ブラック企業は現在も多く存在していることは間違いありません。中には一度就職したら中々辞めさせてくれない会社も存在します。
ブラック企業に就職して後悔する前に、求人情報や面接から危ない企業と感じることができたら役立つと思いませんか?
今回の記事では、ブラック企業の求人方法と面接を分析、間違って就職しない方法を解説していきます。
求人情報の注意点
まずはブラック企業の求人情報から注意点を確認していきましょう。
給料の幅が大きい
ブラック企業の求人情報として多く見られるのが、給料額の幅に大きな差が出ている点です。これは営業会社によく見られる傾向で、年収250万円から700万円(3年以内の採用)などと掲載されています。
これは求人サイトで探す場合に希望給料金額で探す人のために取られた対策です。もちろん嘘では無いのでしょうが、たぶん年収700万円にするためには大変な営業活動をしなければいけない状況になるはずです。
もちろんブラック企業も会社として存続しているのですから、トップセールスマンが存在するはずです。その会社の商品や販売手法とマッチしたからこそ売り上げが上がるという人が存在するのです。ただそれは本当に偶然のマッチング、頻繁に起こることではありません。
ほとんどの人が利益になれば良いという考え方が嫌になり、売り上げが伸びないものなのです。そのような人たちの給料は3年経っても年収250万円付近の金額になることでしょう。
給料の幅が大きい求人には注意が必要です。
ずっと募集している
1カ月以上求人サイトを見ていると、「この企業ずっと掲載いている」や「違う求人サイトでも見てる」など段々と分かるようになります。このような企業はブラック企業の可能性が高いです。
ブラック企業の人材育成は、数多くの人を採用しその中から使える人を見つけ出す方法です。もし使えないと判断したら容赦なく切り捨てるのです。これも営業会社のブラック企業でよく見られる傾向です。
中にはできる営業マンのサポート役に利用し、基本給しか払わない方法も行います。これは先ほどの年収にも関係してきます。年収250万円は基本給のみです。年収700万円には高額なインセンティブが加えられているのです。つまり売れる営業マンのサポート役にさせ基本給のみで雑用を押し付け、利益の高い営業マンをどんどん営業させるとい方法なのです。
稼いでいる人は弱肉強食なのだから仕方ないと横柄になりますが、雑用を押し付けられる人はたまったものではありません。
そのような会社に入社をすると「お前の給料もトップ営業マンが稼いでいるのだから手伝うのは当たり前」という説明をしてくるのです。
このような雇い方をしていれば、辞める人も多くなるはずです。そのためすっと募集を続けるという訳なのです。好条件なのに常に募集を行っている会社はブラック企業の可能性が非常に高くなります。
キャッチコピーの内容に注意
キャッチコピーがあまりにも綺麗な内容でまとめられているのも要注意です。「営業会社でもノルマなし」「やりがいのある仕事です」「アットホームな感じ」「夢を実現するための第一歩を踏み出せます」などがよくみられます。
もしかすると本当のキャッチコピーかもしれませんが、あまりにも疑いたくなるようなキャッチコピーならば用心するようにしましょう。
特に「若手が頑張っている」「20代前半で店長」など若手を全面に押し出しているキャッチコピーは注意してください。
真実を言っているかもしれませんが、ブラック企業の可能性は大変大きくなります。若い人の方が、あれこれ言わず使いやすいと考えているブラック企業も沢山あります。甘い言葉に惑わされてはいけません。
面接時の注意点
次は実際に勤めている人に会うチャンスの面接時です。ここにもブラック企業を見抜くチャンスはありますので、就職したいという気持ちがあるかもしれませんが、注意して面接を受けるようにしましょう。
面接官が横柄
ブラック企業の特徴として面接官の対応がとても横柄というのがあげられます。もしかすると、ここですでに上下関係を分からせているのかもしれません。
椅子にふんぞり返るように座っている面接官を見かけたら注意してください。実際に私も体験したことがありますが、「なんで君はうちに入りたいの」など、まるで昔のドラマのような質問の仕方をしてきます。
