転職エージェントを複数利用した際に、なせだかわからないけどよい時間だと思うときと、時間を返せと思うくらい酷い時間だと感じた時とがあるのではないでしょうか。
同時に、最初に微妙かもと思った担当が非常に内定までスムーズに進めてくれたなんてこともあります。
転職エージェントはよい転職先に導いてくれる存在こそがいい転職エージェントであり、キャリアアドバイザーと言えます。
ではどんなキャリアアドバイザーに転職支援を受けたらいいのか、よいキャリアアドバイザーをどのように見抜くのかを説明していきたいと思います。
転職エージェントに会う回数について
まず、前提として、転職希望者が転職エージェントのキャリアアドバイザーに会うのは1~2回,多くても3回だと思ってください。
そして、転職エージェントは転職希望者に会い、支援する、しないを判断するのは最初に会ったときです。それ以上は無駄な時間と判断し、支援が可能な人材と2回目、3回目の支援をする、そんなイメージをもちましょう。
なぜこのような話を冒頭にしたのかというと、良いエージェントかどうかを判断するのには1エージェントに対して一度しかないので、その点をまずは認識して頂きたい、そのエージェントとの時間をしっかりと過ごしていただきたいということをお伝えしたかったためなのです。
キャリアアドバイザーとはどのような存在か
あわせて、転職エージェントのキャリアアドバイザーとはどのような存在なのかについてもお伝えします。
アドバイザーなので当然、助言をする立場でキャリアにおける課題解決をする人ということになりますがもう1つの顔があります。
それは営業兼仕入れの立場ということです。不謹慎な言い回しになりますが、一般的な商売の構造はモノを売ってお金をもらうのが一般的です。
この構造を人材ビジネスに置き換えると購入者は採用企業、で商品が人材ということになります。
キャリアアドバイザーはその人材と会い、企業に紹介するわけですから、一種のブローカーみたいなものでです。
ただし、人は意思をもち話をします。そのため、人を動かすための営業文句を伝えて、自社が持っている求人に応募してもらうことになります。
あくまでも、キャリアアドバイザーは商売である、この原則も今一度認識しましょう。
利用したらいけないエージェントとは?
では、具体的に利用したらいけない、面談を受けたあと求人を紹介されてもエントリーしてはいけないエージェントについて説明をいたします。
礼節をわきまえないキャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーには、求人を紹介してあげていると言わんばかりのとにかく偉そうな人がいます。
そんなキャリアアドバイザーとは付き合ってはいけません。適した課題解決を提案できるのが良いキャリアアドバイザーです。
そんなこともわからないキャリアアドバイザーは社会人としても失格ですので付き合わないことをおすすめします。
無駄に大量の求人を紹介するだけのキャリアアドバイザー
ダメなキャリアアドバイザーは適した求人を紹介できるだけの知見、課題解決力を有していません。
数多くのエントリーを根拠なく受けることを薦めたり、中にはお願いだから受けてくださいというお願い営業をはじめるキャリアアドバイザーもいます。
そもそもキャリア相談において、根拠なしに数を求めるというのはナンセンスです。
時間は有限ですので、数を受けるならそれ相応の根拠が必要です。それを分かっていないキャリアアドバイザーと付き合うべきでないと言えます。
御用聞きキャリアアドバイザー
ローキャリア、すなわち20代のキャリアの浅い方々から営業から事務に転じたいと要望を受けたとき、そのまま事務求人を大量に打診してくるキャリアのアドバイザーがいますがこれも良いとは言えません。
確かに求職者のニーズに合致した対応とも見れますが、転職希望者の経験、能力、人物などを見極め、より効率的に転職支援をするのがキャリアアドバイザーの業務です。
上記のような対応はそれを放棄しているといっても過言ではありません。本人の適性なども考え、時には根拠をもって事務転職は止めた方がいいですくらいの提案ができるエージェントが望ましいです。
有能なキャリアアドバイザーとは
あそれでは、今度はどのようなキャリアアドバイザーが良いのかという点に言及します。
相性のいいキャリアアドバイザー
納得感のある提案をし、自身に対して敬意をもって対応するキャリアアドバイザーというのはファーストインプレッションの通りいいキャリアアドバイザーだと思って問題ありません。
たまに内定がでた際に入社させようとして豹変するパターンがありますので、その点だけ注意しましょう。
「働き方」を知っているエージェント
全ての業界、職種についてを熟知しているキャリアアドバイザーは皆無といって良いです。
ただし、特定業界や職種についての働き方についつ知見のあるキャリアアドバイザーなら、求職者のに沿った働き方の提案が可能です。
これができているキャリアアドバイザーというのは優秀であると認定して差し支えありません。
面談で決定事項を明確にする
転職面談というのはキャリアアドバイザーが転職希望者の話を聞いて、求人を相談するだけの場ではありません。
転職希望者の転職に関してどのような方針で進めるのか、またどのように支援するのかを指し示す時間といっても過言ではありません。
そのため、キャリアアドバイザーからなんらかの解やこうしてほしいけど、どうかという要望や承認、また期限などが明確化されているということが大事です。
また、転職面談の中でで出てきた約束ごとについてキャリアアドバイザーが迅速にしっかり果たすのかという点もポイントです。
流れ作業で面談を行うキャリアアドバイザーというのは少なくとも優秀ではないということが言えます。
厳しい指摘をしっかり行えるか
上述でもお話をしたように、キャリアアドバイザーとして必要なことは、求職者の御用聞きならず、しっかりした提案ができているかそうでないかを見ましょうとお話をしました。
その一貫で、転職、および転職活動に関する姿勢、年収等に対する考え方が甘い場合は「それは違う」とちゃんと指摘できるにのも、優秀なキャリアアドバイザーの証です。
「良薬は口に苦し」ではありませんが、厳しいことを言えるというのは、きちんと転職希望者に対して向き合っていることに他なりません。
きついことを言われると離れたくなりますが、厳しいが自分のために嫌なことを指摘してくれるキャリアアドバイザーは大事にすべき存在であることが言えます。
優秀なキャリアアドバイザーとそうでないキャリアアドバイザーとでは意識と行動が違う
以上の点から、優秀なキャリアアドバイザーとそうでないキャリアアドバイザーとの大きな違いは、転職希望者に対してよい転職をしてもらうために必要な行動をし、必要なことをちゃんと言えるかどうかです。
アドバイザーである以上、転職希望者に対して話を真摯に聞き、解決法を導くのが仕事です。逆にできないのなら利用価値はないとも言えます。
同時にキャリアアドバイザーが転職希望者に対して真摯に向き合うためには、転職希望者の仕事、転職活動に対するスタンスも重要です。
人に真摯に向き合ってもらうには自らも真摯になることが必要になります。
転職面談では、キャリアアドバイザーの選択も大事ですが自らの人間力も問われていることを同時に自覚してもらえたらと思います。
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