どうしても話すのが苦手、それが原因で会社に行くのが憂鬱と考えていませんか?仕事に不満があるわけでは無いけど、同僚や先輩と話すのが嫌、もう辞めちゃおうかなと考えてしまうのは危険です。どこの会社に行っても必ず会話をするという行動は必要になります。
今回は、会話が苦手になってしまった原因と、それを克復する方法について解説していきます。
会話が苦手になったのは原因がある
最近は会話を苦手とする人が増えています。「もしかしたら私の会話は成り立っていないのかも?」と不安になる人すらいるほどです。本来会話とはそんなに気にするようなものでは無かったはずです。しかし現代の便利なアイテムがその原因になっているようです。
インターネットやSNS原因
会話をする機会を減らした最大の原因はインターネットやSNSとされています。昔は人とコミュニケーションをとる手段は会話があたりまえでした。もちろん交換日記や手紙などの手段もありましたが、やはり会話が一番手っ取り早い方法だったのです。
それをしないでも大丈夫にしたのがインターネットやSNSです。これにより現代人は人と会話する回数を極端に減らしたと言えるのではないでしょうか。会話といえど経験回数が少なくなれば苦手と感じてしまうものです。
40代を超える人には理解ができないかもしれませんが、ラインを上手く使えない分、会話が上手な人、会話は苦手だがラインやSNSでのおしゃべりは超一流、これが育った文化の違いに表れているのではないでしょうか。
自分の感情は声の抑揚で行うのではないのです。顔文字で行うのが主流なのです。顔文字を見ればその人が怒っているや感動していることが伝わります。何となく会話が苦手な人が増えた原因が分かるのではないでしょうか。
家族の会話がない
最近は共働きの家庭も増えてきました、それは仕方がないことです。子供を育てるのに高額なお金がかかる現代、共働きをしなければ収入が追い付かない現実があるのです。
ただその結果、親と話す機会すら失った子供たちがいます。仕事が忙しいため夕飯は一緒に食べれるが仕事に疲れており、早く休みたいので会話はしないという環境も増えていました。一緒に食べられるだけならまだ幸せなのかもしれません。一人で夕飯を食べないといけない子供も増えていたのです。
家庭での会話がない、この環境が会話を苦手とうする状況を生み出しました。何気なくテレビを見ている感想でも良いのです。もちろん学校であったことを聞けるのが一番よい状況です。ただこの機会をなくすしか手段がなかった、これが会話を苦手とする原因になっているのです。
1人でも楽しいのが原因
最近は1人でも楽しく遊べる環境が整っています。子供にスマホを持たせていれば、簡単に遊ぶことができます。YouTubeを見ることで時間の過ぎることを忘れてしまうこともあるのです。
ゲームも、のめり込めるものが増えてきました。1日1人でゲームをしていても飽きることが無いのです。
昔の遊びは違いました。学校が終わればどこに集合すると決めており、鬼ごっこや缶蹴りなどをしたものです。それしか楽しみが無いから当たり前です。最近は友達と集まってもゲームをしているのが現状です。話し声がしないからと子供の部屋を見たら、みんな一言もしゃべらずゲームに熱中しているなんてもこともあるのです。
集まっても会話をしない状況、それは会話をするよりも1人で遊ぶゲームが楽しいから、一見友達と集まっているように見えても、実は会話をしていない現実があるのです。
会話が苦手を克復する方法
会話が苦手ならば仕方ない、だって大人がそのようになる環境を作ってきたのだからと考えてしまうのはいけません。同じような環境でも率先して会話を行う事で、上手にできる人もいるのです。
会話をしないで済むような仕事を探そうと思う前に、苦手を克復する行動をしてみてはいかがでしょうか?
会話の相手に興味を持つ
会話をする相手に興味がありますか?相手に興味を持てば会話ができるはずです。この人はどんな人なんだろう?知りたいという感情が顔にも表れ自然とできるようになるかもしれません。
もし誰にも興味がないならば無難な質問をするようにしましょう。出身地や趣味や仕事、なにかしら共通点が生まれれば興味がわいてくる可能性があります。
ただこの時してはいけないNGな質問というのがいくつかあるので注意してください。
・女性の年齢
・スポーツ
・政治や宗教に関すること
女性に年齢を聞くのは失礼になるので、質問内容からは削除しておきましょう。スポーツならば共通な話題になりそうと考えるかもしれませんが、相手が熱血的な〇〇ファンという考えもあり得ます。これは相手についていけなくなる恐れもあるので、避けておくことが無難です。政治や宗教に関しては、色々な思想を持っている可能性も考えられます。極端な考えを持たれている場合は対応に困ることもあり得るので、質問するのはやめておきましょう。
聞く側になる
話し上手は聞き上手ということわざをしっていますか?本当に話の上手な人は、話をよく聞いてから自分の話をします。会話の7割程度を相手の話を聞くという行動をしてみてください。もちろん聞き流すのではありません。興味を持って聞くのです。
その時はしっかりと相槌をするように心がけましょう。「へぇ~」「そうなんだ」「うんうん」など相手がしっかりと聞いてくれているという状況にするのです。そのうえで質問をし、自分の事をちょっと話すだけで会話が成立します。質問も「何で」という言葉をたまに挟むだけでも大丈夫です。
会話が苦手という人は、聞くという行動を意識すれば変われます。まずは傾聴をし、人との会話に馴れていくようにしましょう。
沈黙を恐れない
沈黙を怖がって余計なことをはなす、その結果会話に失敗し苦手と感じてしまう人もいます。沈黙した時間が実際は3秒程度でも、会話が苦手な人は沈黙が10分以上続いているように感じてしまうようです。その結果焦ってしまい訳の分からないことを質問し会話が続かないという結果をもたらしてしまいます。
会話は相手がいるからこそ成り立つ行動です。つまり沈黙はあなただけの責任ではありません。まずこのことを理解しておきましょう。沈黙を怖がらずに用意しておいた質問をしてみてはいかがでしょうか?そこから会話が膨らむ可能性もあります。
会話が苦手な人の特徴として沈黙を自分の責任と感じてしまう傾向があるようです。沈黙は悪いことではありません。その点を十分に理解しておきましょう。焦るという行動は失敗をする原因になりかねません。
上手に話せなくても大丈夫
苦手だからこそ上手に話したい、そのような考え方から緊張して会話していませんか。会話に緊張する必要はまったくありません。上手に話そうという意識を持たなくても良いのです。
もちろん状況に応じて緊張する場面もあります。大口のお客様や、勤めている会社の社長など会話の機会があれば緊張するのは当然です。そうではなく、普段の会話で緊張する必要は無いということです。
先ほども説明したとおり、話し上手は聞き上手なのです。上手に聞けて質問内容に気を付ければ相手を不快にすることはありません。上手に話そうと考える必要はないのです。
会話が苦手で会社を辞めるのは待ってください
会話はキャッチボールです。相手の言葉をボールのように受け取って、また相手の方に投げ返すだけのことです。それが上手くできないからと言って簡単に会社を辞めようと考える人もいました。
私の勤めていた会社で退職理由に「人と会話ができないため」と書いてだしてきた社員がいたのです。もちろん説得をし辞めることを止めました。ただ上司は先生でもなければ親でもありません。
誰かが気づいてくれるという考えを持つことは社会人としては、恥ずかしい行動なのです。会話ができないという理由で辞めるのはこの先の人生に大きく影響する可能性もあります。自分で気づき改善するのが大切なのです。
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