癖とは自分が自覚するまでに時間のかかるものです。多くの場合、人から指摘をされて気づきます。転職癖も同じかもしれません。転職を繰り返すことで、いつの間にか転職が癖になってしまうのですが、誰かに指摘されるまで自分では気づかないことがあります。
転職癖は、良いものではありません。なぜ転職を繰り返してしまうのか、それを考え改善する努力をしていきましょう。今回の記事では、転職癖に陥りやすい人の特徴と、改善するための方法について解説をします。転職癖があるかもと思われる人は、参考にしてください。
転職癖とは
転職癖とは、新しい会社に勤め始めても、何かしらの嫌な点を見つけ転職を繰り返していまうことを言います。些細なことでも何かあれば転職すればいいと、その場から逃げ出すことを選択するようになるのです。
転職を繰り返すことで、癖のように知らずに転職を考えてしまう人は、要注意とも言えます。また、いつの間にかサボり癖が付く人もいます。詳しくはこちら記事も確認をしてください。
いつの間にかサボり癖が、辞める気持ちになる前に克復方法
転職癖のデメリット
それでは、転職癖にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。癖をなおすためにマイナスな点を知っておきましょう。
スキルやキャリアが付かない
転職を繰り返すことで、スキルやキャリアが付かなくなります。一つのところで長く働くことで身につくスキルやキャリア、身につくまえに辞めてしまうのだから当然です。
社会人経験5年の人が5カ所で働いていた経験と、同じ年数を1カ所で働いていた人、企業としてどちらの人材に魅力を感じるでしょうか。多くの企業が、1カ所に5年間で身に着けたスキルに魅力を感じるはずです。
多くのところを渡り歩いているのだから、その分経験値が高いと考える人はあまりいません。スキルとキャリアはその人の財産でもあります。価値と言うと語弊があるかもしれませんが、判断基準として企業は比べるはずです。
給料が上がらない
毎年昇給をする会社では、上がる前に転職をすることから、給料が上がりません。転職を繰り返すことで、年相応の収入を得るのが難しくなります。
年功序列の会社の場合、年数により昇進が起こるケースがほとんどです。転職を繰り返す人は、役職が上がる前に辞めてしまいます。それでは給料は上がりません。同じ年齢で1カ所に勤めあげている人の収入と比べると大差がつくことでしょう。
逃げ出すことに慣れる
転職癖があると、逃げ出せばいいと思うことに慣れてしまいます。逃げることが悪いと言っている訳ではありません。ときには逃げることが必要な場面もあります。ただ、転職癖が付いてしまうと、逃げ出すハードルが極端に下がるのです。そんなことで逃げ出すの？と周囲が感じることもあるでしょう。
逃げだすことに慣れると、新しいことにも挑戦がしずらくなり、何をしていいかわからなくなることもあります。新しいことに挑戦するよりも、逃げる方が楽です。その楽から逃げ出せなくなると、苦労をすることでしょう。
転職癖がある人の特徴
それでは、転職癖がある人の特徴を上げていきましょう。
不満が多い
すぐに不満を漏らす人は、転職癖の特徴を持っています。自分の思い通りにならない仕事、想像と違うこと、仕事は集団で行うことが多いことから、そのような不満を抱くのも当然です。ほとんどの人は、それを口にせず、気が付かずに仕事をします。
極端に不満が多い人は、それをいとも簡単に感情として表に出し、あからさまにする人もいるのです。これでは上司に目を付けられても、仕方ありません。その結果、仕事が面白くないと思い、転職をすぐに考えるのです。
仕事が思い通りに進まないことで、不満を爆発させ、自分にはもっと向いた仕事があると思いこむ人もいます。不満が多い人は、ちょっとしたことで、転職を考えるようになるかもしれません。
理想が高い
理想が高い人も、転職癖に陥るかもしれません。自分の想像した転職後の姿、その理想が高いことから、現実とのギャップに耐えられなくなるのです。そのような人の中には、理想をかなえられない自分を責めるのではなく、企業を責め始める人が出てきます。勤め先を変えれば自分の理想が実現すると思い込み、転職を考えてしまうのです。
