2019年の新卒で新社会人として毎日頑張っている皆さん、お仕事は順調でしょうか。今回は、社会人になるまで意外と誰も教えてくれない「社会人としての振る舞い方」について紹介していきます。
社会人としての振る舞い方
では、社会人としての振る舞い方で大切なことを4つ紹介します。
時には嘘をつくことも必要!?
皆さんは、就職活動の際に「素直になりましょう」と言われませんでしたか?私も新卒の就職活動で、多くの企業の採用担当者や就職課の方に素直になりましょうと言われました。
しかし、社会人になると「嘘も方便」という言葉があるように、嘘をつかないといけない場面が出てきます。
例えば、あなたが自宅にいたとします。すると、チャイムが鳴りました。インターフォン越しに会話すると、宗教の勧誘でした。
・・・みなさん、対応するの嫌じゃないですか?面倒じゃないですか?
それは会社でも同じです。社長も上司も勧誘やセールスの対応は嫌なのです。よく社長等に営業の電話がかかってきます。そうすると、よくドラマやCMでよくあるシーンのように「いないって言っておいて」と言われます。
仕事では、何でもかんでも正直に話していいわけではありません。数か月前まで学生だった2019年新卒の皆さんは最初のうちは戸惑うかもしれませんが、こちらを心にとめておきましょう。
そうはいっても、数字をごまかしたり書類を改ざんする行為はさすがにまずいので、そこは正直に言いましょう。
ちょっとした冗談を言えるように、受け入れられるようになること
私が会社勤めをしていたころは、私の部署ではそれはもう冗談のオンパレードでした。例えば、7月の祝日に「海の日」がありますよね。私の会社は暦通りの休みだったのですが、私が社会人1年目の時に上司が「祝日の海の日に部署全員で海に行きましょう。8時半に事務所集合です。」と言ったことがありました。もちろんこれは冗談です。
しかし、社会人1年目の私は本気にしてしまいました。それで上司に「あの、当日の持ち物は何でしょうか。どちらの海に行くのでしょうか。」といろいろ聞いたところ、「いやいや冗談だよ。」と言われました。
あとは・・・私の会社は特段スーツじゃなくてもフォーマルな私服(オフィスカジュアルというものですね)で良いと言われていました。しかし、男性は全員スーツでしたし、新卒の私は服装や髪型どこまで良くてどこからがいけないのかわからなかったので、スーツを着て会社に行っていました。
そこで女性の上司に「オフィスカジュアルってどこまでいいのでしょうか?髪は染めてもいいのでしょうか?」と聞いたところ、横で聞いていた男性の上司が「髪は黒髪で耳より上、スカートは膝下10㎝です。」と言ってきました。この頃は私も社会人4年目に突入した頃だったので、冗談だとすぐにわかりました。
あとは、台風が接近していた時に「明日は急ぎの仕事がなければ来なくて良いです。」と男性の上司が言っていたこともありました。なかなか面白い会社でしたよ。
・・・とはいえ、冗談なら何を言っても良いわけではありませんので、そこは気を付けましょう。エイプリルフールにトラブルになったというのをネットでよく見かけます。人の生死にかかわること、犯罪にかかわること、人間関係が壊れるようなことはさすがに冗談でも言ってはいけません。
もし、自分が悪くなくても注意されたら
まれに、上司や先輩の思い違いで注意をされることがあるでしょう。例えば、人に見られてはいけない大切な書類を出しっぱなしにしていた・・・等自分がしたことでなくても「きちんとしまいなさい」と注意されたとします。
この際、すぐに「私ではありません」と言ってはいけません。まずは自分がしたことでなくても「申し訳ございません」と言いましょう。
自分が出しっぱなしにしたわけではなくても、人に見られてはいけない大切な書類が出しっぱなしになっていたのに気付いたのであれば、出しっぱなしにしていた人に「しまわないとマズいですよ」と指摘する責任があります。(気付いていなかったにしても、まずは詫びましょう。)
小学校、中学校の頃によく学校で「連帯責任」って言われませんでしたか?誰かが悪いことをしていたのを気付いていたのに注意しなかったら、自分も一緒になって悪いことをしていたのと同じということです。それと似たような形ですね。
ちょっと理不尽に感じるかもしれませんが、こちらも社会人としての振る舞いで大切なことです。
もしも何か損害があったときに責任を取るのは?
これから先、もしかすると重大なミスをしてしまい、取引先に迷惑をかけるかもしれません。また、貴重品をなくしてしまった・・・社有車で事故を起こしてしまった・・・ということもあり得ます。その時に責任を取るのは誰でしょうか。
それは、損害を引き起こした本人ではなく、その人が所属する部署のトップの上司です。
私も、会社員時代、社会人1年目の時に社長宛ての電話が来て、言ってはいけない言い回しをしてしまい、社長が怒りだしました。その時怒られたのは、私ではなく、私の上司でした。
部下が何か失態をおかした際は、「おい○○!一体どういう教育をしているんだ!?きちんと指導しろ!!」というように上司が注意を受ける形になります。
部下の失敗、失態はすべて上司の責任となりますので、みなさんも気を付けてください。
筆者の体験
ここで、私の実体験を赤裸々に語ります。
社会人1年目
私は大学を卒業後、新卒でとある中小企業に総務として勤めました。入社して3日間、研修がありました。初日は辞令を受け取って、会社の概要について上司からレクチャーがありました。残りの2日間は各事業所を見学して、レポートを書きました。また、簡単にビジネスマナーを教えていただきました。
そのあとは本格的に業務に入りました。しかし、本格的に業務に入ったといっても、大半は雑用です。いきなり大きな仕事ができるわけがありませんからね。用が済んだら会社にある書類を読んで、自分の業界のことや総務業務の仕事について勉強する日々でした。
そして、上記で述べた点もわからないまま日々を送っていました。自分が悪くなくてもまずは詫びる、ということは知っていましたが、その他の3点は日常業務の中で知りました。完全に行き当たりばったり状態の社会人1年目でした。
まあこれがよく言われる「社会人1年目の壁」というものなのでしょうか。仕事を教えてくれた先輩も、中途の人に仕事を教えるような感覚でいたので、わからないところがあったら「こんなこともわからないの?」みたいに機嫌悪そうにしていました。
石の上にも3年?3年たてば楽になる?
「新卒で入社したらとりあえず3年働きましょう」「3年たてば楽になります」とよく言われていますが、これは人や会社によるでしょう。私は最初の3年の方がまだ楽に感じましたよ。むしろ4年目から先輩にパワハラをされて精神を病みかけ、会社を辞めました。
しかし、よっぽどのブラック企業でなかったり、いじめ、パワハラがひどいという場合以外は、まずは新卒で入った会社で3年間働いて、社会とは何かを知ることをお勧めします。(もちろん無理強いはしませんよ。)
まとめ
今回は、新社会人に向けて社会人としての振る舞い方を紹介しました。
- 時に「嘘も方便」となる場合がある
- 冗談を言えるようになったり、冗談を受け入れることができるようになること
- 自分が悪くなくても注意されたらまずは詫びること
- 何か損害があったら、すべて上司が責任を負うことになる
辛いことがあったら、頼れる人に相談しましょう。大変なこともあるかと思いますが、頑張ってください。