どんな仕事をするにしても、絶対的に大事なものがあります。それは論理的思考です。
論理的な考え方が備わって言えば専門的な知識が足りていなかったとしても、専門知識を有している人がいれば、その方の知識を使ってあらゆる課題の解決がでにます。
また、転職面接の中でも、論理的な思考ができているのか、できていないかで面接の結果も変わってきます。
では、論理的な思考をどのように身に付けるたらよいのでしょうか。本編では論理的思考力を身に付けるための意義、方法、習慣について説明をしていきたいと思います。
そもそも論理的思考力とは?
論理的思考力とは、因果関係を明確に整理し順序立てて物事を考える能力のことを指します。
併せて、そのわかりやすく端的な説明をすることも論理的思考力に含まれます。
論理的思考は、別名ロジカルシンキングとも呼ばれ、ビジネスシーンにおいて必要な能力であると言われております。そして、この能力があるかないかで仕事ができる人、そうじゃない人というのがはっきりと分かれる傾向にあります。
論理的な志向性をもつことがなぜ評価されるのか、その背景について
まずは、なぜ論理的志向性をもつことが、なぜ評価されるのかという点ですが、以下の背景があるからです。
- 誰もが納得できる解を導くことができるため
- 論理的思考あると高い説明力につながる
- 論理的思考力を有していることそのものが、思考力を生み、頭脳明晰な人材となれる
以下、それぞれ説明を加えていきます。
誰もが納得できる解を導くことができるため
論理的思考が備わっているということは、話に一貫性があるということです。
そして、話に一貫性があるということは、人の納得を生み出すことができるということになります。そして、人の納得や共感は、購買意欲にもつながり、ビジネスを作り出すことができます
また、論理的思考というのは、万国共通で求められる力です。もちろん語学の問題はあるものの、言語ができるだけでは海外とのビジネスは成立しません。
国内外のビジネスシーンにおいて論理的思考というのは英語と同じくらい必要な共通言語であるといえます。
論理的思考あると高い説明力につながる
論理的に物事を考えられる方というのは、話の筋道を立てる能力を醸成させることができるため、相手にも分かりやすく話ができるようになります。
分かりやすく伝えることができれば、相手も意思決定がしやすくなり、ビジネスの成功に繋がっていきます。
説明力向上という観点からも論理的思考力をつけるということは、非常にプラスであるとお考えください。
論理的思考力を有していることそのものが、思考力を生み、頭脳明晰な人材となれる
仕事ができる人に共通していることとして、情報を集約して物事を筋道立てて考えることができる傾向にあります。
また、こういったことができる人物に対しては、周囲は頭脳明晰であるという評価を下します。
つまり、論理的思考力を身に付けるということは周囲から一目置かれ、発言力を得たり、周囲から同意を得られやすくなり仕事を進めやすくなるということになるのです。
どうすれば、論理的思考をみにつけることができるのか?
では、論理的思考力を身に付けることができるのかというと、以下の通りです。
- 「なぜ」、「どうして」という原因理由を考えるように習慣付ける
- 事実は何なのかという情報整理をする
- 情報は分けて考える
- 結論から話すようなトレーニングをする
では、それぞれもう少し詳細に説明を致します。
「なぜ」、「どうして」という原因理由を考えるように習慣付ける
論理的思考力を身に付けるということは、課題解決能力を身に付けるということとイコールになります。
課題解決をするためには、目の前のはっきりした課題を解決することはもちろんとして、何がうまくいかない要因なのかわからないときの潜在的な課題を洗い出す必要があります。
そして、「なぜ」や「どうして」というキーワードは、そもそもの課題を見つけるための起点になるため、常に「なぜ」や「どうして」を考えて、その原因を仮説レベルでも導きだせるようになるというのは、論理的に物事を考えて結論を導き出すために重要な習慣であると言えます。
事実は何なのかという情報整理をする
コミュニケーションを取るなかで、事実と推測があいまいになるケースは少なくありません。
良く見られる一例として、仲の良くない上司に企画を見てもらい、承認や意見をもらう際に、コテンパンに自身の企画案を非難をされたら、「絶対意地悪で企画を通さなかった」などと考えることもあるとします。
しかし、意地悪をしたかどうかは絶対的な事実ではなく、推測でしかありません。事実は作成した企画に対して非難をされたことだけです。
会話の中ではよくこういった事実と憶測が混同して正しい解決がなされなくなることがよくあります。ちゃんと事実を把握する習慣をつけていきましょう。
情報は分けて考える<
よく「分析」しましょうという言葉を使うケースが見られますが、情報はよく字を見ると「分けて」、「考える」と意味になります。
つまり、分析をするということの本質は、色々なデータや情報を仲間分けして、それぞれのデータから事実を見いだしていくことを指します。
では、なぜ分析が重要なのかというと情報やデータを正確に把握することで、正しい意思決定、アクションを導き出すことができるからです。
逆に情報を正しく分析し、処理ができていないと正しい答えを導くのが困難になります。課題解決のためには適正な情報処理が必要になるのです。
結論から話すようなトレーニングをする
論理的思考力のある方は、少なくとも結論から話すようトレーニングをします。
なぜなら、聞き手が一番知りたいことは結論だからです。
確かに、ものごとの順序を追いながら最後に結論を伝える小説のようなスタイルの伝え方はあります。
しかし、それは小説やドラマはプロセスそのものを楽しむという目的があるので、成立するのですが、ビジネスの世界ではとにかく一番伝えたいメッセージをダイレクトに伝えることが求められます。
そのため、とにかく結論を早々に伝え、他の言葉はその結論を補足するために使います。
端的に、また効率的に伝えることも論理的思考力をつける方法であり、論理的思考のできる方の習慣行動であると言えます。
論理的思考力は日々の行動とトレーニングでみにつけることができる!
自分には論理的思考力がない、頭が悪いと嘆く方がいらっしゃいます。しかし、頭が悪いから論理的思考ができない訳ではありません。
単純に、論理的思考をするようなトレーニング、生活習慣が無いだけだと言えます。
論理的思考力を身に付けるためには、常に「なぜ」、「どうして」を考える、「結果から話す」、「分けて考える」など日々の習慣が大事になります。
論理的思考力を身に付けたいけどできないという方は、そのできないという事実を嘆くより、まずは論理的思考力を身に付けようと行動すること、またそれを習慣化することから始めてみてはいかがでしょうか。
論理的思考力を身に付けるには、一朝一夕では身に付けることはできません。
しかし、毎日意識をして、行動することにより確実に身に付き、定着していくものだと言えます。
そのため、日々論理的思考力を身に付けるための行動習慣を身に付ける、そんなところから始めてみてはいかがでしょうか。
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