残業は自身が転職をする・しないを判断する充分な材料となります。しかもそれがサービス残業であればなおさらです。
残業は自身のプライベートな時間を壊してしまいますし、体の疲労を蓄積させます。そしていつしか精神を蝕み、会社を辞めたいと思うようになります。
しかし、退職する前に確認していただきたいこと、やっていただきたいことがあります。
本編では退職する前にやっていただきたいことを5つ
挙げて説明いたします。残業を理由に退職する前にぜひ本編を確認していただきたいです。
退職する前にやってほしいこと1:残業しているのは会社のせいか自分のせいかを整理しよう
まず、そもそもなぜ残業をしているのかそのものを考えてください。一般的にみなさんが残業をしている理由は、以下の4点の理由のどれかに該当するはずです。
- 仕事量が多くて終わらない
- 残業を前提に日常の業務が組まれている
- 自分の能力が十分でないから
- 定時で帰れない、早く帰れない風土がある
つまり、自分の力が足りないのか、自分の力では何ともできないのかいずれかということになります。
少なくとも自分の力が足りないのであれば退職することよりも、自分の能力・スキルから上げていかないと仮に転職先で何かしらの理由で業務量が増えたときにまた転職をしないといけなくなります。
つまり、一定の業務処理能力をつけてからでも遅くはありません。大変かもしれませんがピンチの時こそチャンスだということを認識してください。
同時に、自分の力ではどうにもならない、特にどんなに早く仕事を終わらせても会社の風土のせいで無駄な残業を強いられるような会社であれば、環境改善の一環で転職をするという決断は自分のためになるということも言えます。
残業を理由に退職を考えるなら、それが自分のためになるか、ならないかが判断基準になると言えます。
退職する前にやってほしいこと2:1日の業務を俯瞰してみる
朝会社に行って、一番最初に業務に着手するまえにやることがあります。では、それが何なのかというと、1日でやるべき業務を整理するということです。
1日の業務を紙に書き出す、エクセルに起こすというだけで、その日にやるべき業務を俯瞰することができます。
また、その時に作業時間をおおよそでいいので計算をしてどれくらいの時間でできるのかを考えておくと、作業の見積もりができている状況となります。
この時点で残業しなければならないのなら、後述でもお伝えしますがやる仕事とやらない仕事を整理する、仕事の優先度を決めるなどして、無駄に残業しないような業務整理を行うことが可能となります。
朝一番にやることは、自分自身の作戦会議をする、そういったルーティンを行うようにしましょう。
退職する前にやってほしいこと3:今やらなくていいことをやらない
上述では業務処理能力をつけましょうとお話をしましたが、急にそんなことはできません。
では、具体的に何をしたら良いのかというと、やらなくて良い仕事をしない、明日でもできる仕事を今日しないということです。
もちろんそれが判断できれば早々に判断すれば良いですが、それができないならば関係者に聞いて確認を聞いたうえで業務の優先順位を決めて業務を処理していきましょう。
仕事を行うにあたり、先送りは立派な技術です。仕事を成立させるための効果的な先送り術を身に付けましょう。
退職する前にやってほしいこと4:丸投げできる仕事は丸投げする、やらない仕事はやらないときめる
社内業務においても、営業においても実は本来やるべき業務とやらないといけない業務に分かれています。
また、やらなければならない業務についても自分でなくてもできる仕事はなるべく自分でやらず、人に振れる仕事は振っていくというスタイルが大事です。
大事なことは無駄な仕事はしない、仕事はみんなでシェアしていくというやり方も覚えていきましょう。
退職する前にやってほしいこと5:業務のショートカット、スキマ時間の有効活用
次に考えていただきたいのは、業務を行うに辺り、無駄な時間を削減させていただきたいということです。
そのうえで、一番簡単にできるのは、パソコンにかかる工数削減です。
では、どんなことができるのかというと、一例として以下のようなことができます。
- ショートカットキーの活用
- テンプレート、コピーペーストのフル活用
- 辞書機能の活用
とにかく、パソコンの操作はキーボードのタッチ数とマウスの使用回数を最小限に留めるということが大事です。
そのためにはマウスを使用することで生まれる無駄な時間を削減するためのショートカットキーをつかいましょう。
何度も使う言葉をワンタッチで出すための辞書機能、同じような文章を何度も1から作成しないようにするためのコピーペースト、テンプレートを巧く活用していきましょう。
これができるだけでかなり作業が減ります。
また、こういった技術的なことが書かれている書籍も数多く書店に並んでいますし、ネットで検索したら出てきたりもします。
そういった色々な人の知恵を収集しながら業務工数を下げていくという取り組みも重要になります。
また、外出が多い営業マンの方に特にお伝えしたいのですが移動中にメールを作成したり、客先到着から訪問までの5分程度で電話をするなど、スキマ時間の有効活用が残業の削減に繋がります。
スキマ時間を使って業務処理をするという取り組みもやってみましょう。
残業さえまともにさせてくれない時代が来ている
冒頭で、残業が辛いからやめたいという方々がいらっしゃるとお伝えをしましたが、安倍政権が進めている「働き方改革」の影響で、残業そのものができない世の中になりつつあります。
それはそれで良さそうな気がしますが、1つ重要なポイントがあります。それは、世の中の制度が変わろうが根本的な問題として、仕事が減るわけではないということです。
働き方改革を受け、人を増やしてくれる会社であればいうことはないのですが、大半の会社においては人員を増やさないまま短い時間で仕事を完了させることが求められます。
そのため、ある意味残業できることが幸せであるということが言えます。
そして、このような時代を迎えてしまっているので、短時間で大量の業務を捌けるような能力を身に付けないといけなくなっているのです。
まとめ
残業はこれからあらゆる会社で削減されることになります。残業が辛くて働けないという時代というのは終わりを迎えることでしょう。
そして、これからは時間内に仕事が終わらないことを苦痛に感じることが転職理由になる時代になります。
それならばまだ残業ができるうちに仕事を効率的に終わらせるよう日々業務に向き合い、最低限の残業時間で業務を完結できるようにしましょう。
そして、そのように効率的でかつ、質の高い仕事ができるようになれば、更にレベルの高い仕事があてがわれるようになります。
それをくりかえすことで、残業に苦しむ立場から仕事ができる人になることができ、短時間で高い給与を貰える立場になります。
残業が多いから、仕事が終わらないから苦しいのは当然ですが、残業が多い、仕事が終わらない状況からどうやったら終わらせることができるかを突き詰めることで自己成長に繋げることができるのです。
無駄な残業を強いられる環境であったり、残業で精神面に悪影響を与えるなら環境の変化を求めることは大事ですが、現状打破をしたいと思えるなら業務改善にチャレンジしてみてください。
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