今、世の中では現金を使わず、電子マネー等で決済を行うキャッシュレスが流行しています。
それは、政府が主導してキャッシュレス化を進めていることもあげられますが、民間レベルにおいても非常にキャッシュレスを進めています。
事実、キャッシュレスのみでしか、清算のできない飲食店、プロ野球のスタジアムにおいても飲食物・グッズ販売を原則キャッシュレスで行うなどさまざまな事例も出てきています。
では、現状国内外でキャッシュレスはどこまで普及しているのでしょうか。また、国外はどのような状況なのか、また、キャッシュレスを導入することでどのようなことが起きるのか本編では説明をしていきたいと思います。
日本のキャッシュレス事情
まず、日本において、どのような類いのキャッシュレスがあるのかどうかについてお話いたします。
具体的には以下の通りです。
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
- QRコード決済
- 仮想通貨
この中でもっとも今活用されているのはQRコード決済で、paypayや楽天pay等がその代表例となります。
なぜ、このQRコード決済が非常に市民権を得てきたのかというと、スマートフォンの流通が背景にあります。
paypayや楽天payとクレジットカードを連動させ、クレジットカードの借り入れ枠からこれらのQRコードの決済枠にお金をプールさせ、そこでコンビニ、スーパー、飲食店での支払いが可能になりますが、スマートフォンさえあれば、支払いが可能となるため非常に便利です。
また、これらのQRコード決済サービスを用いることで、支払ったお金の最低2%がポイントとしてプールされることになる他、2%の割引も2020年6月末まで行われることとなり非常にお得になります。
このように、今世の中のキャッシュレス化は急速に進んでいるのです。
日本はキャッシュレス化が遅れている
その一方で、日本のキャッシュレス化は、キャッシュレス化が進んでいる国と比較すればまだまだといえます。
では、なぜなのかについても触れていきます。
比較的安全な国だから
キャッシュレスが世界各国で導入されてきた背景として、スリや盗難などお金に対するトラブルの防止策というのがあります。
しかし、日本は、世界各国からみればそういうリスクの少ない安全な国です。
そのため、慌ててキャッシュレスにする必要はありません。そういった安全性がキャッシュレスの普及を遅らせている背景であると言えます。
日本人独特の現金への信頼がある
日本人は他国よりも現金に対する信頼が強いです。
それは、そもそもの国民性もありますが、日本の通貨は、他国よりお金がしっかり作られ、比較的偽札が作りにくい点も大きいです。
お金そのものが信頼できない国も多くある中、しっかりしたお金が作られるところもまたキャッシュレスの普及が遅れている要因になっているのです。
店頭での現金決済が面倒ではない
日本のレジは非常に優秀です。バーコードを早期で読み取り、現金も出しやすいように設計されているほか、お金を入れれば、勝手に金額をカウントしてくれるレジまであり、決済が非常に迅速に行われます。
そのため、わざわざキャッシュレスにしなくても、現金でも迅速な決済処理ができることもまた、キャッシュレスが定着しない要因であるとも言えます。
お金が簡単に下せる
日本にはコンビニ、銀行のATMが多数街角にあり、お金を下ろすのは困難ではありません。そのため、QRコード決済サービスにお金を移さずとも簡単に現金を取得することも可能なのです。
世界ではキャッシュレス化が進んでいる
世界ではキャッシュレスが普及している国が多数あります。事実日本でのキャッシュレス普及率は20%程度ですが、お隣の韓国では90%、中国は60%程度、他の西欧諸国でも50%以上は普及していて、日本よりはるかにキャッシュレスが進んでいます。
北欧では、体内にICチップを埋め込み、何も持たずとも決済ができる方も多くいらっしゃいますし、スマートフォンを介してキャッシュレス決済のみ可能な無人のコンビニが中国やアメリカでも生まれています。
以上の点からもキャッシュレスは世界的には非常に進んでいるということにもなり、近い将来日本でも導入される可能性があるといって良いでしょう。
日本ではキャッシュレスを進めたいという意向がある
さて、上述でも触れましたが、日本は政府主導でキャッシュレスを進めたいという考えを持っています。事実、政府はキャッシュレス・ビジョンというキャッシュレスに関する方針を発表し、2025年までにキャッシュレス決済比率 40%という目標設定をしています。
そのため、2019年10月の消費税増税に合わせて、キャッシュレス決済をした方に対して、決済額から最低2%の減額、およびポイント還元を行い、また事業者に対しても、キャッシュレス決済に必要な端末の購入補助などあらゆる対策を行い、キャッシュレスの普及に力を注いでいます。
日本でもキャッシュレスがさらなる普及がされることが予想されるのです。
そもそもなんでそんなにキャッシュレスを日本でも導入したいのか
さて、そもそも日本ではキャッシュレスにしなくてもそんなに困らないと上述でお話しましたが、それでもなんでこのタイミングでキャッシュレスを積極的に取り入れようとしているのかということですが主には以下2点の要因があります。
外国人観光客からのインバウンド収入を狙うため
日本は2020年に実施される東京オリンピックを筆頭に、大阪万博などが実施され、多くの外国人が旅行に訪れる可能性を有しています。
また、現状においても多くの外国人の方が旅行に訪れており、外国人を対象としたインバウンド収入というのは非常に期待できます。
ただ、上述の通り、外国各国ではキャッシュレス決済が非常に普及していて、外国人から決済を簡単にさせ、インバウンド収入を得るためにはキャッシュレス決済ができるかどうかというのは大きなポイントとなるのです。
あらゆる手間を省くことができる
キャッシュレス決済は外国人観光客のみならず、日本人の消費者、ならびに事業者、また日本国全体においても非常に利便性を発揮することが期待できます。具体的には以下のような点が挙げられます。
- 紙幣や貨幣の製造コストが削減できる
- 銀行窓口の人材コストを削減できる
- ATMの設置・管理が不要になる
- レジ操作が簡単になり小売店は人材不足で困らなくなる
- 消費者も支払いが楽になる
お金を作るのにも当然コストも手間もかかることになりますし、造幣局で作られたお金を運ぶコストもかかれば、小売店では決済において対応するスタッフも雇わなければなりません。すべてにおいて、手間もコストもかかります。
キャッシュレスが流通すればこういった手間やコストを一気に解消することもでき、人材不足に困っている小売店においても、人手不足を解消する力も期待されます。
何より、キャッシュレス決済は消費者においても非常に楽です。
そういった点で、あらゆる方々に高い効果を発揮することが期待できる、ひいては働き方改革においても高い効果を発揮する可能性があるだからこそ政府はキャッシュレス化をすすめているとお考えいただけたら良いです。
キャッシュレス化はあらゆる人に助かる決済システム!積極的に導入しよう
以上で伝ええしたように、キャッシュレス化は日本の経済、労働の現場を支えますし、何より自身で導入することで経済的にも利便性においても非常にメリットが大きいです。
まだ導入していないという方は面倒がらずにぜひ導入してみてはいかがでしょうか。
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