転職時の入社時期の調整はできる？入社できる時期を質問された時の答え方

転職をしたいと思った時、収入のことを考えて現職を続けながら探すのは当然のことです。よほどの理由がない限り、転職先を決めずに辞めるのは避けたいと思うのではないでしょうか。

ただその際に気になるのが入社時期です。今の仕事を辞めると伝えた訳ではないため、転職面接中に質問されたらどのように答えようか迷われるはずです。ただ、企業もその点は了承済み、上手に説明すれば問題ありません。

今回の記事では、転職による入社時期の調整はどこまでできるかの解説です。質問されたときの答えた方と合わせて確認してください。

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入社時期の調整は採用に関係する？

入社時期の調整は採用に関係することもある、いわばケースバイケースと言えます。面接を受けた企業がすぐにでも入社して欲しいと望んでいれば、その条件にあう応募者を選ぶことでしょう。

しかし、企業側も早急ではなく、新事業の立ち上げまでには入社して欲しいなど、状況に応じて時期が異なります。この条件が合えば、お互いがウインウインの状況なので、調整もできるはずです。

大切なのは、自分の主張ではどうにもならないという点です。今の仕事の引継ぎも考えなければいけないし、転職先の入社時期も考えたい、この双方のバランスをとるのがあなたの役割です。念のため、会社を辞めるときのお金の問題についても確認をしておいてください。こちらの記事に詳しく記載されています。
会社を辞めるときのお金の問題、不安解消するためのとっておきの方法を紹介

入社時期はどれくらい調整ができる？

それでは、入社時期はどのくらい調整ができるものでしょうか。一般的な考え方として、内定を得た後、1カ月から2カ月の調整と言ったところです。まれに3カ月ほどの余裕を頂ける場合もありますが、期待はしない方が良いでしょう。

考えてもみてください。新卒と違い転職による募集は、人手が足りていないからこその募集です。4カ月以上も先になる人を、募集するとは考えにくいと思いませんか？4月に内定を出してから、入社するのが暑い夏の8月まで伸びることになるのです。さすがに無理がある調整ではないでしょうか。

また、求人の中には急募の場合もあります。この場合は、2カ月も伸ばせないと考えるのが無難です。1カ月程度で入社しなければいけないと思っておきましょう。現在の仕事の辞める時期が定まっていないのならば、急募の転職面接を受けるべきではありません。ただし、退職を申し出れば一カ月以内に辞められるという自信があるのならば話は別です。

転職面接で入社時期を質問されたときの答え方

入社時期の調整期間がわかりました。それでは、転職面接で入社時期を質問された時の答え方を知っておきましょう。

大まかな予定を伝える

ほとんどの人が、内定を頂いてから、辞表を出したいと思っています。それは当然です。しかし、転職先の企業にしてみれば入社時期は大切な判断ポイントです。それを「今の職場にまだ伝えていませんので、分かりません」と答えられたらどうでしょうか？「この応募者は本当に転職をしたいの？」と疑うことでしょう。

転職面接を受ける前に必要なのが、現在働いていいる会社の就業規則を確認しておくことです。労働基準法では、2週間で辞めることができると定まられていますが、できれば、勤めている会社の就業規則に従いたいと思いませんか？多くの会社は、退職は1カ月前に申し出ることと表記しています。これを事前に確認しておくようにしましょう。厳しい営業会社などは、2カ月前と定めているところもあるので、注意をしてください。

就業規則を確認しておくことで、転職面接時に入社時期を質問されたとき、大まかな時期が説明できるようになるはずです。とは言え、もしかしたら上司に反対をされるかもしれないなど不安がよぎることでしょう。このような不安を抱えていると、大まかな予定が説明できなくなります。その結果、不採用ということにもなりかねません。

もしかしたらと考えるのは、まだ転職に前向きでないと誰もが思うはずです。面接官ももちろんそう思います。当事者であるあなたもそう思いませんか？もしかしたら辞められないかもと考えてしまう人は、仕事をしながら転職先を見つけることに不向きな人です。もう一度考え直した方が良いかもしれません。応募をし、転職面接の時間を割いてくださる担当者にも失礼です。

調整が必要な理由も説明する

大まかな時期もあわせて調整が必要な理由も説明をしましょう。社会人として、考え方が真っ当な人というイメージを見せることができます。

大まかな日にちと、調整が必要な理由を話すことで、転職先企業に前向きな姿勢を表すことができます。また、社会人として、現職の引継ぎをしっかり行う考え方を持っていることのアピールポイントにもなることでしょう。

引継ぎもなしにすぐ辞められますと言う人材を、面接官はどうとらえるでしょうか？適当な人、うちの入社しても辞める時に同じようなことをするかもしれないと感じます。すぐに入社できますと答えるのは、すでに退職届を出しており、退職日が決まっているのならばOKです。ただ、まだ退職交渉もしていないのに、自分の判断ですぐ入社できますというのは、アピールしているつもりかもしれませんが、マイナスなイメージを与えます。

社会人として、辞める会社にも誠意を尽くす人材、このような人を企業は求めています。転職したいからと言っておべっかのような行動をする人を信用はしません。

入社時期を調整するさいの注意点

最後に、入社時期を調整するさいの注意点について確認をしておきましょう。

プライベートで調整するのは印象が悪い

今の仕事を辞めた後、ちょっとでもいいから休みたいと思う人も当然います。今まで働いてきたのだから、たまには2週間ほどゆっくりしたい、旅行にも行きたいなど、考えてしまうのも仕方ありません。

転職面接でウソを話すのは良くないと考え、「旅行に行きたい」と面接官に素直に伝えたらどう思うでしょうか。入社に対する意欲が足りない、モチベーションが低いので採用しても大丈夫かな？と不安になるはずです。

ゆっくりしたいからと調整する気持ちもわかりますが、プライベートで遅くなるという説明はしないようにしましょう。面接官に入社したいという本気度が伝わらなくなります。

一度決めた入社時期は変更できるの？

内定をいただけ、入社時期を決めた後の変更は、原則できません。もちろん企業側から了承を得られればできますが、入社日に向けいろいろな書類を準備しているはずです。それを個人の理由で伸ばしたいとなれば、企業も良い気分ではないでしょう。これから入社しお世話になる会社、入社当初から悪いイメージを持たれたくないものです。

入社に際し、引っ越しなどが必要となるケースもあります。その場合は、余裕を持たせた入社時期を選択するようにしましょう。天候や引っ越し会社の事情など、やむを得ない状況もあります。それを説明すれば企業もわかってくれると言った甘い考えはやめておきましょう。一度決めた入社時期は、変更しないよう早目の行動をしてください。

現職にも転職先にも迷惑をかけないようにする

現職と転職先の間にいるのは、自分だけです。辞める会社だからと言って、転職先に都合の良い考え方ばかりするのはいかがでしょうか？転職先の企業からしても、その事実を知れば、良い気分はしません。

双方の調整を行い、2つの会社が納得できるような入社時期の調整を行うことが大切です。辞める会社の人たちに、転職を応援してもらえるような辞め方を目指すようにしてください。そうすれば、転職先の企業へも良い印象を持たれるはずです。