子どものウソに笑いが起きる、家族団らんでよくある光景かもしれません。これは笑えるウソ、つまり誰にも迷惑をかけない問題のないウソなので、笑うことができます。しかし、もし笑えないようなウソを多発したらどうでしょう?笑ってなどいられません。
子どもがついたかわいいとは到底思えないウソ、そのような状況が多発したとき母親として対応を考えなければいけません。今回の記事では、子どもがウソをつく時の心理を解説していきます。子どもがウソをついた時の対処法を知っておくようにしましょう。
子どものがウソをつくときの心理
子どもがウソをつく時の心理は、どのようなものがあるでしょうか?こともが話すウソには、問題のないようなウソと注意しなければいけないウソの2つがあります。問題なのは、そのウソをついている時の子どもの心理です。
子どもが話す問題のないウソ
子どもが話す問題のないウソには、空想や願望によるものが上げられます。いつも持っている人形と話ができたなど、メルヘンチックなウソを子どもはつく時があります。サンタクロースと話すことができたなど、ある意味願望にもにたウソを言うのは、成長の過程で起こり得ます。
ほかには、周囲の友達に、旅行へいくなどのウソ、これも願望によるウソです。自分だけ旅行に行けないなど、恥ずかしい思いをしたくないという気持ちもあるかもしれません。あまりにひどいのは問題ですが、心の成長過程でいたしかないものもあることでしょう。決してだましたいという気持ちがあるわけではありません。
注意するべき子どものウソは?
注意しなければいけないのは、子どもが自分に何らかの利点を求めるような心理をもったウソです。
自己防衛をするためにつくウソ
母親に怒られることを避けたいと思うのは当然です。部屋の中でボールで遊んでしまい、ガラスを割ったとしましょう。母親に見つかったら確実に怒られることを、子どもはわかっています。怒られたくない、その思いから「僕が見たときにはすでに割れていた」など自己を防衛するためのウソをつきます。
自分が怒られたくないという心理が、このようなウソをつかせます。怒られないで済むかもしれない、このような利点が求めていると言えるでしょう。
親の気を引きたいウソ
自分を見て欲しい、そのような心理からウソをつくこともあります。あまりもに母親が自分のことを見てくれない、子どもは自分のことをもっと見て欲しいという気持ちが高まることでしょう。
褒めて欲しいことから、クラスで一番足が速かったなどのウソをつくこともあります。授業中に難しい問題を一人だけ答えることができたなど、何か褒めて欲しいようなウソをつくかもしれません。
また、家出をしますと書置きをし、家の中で隠れるようなウソをつくこともあるでしょう。とにかく自分を見て欲しいという心理が働いているので、気を引くような親の愛情を試すようなウソをつくことでしょう。
親がウソをついたもしくは、約束が守られないかった
親にとっては他愛もないことと思うことでも、子どもにとっては大切な約束と思うことがあります。その思いの違いから、大人は簡単に約束を反故にするのです。中には仕事など、どうしようもないこともあるでしょう。
しかし、そのような状況は子どもにとって関係ありません。子どもの中に残る事実は、親がウソを言ったと深く思い込むでしょう。親がウソをつくのならば、自分がつくのも悪くない、子どもにこのような心理が働くことでしょう。
子どもがウソをつかないよう育てるために気を付けること
心理を知ったうえで、親は何ができるでしょうか。子どもがウソをつかないようにするため、できることを改めて考えてみましょう。
子どもとスキンシップをはかる
共働き夫婦も増え、忙しいことも十分わかります。ただし、それとこれとは別問題、十分な子育てができないのならば、働く時間を調整することも、考えなければいけません。
なかには、「誰のために働いていると思っているの!」と子どもを怒鳴る親もいます。これは本末転倒です。冷静な判断ができていないのかもしれません。子どもとのスキンシップをはかり、いつも見守っていることを子どもへ示しておく、子育てに重要なことです。
最も許せないのは、仕事ではなく、親の欲求で子どもとスキンシップをはからない人です。母親と子ども、二人で食事をしている光景で、母親がスマホばかり見ているのを見たことはありませんか?この子育ては問題外です。詳しくはこちらの記事も確認してください。