会社の人事を預かる人が、このような態度の会社では良いわけがありません。
面接官の態度にも注意するようにしましょう。
具体的な説明はしない
面接時に具体的な説明をしないことも注意してください。ブラック企業の特徴は、まず入社させたいというものです。仕事の内容を説明しない会社はブラック企業の可能性が高くなります。
面接をしているときに長い雑談を始めたときは、実は危険な面接です。長い雑談をしていると、好印象や面接が上手くいったと勘違いしてしまうものですが、これも面接官が具体的な質問をされないための手段なのです。
また、質問をすれば良いのかもしれませんが、面接時に質問をするというのも中々難しい行動です。ただ気になることはしっかりと聞くようにしましょう。それを曖昧に答えたり、質問のせいで落とされたのならば明らかにブラック企業です。そのような会社に勤めなくてよかったと思えば良いのです。
その場で採用
その場で採用を決めてしまう会社も注意してください。通常面接の合否は連絡を待つものですが、ブラック企業は他の会社を探されるのが嫌なので、その場で採用を告げてしまうのです。
長い雑談の後、「君いいね!もう採用決定だな」という言葉がでたら注意するようにしましょう。先ほどから説明している通り、多くの人を雇って使い捨てるブラック企業の可能性が非常に高くなるのです。
インターネットを利用して確認
次に求人サイト以外でも情報を収集するようにしましょう。この会社の条件がいいと思ったり、面接をしたけど何か引っかかると感じたらのならば色々調べてみるのも大事です。
口コミサイト
口コミサイトを見るとその会社の真実が見えてくる可能性があります。まずは利用したことのある人からの投稿です。「余計なものまで買わされた」「ひどい接客で行きたくない」など、消費者からの声も重要です。このような口コミを多く発見したのならば、入社を考える必要があるかもしれません。
さらに、現在働いている従業員が投稿している場合もあります。5ちゃんねる(2ちゃんねる)が従業員の愚痴であふれいてる会社も存在するのです。ある程度の愚痴ならば仕方ないと考えますが、あまりにもリアルでひどすぎる内容の愚痴ならば見過ごしてはいけません。
インターネットを利用して確認している内容なので鵜のみにすることはできませんが、逆にすべてを疑うこともできません。火のない所に煙は立たぬという言葉通り、何かしらの原因があると考えて対処するようにしましょう。
離職率を調べる
離職率を調べるのは大事なことです。この数値が高いという事は入れ替わりが激しいという事、それだけ会社のやり方に理解を示せなかった人が沢山いるという訳です。
離職率は非公開にされている企業も多くありますが、最近はインターネットから調べることができる企業もあります。検索サイトで「会社名 離職率」と入力し検索してみましょう。もしかしたら確認できるかもしれません。
その他、「就職四季報」で確認をするという方法もありますが、購入する必要があるため気になるという人は利用してみてはいかがでしょうか。
離職率は会社の実態を確認するためには重要な数字となっています。そのため非公開にしている会社もあるという訳です。非公開ならば調べたいと思うのは当たり前の行為です。しっかりと確認しておきましょう。
ブラック企業で人生の大事な時間を無駄にしないために
いかがでしたか?求人情報と面接からブラック企業を見分ける方法を解説してきました。
読んでいて、なるほどと共感できる内容も多くあったのではないでしょうか。会社側の気持ちを考えると、理解できるという考えになるかもしれませんが、労働者側にしたら冗談ではない問題です。
ブラック企業に勤めもしかしたら成果をあげることができ、高収入に恵まれるかもしれませんが、非常に可能性が低い賭けになります。
人生の大事な時間を無駄にしないためにも、大切な勤め先を簡単に決めてしまうような行動は、しないようにしてください。
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