外資系企業と聞くと、年収が高く、働いているという肩書きは非常に格好良く聞こえます。実際に大手外資系メーカーで働いている方で、30代にして1000万円以上稼いでいらっしゃる方も多数いらっしゃいます。
一方、外資系の会社に入ったからこそ、日系企業ではありえないようなドライな対応をされて辛い思いをされている方もたくさんいらっしゃいます。
本編では、医療機器メーカーにフォーカスし、外資系医療機器メーカーに入って良かったこと、辛かったことなど実際に働いたことがある人の声をお伝えしたいと思います。
外資系医療機器メーカーに行ってよかった人の声
では、外資系威力機器メーカーに行ってよかったという人の声は以下の通りです。
- 高い年収がもらえて嬉しい
- 裁量をもって自由に仕事ができる
- 日本企業にありがちな無駄なしがらみがない
- 頑張ったら頑張った分だけ年収に跳ね返ってくる
ではそれぞれ詳細な説明を加えていきたいと思います。
高い年収がもらえて嬉しい
これは日系企業から外資系企業に転職した方が口々ににおっしゃいます。
転職することで、年収が100万円以上上がった、年俸制なので、月収も高い水準となりより良い生活ができるようになったなどいうコメントもあります。
なかには、大手の外資系医療機器メーカーに営業職として入社し,年収500万円、ターゲットインセンティブ(会社側で決められた目標を達成したときに、支給されるボーナスのようなもの)500万円という1000万円プレーヤーになったという方もいました。
もちろん会社によりけりではありますが、高い年収に関しては満足感を得ている方が数多く存在しています。
裁量をもって自由に仕事ができる
外資系医療機器メーカーの営業職の方は、基本的に直行直帰営業となります。
そのため、終日外出も決して珍しくはありません。
そのため、必要な報告さえしておけば、1日上司の顔色をうかがいながら仕事をしなくても良いというのも魅力であります。
実際前職で日系の医療機器メーカーで働いていた方は、日中外出、夜は会社で事務仕事というのがルーティーンだったのがなくなり、仕事が効率化できているという声もあります。
成果さえあれば、非常に自由度の高い仕事ができるのが外資系医療機器メーカーの特徴と言えます。
日本企業にありがちな無駄なしがらみがない
ある外資系医療機器メーカーの人事の方は、日系の会社から外資系の会社に移ってきたのですが、日系の会社に比べてとにかくしがらみが少ないとの声が上がってました。
とにかく必要なミッションをどうこなすかだけを考えて、あちこちにお伺いを立てたり、無意味な書類を作成しないで仕事ができる点はバックオフィス系の方にとって魅力があるとその方はおっしゃっていました。
外資系の会社と言われるとドライだと言われることもありますが、ドライであるがゆえに不要な社内の人間関係で面倒な思いをしなくなるという側面があるのです。
頑張ったら頑張った分だけ年収に跳ね返ってくる
上述でもお伝えしたように外資系の医療機器メーカー、特に営業職には、成果を出したら出されるインセンティブという特別ボーナスがあります。
通常業界にもよりますが、一般的な日系企業においては、月給+賞与という賃金設計になっており、会社が賞与枠として設定したお金を全社員で配分する形となっています。
そのため、個人がどれだけ頑張っても会社全体の利益が薄ければそれに応じて賞与額最大化されないのが欠点です。
しかし、インセンティブ制度は会社の利益に関係なく個人が頑張ればその分収入に反映されます。一長一短ありますが、なかなか頑張りが給与に反映されない日系企業の方にとってこの制度は非常に魅力的に映ります。
実際、日系企業で収入面に不満を持たれたかたにとっては頑張って成果を出した分が年収に反映されて満足しているという声は多数あります。
頑張るから稼ぎたいという方にとって、インセンティブは非常に良い制度だと言えます。
外資系医療機器メーカーに行って失敗した人の声
では、外資系威力機器メーカーに行って失敗したという人の声は以下の通りです。
- 成果に対して非常にシビア
- 理不尽な解雇を受けた
- 日本法人が解散した
- 仕事とプライベートの境界線がなくなってしまった
ではそれぞれ詳細な説明を加えていきたいと思います。
成果に対して非常にシビア
これは日系企業から外資系企業に転職した方が口々ににおっしゃいます。
日系企業でもそうですが、外資系の企業では特にその傾向が強いです。営業であれば、売上に、他の職種であれば、ミッションを達成することは絶対です。
もし、このミッションが達成できないようであればリプレイスとよばれる配置転換がありますが、どの職種でも高度のプロフェッショナル性が求められるため、戦力外通知を受け、会社にいられなくなります。
基本的に日系企業のような温情采配はまずないと考えてください。年収が高い分、それ相応の成果を外資系企業では求められ、医療機器メーカでもそれは例外ではないのです。
理不尽な解雇を受けた
これは本当に一部の大手外資系の医療機器メーカーのお話なのですが、かなり理不尽な理由で早期退職をする羽目になったという話も多くあります。
特に多い例の1つとして、入社後の導入研修において3ヶ月程度の座学研修を行った際、確認テストが都度実施されるのですが、一度でもその確認テストで基準点を満たさない場合は会社からの退職干渉を受け、そのまま入社1〜2ヶ月で退職に至った例か実は多くあります。
このようなことをするのは2〜3社のみなのですが、こういった事例があることを認識して頂きたいと思います。
また、事業の統廃合に伴い、たまたま配属された事業部がその対象になったせいで自分の能力とは関係なく退職に追い込まれたというケースもあります。
大きな会社だからといって必ずしも雇用が安定しているとは限らないのです。
日本法人が解散した
今度は外資系で日本法人の小さな会社だと、法人そのものが売り上げが伸びなかったり、本国の方針で解散したという事例もあります。
実際、不幸な方の事例としては、転職した会社がことごとく解散という憂き目になり、気がついたら経験者数が10社以上になってしまったという40代の方もいらっしゃいました。
10社以上の経験になってしまうと、採用する側も事情なあるとはいえ、採用側も二の足を踏んでしまうことになります。
入社する会社を間違えてしまうてキャリアにヒビが入るということも十分にあり得るのです。
仕事とプライベートの境界線がなくなってしまった
これは医療機器営業に見られる傾向ですが、外資系の中には地方に拠点を持たないホームオフィス制、すなわち自宅にプリンターやパソコンなどをおいて、自宅をオフィス替わりにするようなタイプの働き方もあります。
また、携帯電話を支給されるので、夜間・休日の連絡も想定されます(日系企業でもある事象ではあります)
ホームオフィス制になることで自宅をプライベートの場所として見えなくなってしまった、オン、オフがなくなって疲れたという声も存在しています。
まとめ
今回は外資系の医療機器メーカーで働いた経験のある方の声から外資系で働くことのメリット・デメリットをご紹介いたしました。
大事なことは働くうえで何を大事にしたいのかということです。
プライベートや安定だけを求めるなら日系企業のほうが適しているでしょうし、自由度の高い仕事や報酬を求めるのなら外資系の企業のほうが適しています。
外資系の会社、特に医療機器メーカーに興味をお持ちの方はぜひ本編を参考にしていただけたらと思います。
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