最近は人材関連のテレビCMが増えたり、中吊り広告なども増え、転職市場の活性化が見てとれるようになりました。
その際の広告文句で一番ありがちなのは年収アップです。このせいなのか転職=年収アップという図式が出来上がりました。
しかし、転職と年収アップはイコールではありません。年収アップを狙うにはいくつかのポイントを押さえることが必要になります。
では、年収アップの転職をするにはどんなポイントを押さえることが必要なのでしょうか。
本編では年収アップの転職をするために知っておきたい、押さえておきたいポイントを5点説明いたしたいとおもいます。
年収アップするためのポイント1:業界・職種は変えない
まず、転職で年収アップを実現させるための鉄の掟としては、業界・職種を変えないということです。
なぜなら、今現職で会社から支払われている給料というのは一定の経験、知識等が評価されて支払われているものとなります。
しかし、転職先から提示されているお金というのは、言わば、期待値です。期待値だけで年収をあげるためには何かしらの根拠が必要になります。
そう考えたとき、同業他社で経験、実績があるであったり、限りなく類似した経験で育成コストをかけなくても済むなどの付加価値がない限り、年収アップなど実現できないというのが通常です。
あくまでも年収アップのための転職というのは、業界、職種は変えない「経験者枠」での転職であることが第一に挙げられるのです。
年収アップするためのポイント2:数字と論理で評価を上げる
年収を上げるための転職をするためには、これまでやってきた仕事に対して高い評価してもらうことが必要になります。
では、どうやって評価してもらうのかというと、実績とそのプロセスをしっかり表現することです。
転職面接において提出が求められる職務経歴書には仕事の実績とその実績を出すためのプロセスをしっかり記入し、面接のなかで説明が求められた場合、確実に答えられるようにしておきましょう。
この時必ず必要になるのが数字です。営業職であれば、当然ですが売り上げの数値が必要ですし、他の業界で業務であっても「%」や「時間」などの具体的な数値を使って効率化、量的な成果などの実績を分かりやすく示すことが大事です。
また、数字を出せた要因となった行動やその行動をとった背景なども記し、説明できるということも必要となります。
以下営業職の方を想定し、どういった内容を表現すべきなのかという点について、実例を上げて説明をいたしますので、ご参考にしてください。
能力評価を上げるための実例
実積:年間売上140%達成 社長賞受賞
要因:全担当顧客のうち、実際稼働している顧客が15%程度しかないことに気がつき、再度保有・未稼働顧客を稼働顧客にすることが売上アップの近道と考えました。
そこで、顧客訪問を徹底し、1日1~2件の顧客訪問を徹底的に行いました。結果、顧客の自社認知度があがり、売上を上げることにつながりました。
年収アップするためのポイント3:転職エージェントを利用する
必ず年収アップするわけではありませんが、転職エージェントを利用することで年収アップをしやすくなります。
その理由としては2点あります。
1点目はそもそも年収ベースが高めの求人が多いことが挙げられます。転職エージェントに紹介を依頼する案件は一般的に募集要件を転職サイト等で募集する場合と比較して狭める傾向にあります。
その分、年収が比較的高めに設定される傾向にあります。
2点目は年収交渉が可能になることです。自己応募の場合だと、なかなか年収交渉をすることは心情的に厳しいですし、何より一般の方は年収交渉のノウハウがありません。
しかし、転職エージェントは年収交渉のノウハウをもっていますし、何より第三者を間に挟むだけで年収交渉が上手くいくケース多くあります。
必ず成功するとは言えませんが1人で転職活動を行うより遥かにメリットが大きいです。年収を上げたいのであれば転職エージェントを利用することをおすすめいたします。
年収アップするためのポイント4:複数社の選考を同時に進める
複数の会社の選考を進め、同じタイミングで最終面接を並べておくと年収交渉がうまくいきやすいです。
なぜなら、採用活動を行う人事は、採用活動を早々に終わらせたいと考えています。そのため、少しでも良い年収を提示して採用終了にもって行くために年収を上げるということもしてくれます。
転職エージェントを間にたてて、選考状況を伝えておけば、少し仕事のできるエージェントであれば確実に状況を企業側に報告し、年収交渉をスタートさせます。
また、他の企業で内定が出たのであれば単純にそれ以上の年収を提示しようと採用企業側は社内調整をかけにいきます。
すなわち、他の会社の選考が進んでいれば、その事実が年収交渉をすすめてくれるのです。
年収アップするためのポイント5:とにかく印象を良くする
人物的な印象というのは、どの世代、どんな人物においても重要になります。
実際、ある東証一部上場企業の経営者は、最後は人で、いくらスキルがあろうとも人として基本的なことができない人物は採用してはいけないということを話していました。
少し見方を変えると、同じようなスキルがある方がいたら、確実に採用されるのはやはり良い印象の方ですし、人物面で良い方はそれだけ引っ張りだこになりますので、年収面においても三顧の礼で迎えたいということになります。
良い人というだけで、市場価値が全く変わってきます。見た目をきれいに見せることはもちろんのこと、話し方、考え方なども一流の人になれるようになれたらさらに良いのです。
目先のお金にこだわらないことも大事
少し矛盾するお話になるかもしれませんが、特に20代の方であれば、転職して年収にこだわりすぎることは危険なケースがあります。
なぜなら、お金をたくさんもらうということはそれだけ選択肢を狭め、責任が増えます。
目の前のお金にこだわることの認められた感、私生活でワンランク上が目指せるなどメリットばかり見て、会社から多くのお金を貰うことの辛さ、難しさを理解していないのなら一度は考えましょう。
そして、間違えても未経験の仕事にチャレンジしたい、でも高い年収をもらいたいという幻想は少なくとも捨てるべきだと言えます。
まとめ
年収をあげるために何をするべきなのか、それは一言で言えば仕事ができるようになり、重い責任を追えるようになることです。
仕事ができるようになれば自分の売り込み方をしっかり理解し、転職エージェントをうまく利用しながら採用企業側に訴求していくこと、自分をよく見せることが大事です。
高い年収を貰えるとうことは、高い賃金を提示してもらって、かつ採用側から喜んでもらえるような人になれるようになるということなのです。
同様に年収が上がるということは、それ相応に重い責任と選択肢を狭めなければなりません。
違う仕事をしようものなら年収が大幅に下げることも余儀なくされますし、何より高年収で採用したのだから高い成果を出すのが当たり前とみられます。
覚悟も必要なのです。その覚悟がないなら年収アップは考えたらいけないと言っても過言ではありません。
ちゃんと年収が上がることの良さ、辛さを理解し、それでも年収アップ転職を目指したい方は、ぜひ本編をご参考にしていただけたらと思います。
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