事はそもそも辛いものだったのです。
なぜなら、古代ギリシャにおいては、奴隷にやらせることが仕事でした。
また、キリスト教では、労働は神が人間に与えた罰であると考えていて卑しい立場の人間のやることだという位置付けです。
日本人の仕事観もキリスト教とは立場は異なるもののなかなか辛いものという位置付けになっています。
では、どういう考え方をするのかというと、修行です。その仕事に励むことによって仏道、人の道の修行になると考えられているのです。
つまり、キリスト教だと、労働とは罰、日本的な考え方をすれば修行ということになり異なる立場を取っていますが、辛いものであることに変わりはありません。
以上の点から万国共通で仕事は辛いものであり、その歴史の積み上げによって今があるわけですから、仕事はそもそも辛いものなのです。
そして、社会人になったらやはり仕事は辛い厳しく辛いものだと教育されています。
このような状況で、仕事が楽しいものだと思えるはずはなく、辛いものになるのは至極当たり前なのです。
以上の状況を踏まえ、まずは仕事が辛い、それはごく自然なことと捉えましょう。
具体的に憂鬱になる理由を明確にして、解決策を講じる
上記では仕事が憂鬱になることを一旦受け入れましょうとお話ししました。
とはいえ、それだけだと解決に繋がらないものです。
そこで、次にやっていただきたいことは仕事が憂鬱になる、サザエさん症候群に陥る具体的な理由の代表的なものを下記に挙げ、どのように解消していくのかを説明していきます。
- 仕事でうまく成果を上げられず上司に叱られる
- 仕事が終わらない・残業が多い
- 評価が適正でない
- 仕事にやりがいを感じない
- 人間関係で苦労している
ではそれぞれ以下で詳しく説明をいたします。
仕事でうまく成果を上げられず上司に叱られる
キャリアの浅い方を中心に、仕事ができなくて上司に日々叱られ、そのことが辛い、苦痛で日々の業務のことを考えると苦痛、気が滅入るという方は多くいらっしゃいます。
このような方においては、なぜ自分が仕事ができないのかということを比較的精神状態が安定しているときになぜ、どんなところが自分の仕事ができていない要因なのかを考え、それを解消するためにどうすれば良いか考えてみましょう。
分からないなら同期、先輩に相談するのもよいですし、関連する書籍を読み漁ってみるのも良いです。
簡単にはいきませんが、1つ1つの積み重ねていくことで確実に解消の一途を辿ります。
自らを改善し、毎日の辛さを1つ1つ乗り越えていきましょう。
仕事が終わらない・残業が多い
業務処理能力はまるっきり足りていないわけではいものの、仕事が終わらない、残業が多くなってしまうこともよくあります。
このような場合は自分で何とかなる問題とどうにも解決できない問題とどうにも解決できない問題の二分に分けましょう。
例えば、単純に仕事の分量が多いならば、少なくとも自らの努力、例えばパソコンの使い方などやり方を改善する、急ぎの仕事と層じゃない仕事とを分けて緊急性の高いものから処理し、そうでない仕事は明日以降に持ち越すなど色々な手を打つことで、仕事を早く終わらせることができるようになります。
しかし、夜間に顧客から呼び出される、一人で三人分の業務をやらなければならないけど誰も助けてもらえないとなった場合どうにもできません。
そうなってしまうと、転職という一手に出ることになります。
このように自分で何とかできるものは改善する、どうにもならないなら転職を視野に入れるという考え方が適しています。
評価が適正でない
仕事では充分成果を出している、業務量、残業時間が多くもないが、自身に対する評価が適切でなく、もっと評価されるべきだから嫌になるというケースというのもあります。
その場合は上司に評価の理由を確認する、納得がいかなかったら転職活動をしてみましょう。
少し乱暴かもしれませんが、転職活動を行いましょうととお伝えした背景は転職市場における自らの評価が分かり、自分が持っている不満が過信なのか正しいか証明ができ、同時に良い環境を見つけることができます。
逆に言えばもし、自らの望むような会社に採用されなかったとしたら、自らの評価を謝っていたと感じ、どのようになれば良いか考える機会も増えるでしょう。
このように、自らを外部の評価にさらすことで正当な評価を得ることができるのです。
仕事にやりがいを感じない
仕事の状況に関わらず自分のやりたい仕事ではない、仕事が面白くないといったように仕事やりがいを感じないため、サザエさんの時間になり、仕事が近付くにつれて嫌気差す方もいらっしゃいます。
この場合はやりがいを持てない理由を明確にしましょう。そのうえで、やはり変えられるものは変えていく、変えられないことは転職や社内異動で変化をつけていくというスタンスでいましょう。
人間関係が難しい
人間関係が良くないというのも翌日の仕事が憂鬱になる考える大きな要因です。
この場合は一度こじれた人間関係を修復するのは難しいため、異動や転職などで環境を変化させることが良いです。
ただし、一つ気を付けたいのは、その人間関係の悪化を自ら産み出していないかということです。
他の同僚達は仲良くやっているのに、自分だけ関係性が悪いと言った場合はより注意しましょう。
自らの言動が良くない場合は、改めるようにすることはもちろん、自らが暗い表情でいる、明るく振る舞えていないなど仲良くしたいと思えない表情をしている場合はそういうところを改めていきましょう。
人間関係が悪いのには理由があります。ちゃんとその理由をつかみ改善しながら環境を変えていくというのが重要となるのです。
転職活動をする際には転職エージェントを利用する
上述でお伝えしたように、サザエさん症候群を解消していくためには、自らを改善するか、環境を変えるか、またその両方かになります。
そして、環境を変えるための最もベターな方法の一つとして転職という手段がありますが、結論から言えば転職活動には転職エージェントを利用しましょう。
なぜなら、あなたが働く上での課題を認識し、それに合わせた形で求人を紹介してくれる仕組みは転職エージェントしかないですし、ハローワークや転職サイトより良質の求人が集まりやすくなっているからです。
環境変化のための転職においては、適職、適正な職場を探しやすいという観点で転職エージェントの利用はおすすめなのです。
自己改善と環境改善がサザエさん症候群の対処法
結局のところ、サザエさん症候群の解消には自己改善か環境改善をするしか解決法はありません。
そうなると即効性があるのは環境改善、すなわち転職ですが、環境改善はあるいみ劇薬です。転職を重ねるごとに、転職はできなくなり、定着性のない人のレッテルを貼られます。
そのため、根本治療には自己改善が時間がかかるものの最善策であると言えます。
しかし、どうしようもない状況になる場合は転職による即効性も重要です。
今何が必要かを考え、分からないなら転職エージェントを活用するなどしてサザエさん症候群を乗り越えていきましょう。
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