働いていくなかで、大なり小なり成果を出したい、活躍したいという気持ちで働いていることでしょう。
その一方でどんなに頑張ったとしても成果がでない、報われないと感じられる方もいるのではないでしょうか。
そういう方は転職すべきなのか、残り続けて頑張り続けるのが大事なのか迷われることでしょう。本編では成果が出ない人がどうすれば良いのかについてお話をいたします。
成果が出ないからすぐ転職は大きな間違い
結論からいえば、成果が出ないからすぐ転職をしようとする判断は間違っています。
なぜなら、以下の理由によります。
- 簡単に成果が出せる仕事に価値がない
- 成果が出ないからすぐ転職をする人は採用側も好きではない
- 将来的に大事な仕事を任せられない
ではそれぞれ説明をいたします。
簡単に成果が出せる仕事に価値がない
仕事というのは、困難なこと、普通にやればできることに対して高い価値がないと判断されます。
営業職の数値目標を見れば一番分かりやすいかと思いますが、会社から多くの給与をもらっている人はそれなりに高い売上目標を背負っているか、高い売上を出しています。
会社は困難でかつ生産性の高い仕事のできるか方に高い賃金を支払います。そもそもある意味できないことが短期的には当たり前なのかもしれません。
まずは与えられた仕事を一人前にこなせるようにするようにやってみることが大事です。
成果が出ないからすぐ転職をする人は採用側も好きではない
面接でよく聞かれる質問として、困難に対してどう解決してきたかというものがあります。
この質問に対して問われていることとして、仕事には絶対厳しい場面があるため、それに向き合い解決してきた方を採用したいという事があります。
つまり、仕事には困難がつきものなのです。その困難に逃げて転職をしようとする人は採用側は好きではありません。
転職をしたいならするで良いのですが、その舞台に立つためにもちゃんと困難と向き合う必要があるのです。
将来的に大事な仕事を任せられない
大事な仕事というのは一般的に簡単な仕事ではなく困難な仕事が多いです。
そのため、困難な仕事ができる人は業務能力が高いだけではなく、どれだけ修羅場をくぐり、その修羅場を突破しているかというのがポイントになります。
逆に言えばそういう修羅場を目の前にしている方は自身の成長のチャンスでもあるのです。成果がでないことを前向きに捉えるようにしましょう。
成果が出ないのには理由がある 原因分析をしよう
一旦成果が出ない仕事に対しては逃げずに取り組むとして、がむしゃらに仕事をただすればよい訳ではありません。
では何が何をすれば良いのかというと成果が出ない原因分析です。一般的に成果が出ない理由は大きく2つに分けられます。
それは「外部要因」と「内部要因」です。どういうことかというと以下の通りです。自分が成果をだせない理由を以下の2つに分けてみてください。
外部要因
外部要因とは自分以外の原因、すなわち自分ではどうしようもない理由です。例えば、営業職の成果が出ない外部要因として以下のようなものが挙げられます。
- 景気が悪い
- 季節要因で顧客ニーズが減っている
- 顧客先が繁忙期でなかなかキーパーソンが捕まらない
この外部要因を一言で言えば「しょうがないこと」です。景気や季節、顧客の都合などを自らのコントロールするのは不可能です。
成果が出ないことについて、自分では何ともしがたいことがあります。それを、洗い出しておきましょう。
内部要因
内部要因とは、自分の問題、つまり少し頑張ればなんとかなるかもしれないことです。
同じく営業職の内部要因の事例としては以下のようなものが挙げられます。
- 顧客接点数が足りなかった
- 事務対応に追われ、営業活動ができなかった
- 商談がうまくできない、競合とのプレゼンに負けた
内部要因は言ってみれば「課題」です。ちゃんと「自分の課題」がわかっているかどうかというのが重要と言えます。
原因分析を生かす外部要因の処理方法
さて、原因分析のなかで分析された外部要因は「どうしようもない」ことと言いました。
しかし、外部要因として分析したことに対してできることがあります。それは「想定内」にすることです。
「想定内」にすることで、不景気で物が売れないなら敢えて価格競争に持ち込む、販売顧客数を増やし、一件あたりの販売数を減らし、顧客1件あたりの負担を減らすなどといった、不景気を前提とした販売戦略を立案することができます。
つまり外部要因を内部要因に移行させ解決できる問題にしていくことが大事であるということです。
とはいえ何もできない問題もあります。例えば製品の品質が悪い、生産が間に合わないといった問題はイチ営業職がどうにかできる問題ではありません。
外部要因の中でも内部要因に変えられる、変えられないを分別し、少しでも解決できることを探していくことが大事です。
原因分析を生かす内部要因の処理方法
上記で挙げたように、内部要因、および外部要因ではあるが内部要因に転換させたものは、対策を考えていき、1つ1つ潰していくことが大事です。
例えば顧客接点数が少ないならば単純に顧客接点数を増やせば良いですし、事務処理に追われてできないのであれば、事務処理の工数を減らす方法を考えたり、顧客接点数を増やすため、電話営業の時間を確保して実施する、場合によってはチームの数名と時間を照らし合わせ一斉にやるなどの方法があります。
外部要因でもお話したことですが、できない理由を並べるより、できるように工夫するのが大事だと言えます。
ただし、適性というものが人には備わっています。中には何度色んな策を講じチャレンジしてもできないものはできないですし、それに時間をかけることで本来の良さがなくなる可能性もあります。
一例として、筆者の場合は企画の仕事をしたことがありますが、正確で見やすい資料を作成するという力が欠けていました。
今でもある程度のものは作成できますがセンスがないことを数年の経験で理解したため、プレゼン資料を必要としない仕事にシフトしました。
適性に関して言えば、どんなに努力しても限界があります。自身が目指すものと照らし合わせながら課題だけども敢えて「取り組まない課題」と位置付けるというのも大事です。
成果が出ない時の転職活動にのコツ
色々な努力をした後それでも総合的な判断をして、それでも転職に踏み切るならばやることは以下の3つです。
- できることを明確にする
- できないことの理由を説明する
- やる気と自分を採用するメリットを説明する
転職市場は何もできない人に採用の手をさしのべてくれるほど甘くはありません。
成功したこと、頑張ったけどできない、自分のキャリア形成において適性がないことを踏まえ、面接先にやる気と自分を採用するメリットを伝えてアピールしましょう。
特にできないことを伝えるのは大事です。なぜなら、内定はゴールではなく、自分が活躍できる舞台を探すための手段です。
できることと、できないことを明確にしておけば面接先の戦力補強になるかどうかを判断してもらえます。
誤解を恐れずにいれば、採用先の戦力になれないということであれば採用されない方が、その会社に居続けるのが辛くなるため長い目で見ればハッピーです。
そのくらいの意識でいてください。
まとめ
成果とは頑張ったから出せるものでもないですし、もしかしたら大した頑張りのない人でも成果を出している方もいるかもしれません。
ただ、成果を出し続けていける、成果を出せなくても頑張れる人というのが逆境を跳ね返せる強い人でそういう方を企業は欲しがっています。
自身のキャリアを考えてもちゃんと失敗をし、逆境を跳ね返せる人になることをおすすめします。
とはいえいつまでも成果が出ない中で頑張る、全てを頑張り続けるのは辛いことです。
頑張る期間や頑張ることを決めて頑張り、ダメならば方向転換することも大事です。以上のことを踏まえ、成果が出ないときどうするのかということの判断材料にしてもらえたら嬉しいです。
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