仕事を始めたて気が付いた、「実はこの会社ブラック企業じゃないの?」こんな思いをしている人もいるのではないでしょうか。
もしブラック企業ならば辞めたいと考えている人は、まずブラック企業のリストから確認してみてください。
今回はブラック企業のリストから、企業名を確認することの重要性について解説していきます。
ブラック企業リストの確認方法
まずはブラック企業リストの見方から説明します。ネットを利用してみるのが一番楽な方法、スマホからも見れるので活用していきましょう。
厚生労働省が公表
ブラック企業のリストは厚生労働省が公表しています。厚生労働省が発表しているのならば真実の内容と、うけとることができます。
リストの入手方法は厚生労働省のホームページから取得できますので、そちらからダウンロードするようにしましょう。
長時間労働削減に向けた取組の中に「労働基準関係法令違反に係る公表事案 」というPDFがありますので、そこから最新のものを取得することができます。もし過去の内容も見たいということならば、先ほどの厚生労働省のホームページからサイト内検索で「労働基準関係法令違反に係る公表事案 」と入力すれば、過去の情報を取得することができます。
内容は違反した企業と内容、いつ違反が公表されたかを確認できるようになっており、地域別になっているため見やすくなっています。
ここから自分の勤めている会社が過去に違反をしていないかったか調べるようにしましょう。
また就職を考えいる人は、希望としている会社が違反を起こしていなかったか調べるのも大事です。過去にさかのぼって確認することをおすすめします。
ブラック企業大賞も参考
ブラック企業大賞という不名誉な受賞があることをご存知でしたか?こちらは作家や弁護士なとで構成されている、「ブラック企業大賞企画委員会」によって運営されているものです。
なんと企業名もしっかりと公表し、なぜブラック企業なのかを説明までしているのです。こちらもサイトで2012年からの情報を取得することができます。もし自分が目指している会社が受賞していたら複雑な心境です。まずは確認してみることをおすすめします。
受賞されている会社を見ると、確かにニュースで見たという内容もあり、ブラック企業の存在を感じることができます。
つまり、あれだけ長時間労働はダメと言われていても行っている会社があるという事実です。残念ながら命を落としたという内容も見ることができます。ブラック企業の恐ろしさを知るためにも、一度内容を確認しておくことをおすすめします。
ブラック企業リストを確認する意味
それではなぜブラック企業リストを確認する必要があるのでしょうか。確認する意味を考えていきましょう。
ブラック企業だったことがある事実
もしかすると一度ブラック企業としてリストや、大賞で紹介された会社なので、是正し健全な会社に生まれ変わっている可能性も考えられます。商品偽造を行った会社が、2度目は無いだろうと安心して購入してしまうようなものです。
ただこれはあくまで「だろう」なのです。もしかするとバレないようにやっているという疑惑を持つことはありませんか。表向きにバレないように工作しているのかもしれません。または、大事にならない程度に抑えているということも考えられます。色々な疑惑があると考えてしまうのです。
ただ、だからダメだという訳ではありません。ここで説明したいのはブラック企業だったということを知っておくということです。その過去を知っておけば、万が一の時にも対処がすぐにできる準備をしておけます。
自分の身を守るためにも、確認をしておく必要があるということなのです。
複数回リストに上がっていないか
ブラック企業リストや大賞に複数回にわたり名前が公表されていたら、その企業は勤めない方は良いでしょう。また、ブラック企業大賞を受賞しさらにその後ブラック企業リストに掲載されたのならば、最悪な企業と考えることができます。是正をする気がない企業といわれても仕方のない行動だということです。
昔とある企業で、長時間労働の話がありニュースにもなりました。ただ賃金をしっかりと支払っており、本人がそれを分かったうえで仕事をしているのだから問題ないという内容です。
確かに働いている本人もお金が必要で長時間働いている、これを取り上げられるのは生活に支障がでると話していました。賃金を働いた分いただけているので、問題にされたくないという内容です。
確かに言い分はわかります。需要と供給が見事に合わさった素晴らし結果と感じるかもしれませんが、違法であることは間違いありません。長時間労働は命に係わる危険な行為、これを認めて良いわけがないのです。この企業も複数回の指導を受け、現在は是正したようです。ただ昔は是正するつもりがなかった企業といえます。
複数回リストに上がる業者で先ほどのように言い分がある業者はごく一部、もう今は無いと言ってもよいぐらいです。現在は企業の利益のために人を利用している会社しかありません。
是正する気も無いような会社に勤めるという無駄な時間の使い方をするのはおすすめできないのです。
違反内容を確認できる
ブラック企業リストと大賞を見ることによって、違反内容を確認することができます。中には本当にひどい内容もあり、到底ゆるすことのできないものもあるのです。
また、「これも違反内容でブラック企業なんだ」という事実を確認することができます。自分の勤めている会社が載っていなかったから大丈夫という判断をするだけでなく、「自分の勤めている会社もこれと同じことやっている」ということを見つけることができるのです。
初めて社会に出る人は、ルールが分からないまま勤め始めるのは当たり前のこと、すべてが初めてだらけの世界です。よって最初に働いた会社が基準になってしまいます。もしこの会社が違法な業務を行うブラック企業だったとしても気づかない可能性もあり得るのです。
リストの内容の中には「36協定」「安全衛生委員会」など初めての人は聞いたことが無いような名前も出てきます。気になったらネットで調べ自分で確認をしてみましょう。とくに36協定は自分の労度時間や給料に関する問題です。もし締結されていないという事実があれば大きな問題となります。そのような内容を調べるきっかけとして活用することもできるのです。
口コミサイトも確認
自分の勤めようと考えていた会社が、ブラック企業リストに掲載されていたという事態が起きても焦ってはいけません。次に取るべき対応は口コミサイトも確認するという行動です。
検索サイトに会社名を入力し検索を行ってみましょう。もしかすると現在働いている社員の口コミ内容や、お客様として利用した人の感想が見れるかもしれません。ただ投稿された日付には注意するようにしましょう。できれば過去のものから最新のものの順番に見ていくことをおすすめします。
内容で今は是正されており、働きやすい職場になっているという口コミを見つけられれば安心できます。また過去の愚痴を見つけても、最近は愚痴が無いというような会社も、もしかすると是正されているかもしれません。特に不満がなければネットに書き込むという行動を起こさない傾向があるためです。ただこれは絶対ではなので注意してください。
ブラック企業リストでリスクを回避
いかがでしたか?ブラック企業リストや大賞の見方と利用方法を説明しましたが、参考になりましたでしょうか。
これだけニュースで取り上げられているのに無くならないブラック企業、これはもう仕方ないことなのかもしれません。ならばその会社に勤めなければ良いということなのです。
仕事は、寝ている時間を除けば、1年間に半分以上の時間を費やす大事な場所です。少しでも良い職場を見つけるためにもブラック企業リストを利用するようにしてください。
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