理想が高く、自信過剰の場合、自分はもっとできると思い込んでしまいます。一番最初の仕事で、ちやほやされた人、もしかすると勘違いをしている可能性があるかもしれません。
たまたま最初の仕事が自分に合っていただけ、世の中のすべての仕事に対応できると勘違いしている状況です。勘違いは、転職後の未来図の理想が高くな原因の一つです。認められたことのある人は、思い通りにの仕事にならないことで、成功ができる場所が他にあると思ってしまいます。そして転職を繰り返すのです。
忍耐力が無い
忍耐力が無い人は、転職癖に陥るかもしれません。転職をした後は、何年の社会人経験があろうとも、その会社では新人です。ある程度、先輩社員に気を使うのは当然のことではないでしょうか。そのこと事態も、忍耐力が無い人は嫌います。
気を使わずに過ごす方が楽です。ただ集団で勤めている場合、少なからず周囲に気を使いながら仕事をしています。勤める年数が長い人と、短い人とではその気を使う度合いも変わってくることでしょう。短い人の方が周囲に気を使うのは当然です。
忍耐力が無い人は、この気を使うことすら耐えられなくなります。そして気を使うぐらいならば辞めたいと思うようになるのです。
言い訳が多い
言い訳が多いのも、転職癖の人に見られる特徴です。言い訳は、自分を正当化するために行うこと、自分のレベルを受け入れていないとも言えます。仕事がうまく行かなかったのは自分の責任ではなく別の何かしらが理由、このような言い訳ばかりをする人では成長をしません。
一緒に入社した中途社員との差がひらいていくことでしょう。後から中途入社した社員にも抜かれるかもしれません。その状況で仕事を続けたいと思うでしょうか。転職をしてリセットしたいと思う可能性が高まります。ただ、転職したとしても、同じことを繰り返すだけの状況は言うまでもありません。
転職癖を改善するための方法
それでは、転職癖を改善する方法を解説していきます。
仕事の面白さを見つける
まずは仕事の面白さを見つける努力をしましょう。辞めたい気持ちよりも、面白い気持ちが上回れるよう努力をします。そのためには、自分の好きなことを仕事に選ぶのも大切です。
転職を繰り返す人は、すぐに転職先を見つける場合があります。簡単に転職できてしまうことから、辞めても次に行けばと考えてしまうようになってしまうのです。苦労して自分の好きなものに関係する企業の面接を受けるようにしましょう。転職に苦労をすれば、簡単に辞めたいという感情も薄まります。
好きで仕事が楽しくなれば、ある程度のことも妥協ができるようになるはずです。自分が続けられるような面白さを見つけ、それを仕事にできるようにしましょう。
目標を明確に作る
自分の目標を明確に立ててみましょう。仕事を続けるなどではありません。結婚をするために〇年後までに〇〇万円貯金するなどでもいいです。そのあとの目標も立てていきましょう。結婚したあとは、マイホームを購入するため〇〇万円貯めるなどです。
もちろん無理な目標を立てても意味がありません。自分の年齢の平均年種を調べ、それに対し無理のない金額を目標にします。最初はハードルを低くし、かなえやすい目標、だんだんにレベルを上げていきましょう。
大切なのは、達成できるかどうか微妙な目標を達成し続けることです。何も目標がないからこそ、転職を繰り返してしまいます。目標を達成する喜びを知ることで、楽しみながら仕事をこなしてみましょう。
転職癖は早めに改善をしよう
転職癖がある人は、収入面で損をしている可能性が高いです。同い年の人との収入で比べたら一目瞭然となることでしょう。その事実を知る必要もあります。
1時間という時間は、平等に過ぎていきます。しかし、その1時間で稼げるお金は、人によって違うのです。転職癖がある人は、その時給を減らしていることに気が付きましょう。
意味のある転職ならば歓迎です。ただし、感情の思うがままにする転職は、あまりおすすめできません。
コメント