スマホと子供どっちが大事?母親のスマホ依存が子供に与える影響と脱却策
親がした約束は守る
親がした約束は守るようにしましょう。仕事が忙しいのならば、その場しのぎの約束はしないことです。子どもとの約束をすぐ破る親は、子どもを自分の所有物として見ている、このように思われても仕方ありません。本当に大切な異性との約束を簡単に破ることはありますか?その思いの違いです。
親が想像している以上に、約束が守られないことに対し、子どもは傷つきます。その気持ちをしっかりとわかっておいてください。守れない約束をしてはいけません。その場しのぎの約束は、お互いに不幸です。
普段からすぐ怒る子育て
普段から些細のことで怒ってしまう子育てを続けると、子どもは、隠し事をします。怒られたくないという思いから、怒られそうなことを隠すようになるのです。
普段、怒っていることが、子どもにとって納得いかないという状況で起きることが多々あります。怒るのではなく、叱るようにしてください。子どもが本当に悪いことをしたと納得できるような叱り方をすれば、隠すことの重大さを理解するはずです。
子どもがウソをついた時の対処法
それでは、子どもがウソをついた時の対処法を確認していきましょう。るとは、自分ができているからこそ子ども理解します。先ほどあげた気を付ける点が起きていないことが大前提です。「大人だから仕方ない」は、子どものような考え方と思ってください。
ウソがいけないことを教える
子どもが注意すべきウソをついた時は、ウソがいけないことを教える必要があります。そのウソによって、被害が大きくなったこともあるでしょう。周囲に迷惑をかけることもあります。だからウソはいけないと教えるようにします。
ただ「お母さんが最初にウソをついたから」と言われたらどうですか?何も言えなくなりますよね。万が一どうしようもない理由で約束を守れないときは、いくら親でも子どもに対し、誠心誠意謝るようにしてください。
なぜ約束を守れなくなったか、それが親のエゴで、子どもが理解できない内容かもしれません。それでも分かるように説明し、必ず真剣に謝罪をするようにしましょう。ただし、この方法が使えるのも1度きりです。何度も約束を破る状況では、真剣の謝罪も意味をなしません。子どもも一人の人間と思い、話し合うようにしてください。
そうすれば、ウソがいけないと叱る親の言葉が、力を持ちます。ウソはいけないと叱ることが大切です。さらに、そのウソを叱ることができる、精神的な立場にいるようにしてください。
素直になれる叱り方をすること
子どもも、ウソがいけないことはわかっています。しかし、ウソをついてしまう、これは大人にも起こり得る出来事ではないでしょうか。しかし、我が子を叱るとき、親はそのことを忘れてしまいます。とにかく追い詰めるように叱りつけるのです。
これでは、子どもは逃げ道をなくします。る時は、素直に謝れる状況を作りながら叱るようにしてください。例えば「なんでウソをついた」と怒鳴りながら言われたらどうでしょうか。子どもは何も言えないことでしょう。このような怒り方は、子育てに向いていません。
ウソをついた理由を聞いてどうするのでしょうか?そんなことは意味のないことです。ウソをついたことにより、どれだけの人に迷惑がかかるか、もしくはかかるかもしれないということをわからせる必要があります。そこを理解できるよう、わかりやすく叱るようにしてください。
そして最後は正直に話したことを褒めてあげましょう。るだけで終わらせるのは、子どもにとって次の一歩を踏み出せなくなります。素直に謝れる叱り方をし、正直に話した時は褒めてあげてください。
注意すべきウソをついたときは、自分にも責任がないか考えてください
子どもが、注意すべきウソをついた時は、親にも責任がないかを考えるようにしましょう。それを知るためにも、子どもと話し合う必要があります。ウソをついたことを、ネチネチ怒っても意味はありません。親に子どもを追い詰めるような落ち度がなかったかどうか、確認をするようにしてください。
そのためにも、怒鳴るのではなく、る姿勢をとることが大切です。頭ごなしに話しても、変わりません。子どもは親の所有物ではないのですから、納得がいくまで、話し合うようにしましょう。
コメント