介護業界の人手不足は誰もが知っていることです。だからと言って誰でもすぐに採用されるようなことはありません。人手不足でも気持ちや志が無ければ不採用になります。
そこで中途採用が気持ちを見せるため、必要となるのが事前に取得した資格などです。
介護業界に就きたいため資格を取りましたと言われれば、やる気も十分と感じてもらえることができるでしょう。
今回の記事では、介護業界に転職するときに取得しておきたい有利な資格につてい解説していきます。
介護業界とは?
少子高齢化が進む昨今、これからも増え続ける高齢者人口に介護業界は人手不足となっています。ここ数年で介護に関係するビジネスは急速に拡大、もちろん介護職員も増えていますが、それに追いつかないほど要介護者も増え続けているのです。
さらに拍車をかけているのが、子が親を介護するという環境が少なくなっている事実です。昔は高齢者の介護は家庭内で嫁がするというスタイルが一般的でした。しかし現在は女性の社会進出などでライフスタイルが変化、高齢者は民間の介護サービスを受けることになるケースが増え続けているという訳です。
介護の仕事には大きく分けて「生活援助」と「身体介護」の2種類があります。このうちの身体介護には必ず資格が必要となります。
介護業界のメリット
介護業界は色々な話が聞かれており、不安なイメージを持たれている人も多く居るかもしれません。しかしもちろんメリットだってあるのです。
・ニーズがある仕事
・誰にでもチャンスがある
・直接感謝の言葉をいただけることがある
・高齢者の方から色々なお話をきけ学べる
・スタッフと協力しあえる環境
人材が不足していることから、誰にでもチャンスがある業界です。これからも必要となる仕事なので、少しでも早く介護業界に入れば、それだけチャンスは早く巡ってくることが考えられます。
一番のやりがいは、直接感謝の言葉をかけてもらえることのようです。人生の大先輩でもある方々に感謝され、それにより人生において学べることも沢山あります。自分が知らなかった生活の知恵等、聞けることがあるかもしれません。それは、何事にも代えられない経験です。これにより仕事をしていて毎日が楽しいと感じている人もいるようです。
また、少数精鋭で行う業務のため協力しあえる環境がおのずと出来上がっている施設もあります。お互いがお互いをカバーしあえることで施設に相乗効果を生んでいるのです。こういった職場ならば、スタッフが安心して働けるのではないでしょうか。
介護業界のデメリット
もちろんデメリットもあります。
・人手不足なので、負担が大きい
・給料が安い
・仕事の内容がハードなため腰や膝を痛める人も多い
・トイレの介助に慣れることが大変
やはり一番の問題は賃金が安い点です。これは誰もが知っている内容、そのため人材が集まらなく仕事がハードになっているという悪循環を生んでしまいました。ただ、そのような悪循環をずっと見過ごしていくようなことはありません。最近は以前に比べると給料も良くなってきているという話もあります。しかし人手不足が解消されるまでにはなっていないらいしいです。
しかも仕事がハードなため、新人が入ってもしっかりとした教育ができないという話もありました。それにより期待していた人材が辞めてしまう悪循環を生んでいるようです。何とか続けて欲しいと願うが教える時間がない、これは先輩社員の抱えている悩みとなっています。
また、腰や膝にかかる負担も大きいといいます。やはり人を介護するので、手助けが必要、その際にかかる体への負担が構築されていくと言います。まだまだ男性社員が少ないのが現状、ここも改善が必要となっているのです。
最後はやはり、トイレの介護に慣れないという声もありました。介護される相手もやはり嫌みたいで上手くいかない、という声も聞かれます。この点はこれからも何かしらの改善を考えないといけない点かもしれません。お互いが負担にならない方法を考えるのが急務です。
それでは、介護業界の仕事への転職に有利になる資格やスキルをご紹介していきます。
また、ほかも気になるという人は、勉強期間に応じて取得できる資格を紹介してますので次のサイトも参考にしてください。
勉強期間1年以内で挑戦できる職種・資格
介護職員初任者研修
先ほど説明した身体介護に必要なスタートラインの研修だと考えてください。昔はヘルパー2級と呼ばれており、2013年の制度変更により名称が変更されました。
どんな資格・スキル?
食事、更衣、入浴介助など専門的なサポートを行うための知識やスキルを身に付けるための研修です。
取得すれば採用選考時、明らかに優位になる資格といえ、給料もアップします。さらに言えば正社員採用ならば絶対に必要な資格と言われている企業もあるのです。介護業界への就職先を広げるためには絶対に取得しておきたい資格の一つとなっています。
目安勉強時間 | 130時間の講習を受ける必要がる |
カリキュラム | ・職務の理解6時間 ・介護における尊厳の保持、自立支援9時間 ・介護の基本6時間 ・介護、福祉サービスの理解と医療との連携9時間 ・介護におけるコミュニケーション技術6時間 ・老化の理解6時間 ・認知症の理解6時間 ・障がいの理解3時間 ・こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅰ基本知識の学習12時間 ・こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅱ生活支援技術の学習53時間 ・こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅲ生活支援技術演習10時間 ・振り返り4時間 |
合格基準 | カリキュラム終了後、修了試験の合格が必要 |
受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
高齢者コミュニケーション
高齢者を介護するうえで必要なスキル、それはコミュニケーションです。相手との信頼関係が上手に行えなければ、良好な介護ができるわけがないのです。
どんな資格・スキル?
高齢者とのコミュニケーションに慣れることができず、職場を去ってしまう人も多く居ます。そんな人に最も必要なのがこの資格と言えるのです。
医療、介護の現場で必要とされる高齢者との話し方や、重要な「傾聴」などを取得するための資格となります。
普段から高齢者との会話に慣れていない人が増えた昨今、コミュニケーションをとる方法が分からないという人が増えたのも事実です。「高齢者との会話の仕方が分からない」「気持ちを理解することができない」などの状況が、直接ストレスになってしまう人もいます。自分がストレスを感じているということは高齢者もストレスを感じている可能性があるのです。その状況で良い介護ができるとは到底思えません。
高齢者のとの信頼関係を築く、この資格の目的はこれです。この資格を有することで介護の現場にて、更なる活躍ができるようになるはずです。
取得方法
特に試験があるわけではありません。高齢者コミュニケーションに関する講座を受講することで無事に終了することができれば誰でも名乗ることができる資格です。
通信学習も可能なので、必要なレポートを提出し終了すればOKとなります。期間は約3カ月間程度、やる気さえあればどなたでも取得できる資格となっているのが魅力です。
そのため特に受験資格等もありません。どなたでも受講が可能です。取得していれば、もちろん履歴書に記載することも可能な資格となっています。
介護業界を長く続けるためには資格を取得
介護業界の人材不足が解消されるにはまだまだ時間がかかります。そのため先ほど説明した「介護職員初任者研修」も、ハローワークが無料で行うことすらあるのです。もし介護業界を目指しているのならば、そのような情報を入手すると、より良いかもしれません。
介護業界はこれからも必要な仕事になることは間違いありません。もし転職で業界を悩まれているのならば、介護業界を視野に入れてみるのも有りです。今までの仕事が合わなかったと考えているのならば、もしかすると介護業界が合っているのかもしれません。
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